休職したら、ぜんぶ変わってた
わたしは2021年の3月、人生で初めて休職しました。診断名は適応障害。心療内科に行ったのも初めてで、アラフォーと言われる年齢のことです。
3人の子どもたちの姿が頭をよぎり、「家のことはどうしよう」と途方に暮れていました。
そして、3ケ月の休職期間を経て復職。その後も何度もメンタルダウンになりそうになりながら、気がつけば直属の上司は取締役となり、最近では代表を含めた経営陣と仕事をする時間が増えていました。
最近、気づいたことはあの休職が人生の大きな転機になっていたこと。そして、当時はなかなか自身の成長や前進していることに気がつけませんでしたが、多くのことを勉強させてもらっていたということでした。
わたしはラッキーではありましたが、決して特別な人間ではないと自覚しています。そんなわたしが、今回、休職してから学んだことを3つピックアップしてみました。メンタルで悩んでいる方や、仕事でモヤモヤしている方にとって、少しでも参考になるところがあれば幸いです。
このnoteは、日本経済新聞とnoteが共同で実施する、仕事や働き方に関する投稿企画「 #最近の学び 」への応募記事です。
①コツコツとでしか、身につかないものがある

最も影響が大きかったことは、この考え方でした。一日だけ何時間も筋トレしても、急に筋肉がつかないように。あるいは、一日で急激にダイエットできたとしても、リバウンドしてしまうのにも似ているかもしれません。
あるいは、一日に何度も水やりをして肥料をガンガン投下しても、急に種から花が咲かないのと同じと言ってもいいでしょう。小さな変化、習慣化を前提としてスモールステップの連続が、わたしのなかでしっかりと根を広げ、幹を太くしていました。
短期間で成果を上げるために。とにかく最短距離で進むための効率化という考え方に縛られていたわたしにとっては、それ以外の考え方があるということを知れたこと自体が大きな学びでした。その結果、今取り組んでいる課題がどちらのタイプで攻略すべきお題なのか、考えられるようになりました。
実際には非常に地味なもので、「3年日誌を開く」といったような体調が悪くても続けられることが結果として習慣になりました。それがメンタルログとなったことで、メンタルダメージを感じるタイミングが仕事の周期と重なっていることや、以前も同じようなことで悩んでいることに気づくことができました。
その他、カラーペンで書かれている当時の自分が書いた気づきやメッセージによって、モヤモヤしている今の自分が救われたことは数え切れません。

(プライバシーに関わる部分は一部加工しております)
②イケてるときは、仕組みを作れ!

休職する前のわたしは、転職の面接で「自分の短所は、気分屋で成果にムラがあることです」と最悪の伝え方をして選考に落ちたことがあります。今考えると当然の結果で、もう少し言い回しや見せ方があるとは思うのですが、それくらい自分でも自覚がある短所でした。
休職を機に変えたことがあります。今まではリソースをすべてタスクをこなすことに使っていました。早く終われば、明日の作業に手を付けるみたいな形です。確かにそうした方法が有効な場合や必要なときもあるのですが、パフォーマンスの安定を考えた結果、タスクを行うリソースとは別に仕組みを作ることに注力するようにしました。
これを行うことで、仮にパフォーマンスが発揮しにくい状態でも、最低限の業務を行うことができます。具体的には、マニュアル化や型化、必要資料の整理など、日常の業務を効率的に行うための動きです。
仕組みを作ることは骨が折れますが、仕組みを整えることは当然パフォーマンスが悪い時だけでなくいいときにも効果を発揮するので、総合的に自分を助けることに繋がります。また、効率化によって時間ができることや仕組みを考える時間を取ることで、ひたすらタスクに追われることから逃れやすくなるのもメリットでした。資産化に似た発想ですね。
ブックマークや社内の共有フォルダ、PCのダウンロードフォルダの整理。資料のリンク集や対応のテンプレートをドキュメントにまとめたりといった作業を、週間ToDoに入れることから始めました。
③評価は8掛け、先にギブしろ!

これは復職直後、執行役員の上司に言ってもらった言葉です。
チームメンバーへの伝え方に悩んでいたとき、「自分が相手に伝えたいことは、相手に8割くらいしか伝わっていないと思ったほうがいい。」と教えてくれました。
そして、「自分に対しての周りからの評価も、8掛けぐらいで考えていたほうが気持ちがラクになる」と続けてくれました。
会社員に限らず、社内評価や顧客からの評価は、期待値を越える言動を一定期間継続してこそ定着されます。そして、その評価が給料や報酬に反映されるには、さらにもう少しタイムラグが発生しやすい構造があります。
効率化・最短距離のためにも無駄なことはしたくない、失敗したくないという気持ちが強くなっていた自分に気づかされました。このときから、先にオーバーラインして動くことを意識するようになりました。
もちろん、それがしばらく経ってからでも報われない場合もありますが、続けていく内に評価を飛び越えて、なくてはならない存在になっていきます。そうなると、その動きを続けるにしても辞めるにしても、自分にとってやりやすい形で提案することが可能になるので、結果的に気に病むことなく進みやすくなりました。
当たり前ですが、仮に同じようなアウトプット・成果物だとしても、お願いする度に嫌な顔をする人と、快く引き受けながらも懸念点を前向きに指摘してくれたり、期待値を越えた動きをしてくれる人がいたら、どちらにお願いしたくなるか一目瞭然ですよね。
悩んでいるときに、どうか忘れないで
と言うことで、休職を機に気づいたこと、学ばせてもらったこと、自分自身が変えたことを3つ紹介してみました。もちろん、大前提として休職したほうがいいと判断された直後は、まずは仕事のことから完全に離れて、自身の認知の歪みや考え方を整えていくことが先決です。
特に、紹介した③の動き方は物理的な負担もかかるので、うまくご自身の体調や状況と相談しながら、徐々に実践してみる、くらいでちょうどいいのではと思います。
ただ、休職中や今までのキャリアで悩んでいたとき、わたしは毎日の変化量が少なすぎて本当に変化・成長しているのか不安になってばかりでした。そんなとき、そもそも少しずつしか進まないものもあるということ。そして、少しずつしか進まない時期もあるということ。その2つをどうか思い出してもらえたらうれしいです。
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