想い出せないっ!
思い返せば、若い内からしょっちゅう僕は、様々な事項を忘れていた。
でも、僕はそれが原因で何かに困ったと言う事は無いと思う。
別段、常に記憶の全てを抱えている理由は無いし、その記憶がほんとうに必用だったら調べればいいだけだ。
想い出せない記憶については諦めるのでは無く、故意に放置して置く。
すると必ず、明日か明後日になって、なんの関係もない散歩や、掃除などをしている時に、ふっと!それが記憶の底から顔を出す。
そんな時、僕は「あ!思い出したっ!ほうら、見ろ!」っと勝ち誇るのである。
このときの気分ほど爽快なものは他にない。
特に忘れやすい事項は2つ。
1つは、北アメリカの五大湖の名前。
あとの1つは、バルト三国の名称である。
試みに、今思い浮かぶままに、アメリカ五大湖の名を、ここに挙げてみようか・・?
ヒューロン エリー ミシガン オンタリオ・・。
え~っと、あとひとつ!たしかこれも、ミシガンと同じで、北米のどっかの州の名前と同じはずだろう?!無念!今日はここまでだ!
これでも今日などは上出来で、大抵は3つ思い出した当たりで、あとは忘れている。
今は4つも出て来たから、かなり「良し」なのだ!
あとの一つはまた、明日辺りにぽかっと!浮かんで来るはずである。
ではバルト三国行ってみます!
ええっと・・!1・スロベニアだったっけ?!矢張り始めっから、かなり怪しい・・。2・リトアニアはそうだ、そのはずだ!
そして!ええっと~お!3・エストニア!かなあ?あははは~!!
どうか信じないで下さいね!絶対に間違ってるはずだから・・。
こう言う風である。
多分、リトアニアは自信がある。スロベニアも何だか、そうじゃあ無かったか?という程度の自信はあるが、エストニアについてはどうだったっけ?
いつもなら、思い浮かぶのはこれ以下で、はじめっから
「あっれーえ!なんだったけ~え!?」と、思い出せるものがなんと
「0」と、言う事もよくある話なのである。
だけど僕は、こう言う事は調べないで放置だ。
いますぐ必要の無い事だからである。
こうして放置しておくと、明日か明後日あたり、突如それらがぞろぞろと浮かんで来るから、可笑しくて面白いのである。
今はこれら五大湖と、バルト三国の二つの事項について、特に意識して思い出したり忘れたりを繰り返している。
もう20代の頃からずっと、僕はものを覚える片端から忘れていた。
決して、今に始まった事では無い。
だから特にこうした忘れっぽさを、僕は気にも留めてはいない。
ことによったら今よりも、そんな若い時代の方がずっと忘れっぽかった気がする。
でも、それで良いと思っている。
