ビジネスマンが、1日の終わりに自分を褒める時間の効能
はじめに
多くのビジネスマンにとって、ストレスは避けられない宿命のように感じられます。
「仕事の疲れがなかなか取れない」
「新しいチャレンジに踏み出せない」。
もしあなたがそう感じているなら、今日から試せる簡単な習慣があります。
それは「自分を褒める時間」を持つことです。
この習慣は、あなたの自己肯定感を高めて、ストレス耐性を向上させ、生産性を劇的に上げる効果があります。
1.ビジネスマンのストレスとは
現代のビジネス環境は、情報技術(IT)の進化により、かつてないほどのスピードと複雑さを要求します。
スマートフォンやPCから常に情報が流れ込み、休憩時間さえも仕事の連絡で埋まりがちです。
こうした環境下で、ビジネスマンが抱えるストレスの主な原因は、次のようなものに集約されるでしょう。
(1)過剰なタスクと納期(デッドライン)へのプレッシャー
終わりの見えないタスクリストに追われる感覚。
(2)人間関係の複雑さ
上司、同僚、顧客とのコミュニケーションにおける気遣いや摩擦。
(3)変化への適応
新しい技術や市場の変化に常に対応し続けなければならない負担。
(4)自己評価の低下
「もっとできたはず」「結果を出せなかった」という内なる批判。
特に厄介なのは、最後の「自己批判」です。
このネガティブな自己評価は、知らず知らずのうちに心のエネルギーを消耗させて、「バーンアウト(燃え尽き症候群)」へと繋がる危険性を持っているのです。
2.自分を褒める時間の効能
ここで重要になるのが、一日の終わりに自分自身を肯定的に評価して、褒めてあげる時間なのです。
これは単なる精神論ではなく、科学的・心理学的な根拠に基づいた、極めて実用的な「心のメンテナンス」です。
2.1 ストレスホルモンの抑制とリラックス効果
自分を褒めたり、小さな成功を認めたりする行為は、幸福感に関わる神経伝達物質(例えばセロトニンやドーパミン)の分泌を促します。
これにより、ストレス時に分泌されるコルチゾール(ストレスホルモン)の過剰な分泌を抑える効果が期待できます。
<例えば>
あるIT企業のシステムエンジニアは、残業でコードを書き終えた後、「バグを出さずにこの機能を実装できたのは、我ながらよくやった」と心の中でつぶやくことを習慣にしました。
その結果、以前は感じていた翌朝の重い疲労感が軽減して、睡眠の質が向上したそうです。
これは、心身がリラックスモードに切り替わったことを示しています。
2.2 自己肯定感とモチベーションの向上
人間は、否定されるよりも肯定されることで、「また頑張ろう」という意欲が湧きやすくなります。
一日を振り返り、成功したことや努力した部分に焦点を当てることで、自己肯定感(自分は価値のある人間だという感覚)が育まれるのです。
<例えば>
営業職のビジネスマンが、大型案件の契約に失敗した日でも、「あの時、顧客の懸念点を正確に聞き出せたことだけは評価できる」とポジティブな要素を見つけるようにしたところ、失敗を引きずる時間が大幅に短縮されました。
「次こそ成功できる」という前向きな気持ちを維持しやすくなったのです。
2.3 実行機能の強化と生産性の向上
自分を褒める時間は、脳の前頭前野という部分に良い影響を与えます。
この部分は、計画、意思決定、集中力といった「実行機能」を司ります。
ポジティブな感情は、この実行機能を活発にして、翌日の仕事の質や効率を高めます。
つまり、自分を褒めることは、「心の栄養補給」であると同時に、「脳のパフォーマンスを最大化するトレーニング」でもあるのです。
3.普段から心がけること
自分を褒める時間を効果的にするために、普段から次のことを心がけてみましょう。
3.1 「完了したこと」を意識的に記録する
TODOリストだけではなく、「DONE(完了)リスト」も作成してみます。
小さなタスクでも構いません。「〇〇さんにメールを送った」「新しいツールのマニュアルを読み終えた」など、達成した事実を書き出すことで、一日の終わりに「自分はこれだけ多くのことをやり遂げた」と視覚的に確認できます。
3.2 完璧主義を手放し、「成長」に焦点を当てる
「完璧でなければ意味がない」という考えは、自己肯定感を下げる最大の敵です。
結果がどうであれ、「昨日の自分より一歩前に進めたか」という成長の視点で自分を評価します。
もしタスクが未完了でも、「難しい問題に挑む勇気を持てた」という行動や姿勢を褒めてあげるのです。
3.3 頑張りを言語化する
ただ漠然と「頑張った」と思うだけではなく、「〇〇という困難な状況で、粘り強くAという解決策を試みた点は評価に値する」というように、具体的に褒めるべきポイントを言葉にすることが重要です。
日記やメモに書き出せば、さらに効果的です。
おわりに
一日の終わりに自分を褒める時間は、特別なスキルや時間、お金を必要としません。
それは、あなた自身の心身を守り、明日をより良いものにするための、最も手軽で強力な投資なのです。
今日からぜひ、この「心のメンテナンス」をあなたの習慣に加えてみてください。
書籍の紹介
・自分を好きになりたい。自己肯定感を上げるためにやってみたこと (幻冬舎文庫) Kindle版
わたなべぽん (著)
幻冬舎 (2021/4/8)
幼少期のしんどい母子関係から、自己肯定感が低くなってしまい、「自分が嫌い」という気持ちを抱えて生きてきた著者。その感情を手放すべく「小さい頃の自分が親にして欲しかったこと」を一つ一つ実践してみたら、心が少しずつほぐれていって――。「人は誰かを許さないままで幸せになってもいい」。数多の共感を呼んだ感涙エッセイ漫画。
( ※ 書籍の解説等は原則としてリンク先(Amazon)における解説をベースに記載しています。詳細内容はリンク先を参照願います。)
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・斎藤一人「自己肯定感」最強の法則 Kindle版
斎藤一人 (著)
祥伝社 (2025/4/30)
自分を満たすってワガママなんかじゃない
自分を粗末にするから人間関係が悪くなる
反省も後悔もいらない。改良、改良、改良
欲深いのは見苦しい。それってホントかな?
欠点が憎い? だけどそれって宝物だよ
( ※ 書籍の解説等は原則としてリンク先(Amazon)における解説をベースに記載しています。詳細内容はリンク先を参照願います。)
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