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休職と妻のがん。プライドを捨てて正直に生きる決意 #正直になってよかったこと

コロナ禍の平日に、家族全員でディズニーランド。
「こんなことをしてていいのだろうか」という気持ちと、楽しそうな子供たちの笑顔。

そして、何よりも自分のために妻が企画して、苦労しながら予約を取ってくれたこと。今の自分ができる範囲内で、「精いっぱい楽しまくては」という気持ちが、ギリギリの私を奮い立たせていた。


「どうあるべきか」に囚われ、心が折れた日

「正直」というのは、私にとって「素直」というのと同義だ。
そして、それは素直に、正直に話せば自分の至らない点をさらけ出すことになる。

だから、ずっと「あるべき」に囚われていたし、相手にマウントを取って自分の居場所を確保して、存在感を示すようなやり方しかしてこなかった。

そして、40歳を目前にして適応障害となって休職した。

何も生産性がない、家族に貢献できていない自分を自覚せざるを得なかった。初めてのことだったと思う。職場などで求められてきた「成果を出さないと自分の居場所がない」というプレッシャー。

しかし、妻が私を連れ出してくれたあのディズニーランドでの光景が、「そうした考え方だけじゃなくてもいいのかもしれない」と思わせてくれた瞬間だった。

そこから、少しずつ自分に正直になる練習をしていった。

本当に自分がしたいことは何か。苦手なことは。
どうすれば、パフォーマンスを崩さずに続けられるか。

復職し、そうした仕組み化や習慣化が安定してきたタイミングで、noteを始めた。これも自身が書くことによる内省効果や他のnoterさんの記事や作品に触れることで、新しい気付きをたくさんいただいた。

様々な思い込みや変なプライドを少しずつ手放していって、素直になっていく自分を感じていた。

妻の言葉が教えてくれた、私の本当の価値

妻と15年一緒にいて、「自分のどこが好きか」を聞くことができた。長年聞けなかったのは、恥ずかしかったのもあるが、何と言われるのか考えるだけでも怖かったから。

妻の答えは「一緒にいて、"求められるもの"に追われる心配がない。存在を肯定してくれる」という内容だった。
それは、私が欲しいと思っていたもの。それを実践できていたことが純粋にうれしかった。


当たり前の日常が揺らいだとき

そんな妻ががんにかかった。

妻の父親はがんで亡くなっている。
母親は現在がんにかかっており、ホスピスにいる。

妻は両親の姿を見て、だいぶ前からがん保険に入っていた。
検査だけでも1回で何万円もかかる。もし、がん保険に入っていなかったら一体どうなっていたのだろう。それだけで、家計が破綻しかねない未来も全然あったと思う。

元々、妻と結婚したとき、私は転職を繰り返し、妻に金銭的に助けてもらっていた。個人事業主として独立したときも、休職していた時期も妻の助力があった。そして、子どもたちの学校関連のことを支えてくれたのも、妻である。

稼ぐこと、愛すること

妻にずっと支えられている。
だから、今度は私が支えたい。

妻が働けなくなっても問題ないくらいにちゃんとお金を稼ぎたい。
「お金を稼ぐことだけを目的とするなんて」とどこか斜に構えていたが、断言できる。それは、嫉妬と「自分にはできない」という悔しさから出てきた反応だ。

今ならわかる。ちゃんと稼いでいる人の話を聞いて、いいと思ったところは取り入れて。ただ、やりたいと思ったことに素直に行動すればいいだけだった。

合わせて、子どもたち一人ひとりとの時間を、しっかりと取るようにした。
大きくなるまでしっかりと支える。だからこそ、一緒に関わる時間を大切にしたい。

そして、何より妻だ。
手術は無事終わったが、新しい情報がわかったことで、どうなるかわからない。放射線治療や抗がん剤もどの程度効果があるかわからなくなった。

だからこそ、一緒にいられる時間や今一緒にできることを大切にしたい。
結局、情けないくらい妻に支えられてばっかりだ。

家族に正直に、目の前の時間を大切に生きる

今回の話も、妻のがんがなければ、本格的に稼ぐことも子どもたちの未来に対しての想いに対して、より本気度を上げることはなかったし、私自身もがん保険を追加することもなかっただろう。

もちろん、未来のことはわからない。
本質的には「人はいつか」ということは変わらないし、それがいつなのか知ることができないというのは変わらない。それらを意識したときに、目の前のことを大切にしようと思うだけだ。

そう、だから私がやるべきことは、たった一つ。
それは変に気負うことでも恥ずかしがることでもない。
ただ、正直に妻に感謝を伝えて、お互いにどうしたいかや懸念を話すこと。
子どもたちの考えを聞いて、こちらの想いも伝えること。

本当に大切なことがわかれば、いくらだって手放せるし、素直になれるのだから。

#正直になってよかったこと



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