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忘れられない旅。"モン・サン=ミシェル"という絶景

2024年のオリンピック・パリ大会が閉会し、今週からはパラリンピックが始まりましたね。

初めて訪れたパリの素晴らしさは今でも忘れられず、一つの記事では書ききれないほどたくさんの思い出があります。

そこで今回は、「絶景」をキーワードに思い出の旅の一部を振り返ってみたいと思います!



4年前の2020年、ロンドン留学中だった私がヨーロッパ一人旅で最初に降り立ったのが、パリ北駅。

パリ旅行中に一番行きたかったスポットであるオペラ座の内部を見学して、旅の後半で目指したのがノルマンディー地方の「モン・サン=ミシェル」でした。

フランス西海岸に位置する、世界遺産「モン・サン=ミシェル修道院」

中世宗教建築の至宝モン・サン・ミッシェル修道院は、1874年より歴史建造物に指定されています。

広大なサン・マロ湾を見下ろすように岩山にそびえ立つモン・サン・ミッシェル修道院は、中世の建築家たちがいかに高度な建築技術をマスターしていたかを物語っています。

この修道院の歴史は古く、起源708年にアヴランシュ司教、聖オベールが夢の中で大天使ミカエルからこの島に修道院を建てよ、というお告げを聞いたことに遡ります。このお告げがきっかけで、もともとモン・トンブ(墓の山)と呼ばれていた島にミカエルを祀る礼拝堂を建てたのが始まりです。

島は瞬く間に巡礼の聖地となり、10世紀にはベネディクト会修道僧が島内の修道院に移住するようになります。

数世紀の間に、幾度もの火事や崩壊に合い、その都度異なる建築様式で修復され、用途を変えられたりしながら、モン・サン・ミッシェル修道院は変化を遂げてきました。それはまさに、歴史がさまざまな形で語り継がれていくのと似ていました。修道院は現在、巡礼のメッカとなっています。

「フランス観光開発機構 公式サイト」より抜粋


モン・サン=ミシェルまでのアクセスは少し複雑だと聞いていた当時の私。情報収集した結果、鉄道とバスを利用し「パリ(モンパルナス駅)→レンヌ駅」のルートで向かうことにしました。

パリからだと3~4時間ほどかかるため、当日は早起きをして、いざ出発。

のどかな景色に癒された、鉄道の旅
レンヌ駅からバスに乗換。モン・サン=ミシェル最寄りのバス停までは1時間程度

バス停に到着後、さっそくシャトルバスに乗り換えて本日の目的地へ。

冬の時期だったこともあり、大きな混雑もなくスムーズにたどり着きました。欧米の観光客や日本の卒業旅行生などがちらほら。

バスを降りると、ポストカードや雑誌で目にしていたモン・サン=ミシェルが目の前に…!

おごそかで神秘的な美しさに、思わず見とれてしまいました。

あたり一面は海ですが、じっさいに海に囲まれた島の姿が見られるのは、年に20回ほど(大潮の満潮の時間帯)しかありません。

私はあとから知りましたが、モン・サン=ミシェルは、ディズニー作品『塔の上のラプンツェル』のお城のモデルにもなっているそうです。

あらためて見ても、本当に圧倒されるほど美しい外観。中世に流行った様々な建築様式が用いられた、複雑な構造になっているようです。

入り口付近では厳重な警備も

ひとしきり写真を撮り、いざ島内へ。朝からの長旅で、着いた頃にはお腹もペコペコです。

「モン・サン=ミシェルのグルメと言えば、オムレツ」と聞いていたので、まずはリサーチしていた1888年創業の「ラ・メール・プラール」さんで昼食をとることにしました。

昭和天皇陛下やイギリスのサッチャー元首相など、名だたる著名人が訪れたそう

名物のスフレオムレツは結構な大きさでしたが、ふわふわでとても軽いので、ペロリと食べられました。

付け合わせと一緒に頂くと、より卵の味が引き立ちます。

素朴でやさしい味わいのオムレツ

店名の「プラール」は、1888年にこのお店を創業した夫婦の名前。

「海に浮かぶ孤島」という立地的な問題もあり、当時の交通機関では肉や野菜を調達するのに苦労していたプラール夫人は、比較的手に入りやすかった卵を使って現在の「プラールおばさんのオムレツ」を考案。

これが、オムレツがモン・サン=ミシェルの名物料理になった由来だそうです。130年以上前から、この名物オムレツで空腹の巡礼者たちを癒してきたんですね。

有名なお土産の「サブレ」もとっても美味しかったです!


腹ごしらえをすませて、ここからは島内を散策。

お店の看板がレトロでかわいい

中世の時代にタイムスリップしたかのような街並み。

どこを切り取っても、素朴ながらかわいらしいデザインのお土産屋さんやホテルなどが並びます。


続いて、チケット売り場のある入り口を過ぎ、修道院の内部を観光します。

この日のお天気は下り坂。中は薄暗くヒヤッとしていたこともあり、人が居ない空間は少し怖くも感じました(極度の怖がりです)。

個人的に一番惹かれたのが、「ラ・メルヴェイユ(驚異)」と呼ばれる回廊。

中庭の芝生が映えます
回廊の2本の柱は、少しずつずれて建てられているそう

薄暗い場所から光が入り込む中庭はとても解放感があります。ここは修道院の3階にあたる場所で、古くは修道士たちが瞑想しながら歩いたのだそう。

静かでとても美しい場所でした。


中を歩いていると、時々シスターたちとすれ違います。ここでは、現在も十数人の修道士や修道女たちが暮らしているそう。

見渡す限り、一面は海

内部をじっくり見たり、お茶をしたり。

お土産屋さんなども物色したところで、この日はホテルに戻って軽く夕食を済ませ、ライトアップされた様子もしっかりと目に焼き付けました。

対岸からでもしっかりと見える


今回の滞在で私が一番見たかった「絶景」。それは、朝焼けとモン・サン=ミシェルのコラボレーションでした。

この日の天気は晴れ。おかげで、薄く紫がかった空に映える姿を見ることができました。

前日のライトアップから様変わりしたモン・サン=ミシェルの神秘的な姿に、思わずため息がこぼれます……。

時間の経過とともに刻一刻と景色が変わるので、対岸にいた観光客は一同にカメラを向けていました。

間近で見る姿も素敵ですが、対岸から引きで見ると、海に囲まれた状態がより鮮明になって感動もひとしおです。

ホテル周辺の空。飛行機雲がきれい

あっという間に終わってしまった、一泊二日の旅。いま思い出しても感動してしまうような、美しい景色をしっかりと堪能できた滞在でした。



四方を海に囲まれ、「西洋の驚異」「海の上のピラミッド」などの異名をもつ、モン・サン=ミシェル。

14世紀に始まったフランスとイギリスの戦争(百年戦争)では要塞として・18世紀のフランス革命では閉鎖され、監獄として使われた歴史が終わり、現在は多くの観光客が足を運ぶ「憧れの場所」の一つになりました。

私自身、「死ぬまでに一度は行きたい」とバケットリストに入れていた場所。

じっさいに足を運んでみると、「やっぱり、もう一度行きたい!」と思えてしまう、本当に素敵なところでした。

■詳細:モン・サン=ミシェル修道院
◎所在地:L’Abbaye, 50170 Le Mont-Saint-Michel, フランス
◎営業時間:5月1日~8月31日‥9時~19時|9月1日~4月30日‥9時30分~18時(1月1日、5月1日、12月25日は休館日)
◎料金:大人・13ユーロ|子供(18歳未満)・無料
◎公式サイト:モン・サン=ミッシェル修道院https://www.abbaye-mont-saint-michel.fr/)※営業時間・料金は、時期・状況により変動する場合あり

▼詳細情報については、VELTRA(ベルトラ)旅ガイドも参照しました(2024年6月更新情報)。



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