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速くてカッコいいものが好き


以前、父親に「お前はどんなクルマが欲しいんだ」と聞かれて、答えられなかったことがある。

僕はそれから、「俺はクルマに興味がないんだなぁ」と思うようになった。

20代後半から、やたらと自動車事故の悪夢を見て苦しんでいたし、クルマは向いてないのだろう…とも思っていた。


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しかし、それはちがった。

僕は、昭和47年(1972年)生まれのスーパーカー世代である。

ランボルギーニ・カウンタックだのミウラだのに憧れて育った。

アニメ「マッハGo Go Go」を見て、いつか恐竜?の骨の中を走り抜ける夢を描いていた子どもだった。

クルマが嫌いなわけはないのだ。


ランボルギーニ・カウンタック LP500


「マッハGo Go Go」オープニング曲


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僕が欲しいクルマを答えられなかったのは、

「日本で、現実的に買えるような価格帯のなかでは、欲しいクルマがない」からであった。

その時だって、本当は、スカイラインGTRは大好きだった。

ただ、価格が777万円からだったので、言わなかっただけだ。


僕が大好きだったスカイラインGTR


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最近、気晴らしにクルマの写真や動画を見始めた。

主に見ているのはアメリカの旧車だ。

とくにフォード・マスタングが好きだ。

あの美しいボディライン、効率なんか無視して、「速い、カッコいい」に振り切った存在感がたまらない。

ちなみに、僕は詳しいことはわからないので、ツッコミは遠慮していただけると助かる。


フォード・マスタング


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僕ら男子は、子どもの頃から、速いもの、カッコいいものが好きだ。

シャア専用ザクが、なんであんなに人気があるかと言えば、シャア自身のカッコよさ、赤い機体もあるが、シャア専用ザクが通常の3倍のスピードだからだ。

僕もそれに痺れていたクチだ。


シャア専用ザク


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小学校4年生の時には、自分をシャア専用ザクだと空想して、空から降る雪を機雷に見立て、横にすっ飛びながら走っていた。

シャア専用ザクのスピードがあれば、雪のように大量の機雷が降ってきても、すべて「シュッ!シュッ!」と避けられるというわけだ。

それをバス通りの歩道でやっていた。

大人が見たら、「あの子は何をやっているのだろう?」と思っただろう。


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しかし、小学生男子というのはそういうものなのだ。

令和8年(2026年)の現在でも、挙動不審な小学生男子がいるが、あれはなんらかの空想のなかで遊んでいるのだと思って、眺めている。

当人はいま、空想の中で、過酷な戦場にいるのかもしれないのだ。


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最近、クルマの写真や動画を見るためにFacebookのクルマのアカウントをいろいろフォローしているが、どうも世界各国、男子というのは大体同じものが好きらしい。

クルマ、バイク、飛行機、船、ロボット、メカ、そして可愛い女の子である(もちろん、そうでない人もいる)。


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男子の精神年齢は14歳でストップすると聞いたことがある。

まさか…と思ったが、年を追うごとにそれが現実味を帯びてきた。

たしかに、好きなものが14歳の時から変わらないのだ。

僕の場合はロック・ミュージック、アニメ、漫画、模型、そして可愛い女の子である。


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54歳になってもそうなのだから、たぶん死ぬまでそうなのだろう。

ちなみに、仲のいい友だちや仲間を見渡しても、だいたい事情は同じである。

いつまで経っても、僕の友だちや仲間は「ガンダム、ガンダム」と言っているし、クルマやバイクに目がない。

そして、そういう日々はとても楽しい。


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まさか、自分が精神年齢14歳のまま死ぬとは思わなかったが、これはこれで幸せである。

そして出来れば、死ぬまでにフォード・マスタングを一度でいいから、運転してみたいものである。





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