⑥オランダ旅行記 『レンブラントにフェルメール、オランダ絵画の巨匠を堪能する美術館巡り』
オランダ旅行記①~⑤や⑦~⑪までの旅行記などは下記よりご覧ください!
アムステルダム国立美術館へ
2月29日
6日目は、ベストセラー「会計の世界史」著書の田中靖浩先生ガイドによる、勉強会メンバーと回るオランダの美と商の歴史探訪です。
この日は、ミュージアム広場の中、ファン・ゴッホ美術館の隣にある、アムステルダム国立美術館です。
建物の1F中央部分にある入口に9時集合
ホテルから5分ほどでしたのでアクセスは楽ちんです。
ここでもゴッホ美術館同様、バウチャーを入口で見せ入場します。
今回は堀先生が事前にメンバー人数分を予約しバウチャーをプリントしておいて下さり、それを頂き見せて入場しました(堀先生、お手間おかけしました)
エントランス
入口、エントランスを通り、セキュリティーを抜け階段を降りると広い吹き抜けにある場所に行きつきます。
円形のインフォメーションやクローク、また開放的なカフェの下にはお土産が買えるショップがあります。


カフェの座席数は美術館の規模を考えると大変少ないです。
勿論昼食時は長蛇の列ができますので中々座ることは出来ないと思いますが、美術館は広く階層もあり歩き疲れますのでこのような開放的な場所で足を休め小休憩のお茶をしたいですね。
所蔵品の多いメジャーな海外のミュージアムあるあるで、じっくり見れば1日は過ごすことができます。
この辺りが素晴らしいところでもあります。
レンブラント
展示作品は階層別に年代別に分かれており見やすいレイアウトになっています。
こうして年代順に見ていくと、例えば絵画なら宗教画から対象が人や風景、日常などに移り変わっていく様が見てとれます。
また絵のサイズが壁画などの大型のものから家でも飾ることができるサイズにまで小さくなり、それは絵の依頼主/パトロンなどが王家や教会などから、個人の裕福な市民層に変わっていったことを意味します。
フェルメールなど、彼の描くものは日本のマンションのリビングに飾っても違和感のない「大きさ」です。
このような違いを見るだけでも、歴史の移り変わりを素人ながら感じることができます。
展示されている作品が非常に多いのでメジャーなものをピックアップすると、やはりオランダが産んだ巨匠レンブラントです。
Leiden出身で存命時から売れっ子だった彼は波乱万丈、栄枯盛衰を体現した画家の一人です。
才能と人生、どちらも素晴らしいアーティストは中々いないですね。
彼の有名な作品としては、世界三大名画の一つと数えられる事も多いご存知「Night Watch//夜警」です。

現在修復中で、近くで見ることは叶わなかったのですが、あと10年くらいかかるそうなので、今回近くで見れませんでしたがしょうがないですね。
修復時が見れるというのは、それはそれで価値はあります。
特に評価されるのが、陰影を使った表現や構図、登場人物それぞれの表情です。
臨場感あふれる場面を卓越したテクニックで表現し描き切る力、上手いと一言で表すのは乱暴ですが、見るものを引きつけるものがあり、私のような素人が見てもでも圧倒されます。
これが巨匠たる所以かと。。
次にレンブラントの他作品、こちらは『織物商組合の幹部たち』です。

この絵の登場人物たちは、それぞれの利益を代表する幹部らしく、よく観るとそれぞれ襟元のデザインが異なります。
所属するところごとにデザインが違う、当時としては違いあるもの、利害が異なる者同士が一同に絵に収まることは画期的だったそうです。
入館1000万人目記念
我々が見に行ったのは2月28日、実はその3日後、アムステルダム国立美術館入館者1000万人が達成され、その記念の1000万人目の人にはなんと、このレンブラントの「夜警」の前で、絵に見守れながらワイン付きのディナーをして1泊寝ることができる特典が与えられたそうです。

いくらお金を積んでもこればかりは実現できないことですね、オランダ人がすることは粋です。
ただここで寝ろと言われても「見守り付」で安心・安全とはいえ、「中世の男たち(絵)と館内の守衛に見られながら」中々熟睡はできなさそうです。
特に私はCPAPという無呼吸症候群治療用のマスクを付けて寝ていますので「絵」にすらもなりません。。
あとは、『乱れた髪の自画像』
こちらは写真を撮り忘れましたので、オンラインから。

レンブラントは80点ほど自画像を書いていますが、これはレンブラントが22歳の時に描いたもので、
これが原型となり以降の作品が出来ていったそうです。
しかし自画像が80点ほど、当時は写真もなく記録するものがなかったにせよ、また絵を描くには時間もかかる中でこの作品点数。
ゴッホも自画像が多いですがレンブラントも多いです。
フェルメール
次にフェルメールです。

こちらは「牛乳を注ぐ女」で、他の有名な「真珠の耳飾りの少女」はデン・ハーグにあるマウリッツハイス美術館で見ることができます。
日本でもたしか2018年頃に上野の森美術館で見れたと思います。
国内では国立西洋美術館で「聖プラクセディス」を見ることができます。
アジアで唯一フェルメールが見られるのはそこだけだそうです。
さてフェルメールといえば有名な「フェルメールブルー」と言われる「青」ですね。

この青はラピスラズリという鉱石から抽出したウルトラマリンブルーという顔料から作られており、当時大変高価だったそうです。
絵自体も素晴らしいですが、この青、ほんと見れば見るほど不思議と引き込まれる魅力ある青です。
絵とは違いますがメイク業界に居て色はたくさん見ているので思いますが、素敵な青です。
フェルメールは先のレンブラントとは対称的で、死後19世紀に入ってから評価されており、また存命中は非常に困窮した生活を送っていたそうです。
また11人ほど子供がいて、43歳という若さで亡くなった後、奥さんは破産したそうです。
この高価な青を使っていたことも遠因なのかもしれませんが、この青を使ったからこそ評価された側面もあったとは思いますので運命は皮肉ですね。
やはりこの青は、印刷や液晶画面で見るのではなく、是非本物を見てほしいと思います。
青と言っても非常に奥深く立体感があり、一度転写されたものだとそれを表現するのが難しいからです。
彼の作品に限らずですが、やはり作品は直に肉眼でみるのが一番ですので、是非機会があれば本物を見に行ってください。
フェルメールなど著名な画家の作品であれば、また日本に来る機会もあるかと思います。
フェルメール以外にもたくさん貴重な作品があり、比較的時間をかけて鑑賞することができました。
フェイクが溢れる時代、本物に触れる機会は大変貴重です。
とはいっても、贋作を本物として鑑賞してしまう時代、何が本物かという議論は難しいですが、やはり本人が書いているからこそ、伝わる何かがあるような気がしてなりません。
その他作品など
最後に少ないですが、館内の様子や作品をいくつか掲載しておきます。



オランダは日本と深い繋がりがあります

Transport Of Colonial Soldiers

ウィレム・ファン・デ・フェルデ(息子の方)
Dutch Ships In A Calm


最後に一緒に行った勉強会メンバーの写真をレンブラントの『夜警』の前で。

『令和の蘭学ツアー』参加メンバーと中央は私
今回はオランダに行く前の予習と田中先生の現地でのガイドで、随分と理解が深まり価値ある鑑賞ができました。
田中先生、ありがとうございました!
さて午後は、オランダ海洋博物館です。
オランダといえば海、そう大航海時代です。
すでに、長くなりましたので、このパートは次の回にしたいと思います。
