女心が分からなかったあの頃。スポーツクラブ出入り禁止事件
トミセンスの会社は福利厚生の一環としてスポーツクラブと提携をしていました。
入社して配属された営業所の近くにも、系列のスポーツクラブがあったので、そこに通いたいと先輩に話をした時、理由も言わずに先輩は「やめておけ」と一言つぶやきました。
なぜ、そのようなことを言うのかも分からず、トミセンスは定時で上がった日にスポーツクラブのもんを叩きました。
特に何の問題もなくトレーニングをして風呂に入り、ラウンジで飲み物を飲んでいると、どこかで見たことのある女性3人組が入ってきました。
目を凝らしてみると、会社の先輩だちではないですか。
挨拶をせねばと駆け寄って「お疲れ様です。皆さんもここに通っているんですね」と満面の営業笑顔で声をかけると、
何と、3人とも顔を背けるではないですか。
「何か機嫌を損ねることをしてしまったか?」と不安になりながら、そそくさとスポーツクラブを後にしました。
どうしても気になり、次の日に「やめておけ」とつぶやいた先輩に昨日のことを話しました。
「トミセンス、お前、最初あの3人を見た時、誰か直ぐにわかったか」
「そういえば、最初は似ているな~くらいで感じましたが」
「ぼけ、3人ともトレーニングの後の風呂で化粧を落としているんだ。それを知り合いに見せたくないんだ」
「お前は、やっちまったんだ」
女心の分からないトミセンスは、言われて納得をしたのです。
先輩は続けます。
「多分な、今日、あのスポーツクラブに来るなと言われるぞ。覚悟しておけよ」
案の定、お昼に呼び出しを受けたトミセンスは、あのクラブへの出入りを禁止されました。
隣町の系列店まで教えていただいたのでした。
会社の福利厚生は自由に使って良いものではないんですね。
この時の教訓です。
