Netflix映画「10 DANCE」感想その3
原作未読の方への解説
③この先、パラレルワールド
映画「10 DANCE」のストーリーは、概ね原作第1巻~3巻をベースに再構成されているのだが、鈴木と杉木がブラックプールに行ってからの展開は大きく異なっている。
この先は別の世界線、パラレルワールドと考えた方がいい。
原作では、ブラックプールでダンス大会に出るのは杉木のみで、鈴木は杉木に誘われて見に行くだけだが、映画では二人とも大会に出場する。
ブラックプールは、イギリス北西部のリゾート地で、杉木と鈴木が出場するダンス大会はウィンターガーデンという施設内にあるボールルームで開かれる。
社交ダンスの聖地と呼ばれるこのボールルームで竹内さんと町田さんがダンスを披露した。なんと凄いことだろう。
大会前のパーティで、ボールルームの現・世界チャンピオンであるジュリオが杉木の前に現れる。
ジュリオはこの大会が終わったらダンスパートナーであるリアナと結婚することをわざわざ伝えに来たのだ。
リアナは杉木の元ダンスパートナーであり、恋人でもあった。
杉木とペアを組んでいる限り絶対に世界チャンピオンになれないと考えたリアナは杉木のもとを去り、ジュリオとペアを組んだ。
映画では、ジュリオは単に杉木の競技および恋のライバルとして描かれているが、原作ではジュリオの方が杉木に執着していて、競技へのモチベーションを維持するために杉木なしではやっていけない、杉木が自分以外の誰かに負けたらジュリオは引退するだろうとまで言われている。
杉木とリアナとの関係についても、映画では杉木はかつてリアナに本気で恋をしていて、リアナが自分よりジュリオを選んだことに傷つき、男としてもダンサーとしてジュリオに負けたくないと感じているように見えるが、原作の杉木はリアナには全く未練がなく、鈴木のことをリアナとは比べものにならないほど愛している。(5巻#27)
ここで鈴木が「いいか杉木、お前に俺しか見えなくしてやる」と二人の間に割り込むのは、杉木の唯一無二のライバルは自分だけだという気持ちの表れだった。
だから、ジュリオに対して「次の世界大会でボールルーム優勝予定です」と挑戦的に告げたのだ。
パーティの後、鈴木が泊まっている部屋に杉木がやって来る。
この場面は原作には存在しない。
「ボールルームも試したかった」と言う鈴木に対して、杉木は「あなたのボールルームは10 DANCEのために隠しておいた方がいい」と諭す。
(杉木の真の目的は、鈴木を10 DANCEで優勝させることだから)
杉木の真意を知らない鈴木は「あんたがジュリオと決着つけたいだけでしょ?」と反発する。
鈴木は杉木がジュリオをライバルとして意識していることが気に入らない。
「あなたは言われた通りやればいい」と高圧的な態度を取る杉木に対して、映画では鈴木は「道化なのはあんたの方じゃないの? だから女も寝取られるんだよ」とかなり厳しい言葉を投げつけるが、原作の鈴木はこんなことは言わない。
私が書いた以前の記事に「映画では鈴木のラブリーな面が足りない」とコメントをくださった方がいた。
確かに映画では鈴木と杉木の会話がいつも緊張感に満ちていて、原作のようにコミカルにじゃれ合ったりする場面が一度もないから、鈴木の可愛さが足りないと感じられるのかもしれない。
私も全体的に鈴木の言葉は原作より強めだなと思った。
杉木とジュリオはボールルームで競い、鈴木はラテンでチャチャチャを踊る。
鈴木が踊る姿を見つめながら、杉木はかつて自分が初めて鈴木のダンスを見て感動した日のことを思い出す。
私は相手のダンスを見ている時の二人の表情が好きだ。
ダンサーがダンサーを愛する時、何よりも先に相手の「ダンス」に惚れるだろう。
逆にいえば、相手の「踊り」が好きになれなければ、その人を愛することはできないと思う。
ダンサーにとってダンスは、自分の本質であり人生そのものであるはずだから。
鈴木も杉木も相手のダンスを愛している。
そのことが映画の中での二人の表情からはっきり伝わってきた。
竹内さんと町田さんはダンサーである相手を惚れさせるダンスを見せなければならないのだから、どれほど大変だっただろう。
凄まじい練習と努力が必要だったことは想像に難くない。
今大会でも杉木はジュリオ&リアナ組に敗れ2位に終わる。
観客席からステージを見ていた鈴木の耳にニーノとファビオの話が聞こえる。
映画では二人が立ち話をしているから、ニーノがダンス界の大物であることがわかりにくく、なんだか鈴木が八つ当たりして言いがかりをつけているような印象を受けるが、原作では鈴木が声を荒げるのはVIPが座るテーブル席であり、元・ボールルームチャンピオンだったノーマン・オーウェンとニーノが相手なので「アンタがなんとかしてやれよ」「アンタらはその力持ってんだろ?」というセリフにはそれなりの意味があるのだ。
オナーダンスではパートナーをチェンジして、杉木とリアナが踊ることになる。
観客の多くは、杉木とリアナがかつてのダンスパートナー兼恋人だったことを知っているから、「過去の恋人を一途に思い続ける理想の男」を演じる杉木のダンスに熱狂する。
映画でリアナ役を演じていたナディアさんは何と本物のプロダンサーだったと知って驚いた。
町田さんは、彼女の手を取ってフロアに導く最初の瞬間から、立ち姿もダンスの美しさと優雅さでも少しも引けを取らず、二人のダンスは夢のように美しかった。
本作品中で男女がペアとなって踊るシーンの中では、一番の出来栄えだったと思う。
二人の踊りを見ていた竹内さんが何かのインタビューで「嫉妬した」と言っていてドキッとした。
町田さんの踊りに? それともナディアさんに?
竹内さんの気持ちはそのまま鈴木の表情に表れていて、好きな人の踊りを眺めてうっとりする高揚感と、かつての恋人と踊ることになった杉木はつらい思いをしているのではないかという心配と、リアナに対する嫉妬とが入り混じった複雑な想いが伝わってきた。
原作の鈴木は「見せもんになってるアンタ見ても俺は嬉しかないね」と苛立ってフロアに向かおうとしたところをニーノに止められるのだが、映画では竹内さんが「見てられない」とでも言いたげな顔をして会場を後にする。
④映画最大の謎
大会後の夜、再び杉木が鈴木の部屋を訪れる。
(原作では逆に杉木が泊まっているフラットを鈴木が訪ね、床やテーブルの上にお菓子の袋が散らかっていることに驚くのだ)
鈴木にとってはいいデビュー戦だったはずなのに、彼は一人暗い顔で床に座り込んだまま酒を飲みタバコを吸っている。
鈴木「今日は嫌な目に遭ったんじゃない?」
杉木「ああ、別に平気でしたよ。リアナとはとっくに終わってますから」
鈴木「割り切ったふりすんな」
「俺ダメなんだよね、そういうの。だまされたり、裏切られたり…そういうの許せないんだよ」
この場面での竹内さんの演技が素晴らしかった。
鈴木の純粋さと真摯さ、優しさ、杉木への愛と思いやりが滲み溢れていた。
映画では二人の会話はこちらが苦しくなるほど真剣で、杉木は「観客にラブストーリーを疑似体験させて楽しませるために、リアナを思い続けている理想の恋人を演じた」と口では言うけれど、本心ではまだリアナに未練があって傷ついている、という設定になっている。
しかし、原作では全く違って、杉木はただショーのために演技をしていただけで彼の言葉通りリアナに対する未練はなくケロっとしている。
それを聞いた鈴木は笑い出し、杉木は微笑んで鈴木の唇を奪う。
原作においてこの場面はとても軽く、鈴木は杉木に「まるでスナック菓子のように口をつままれた」と文句を言っているくらいだ。
映画では予想外にシリアスな展開になっていて驚いた。
傷ついている本心を隠して平気な顔をしようとする杉木に対して、鈴木は本気で怒って「あんたはそれでいいのかって聞いてんだよ!」と怒鳴ってグラスを投げつける。
え? ここってそんな場面だっけ…と初見の私はびっくりして画面の前で固まった。
「1位じゃないと嫌なんじゃなかったの?」と慰めるように鈴木が杉木にキスをして、そのままベッドに押し倒す。
町田さんを上から押さえつけて竹内さんが唇や首筋に貪るようなキスをする。
竹内さんが上着を脱いで町田さんのベルトを外した時、私はどうしていいかわからないほど興奮していた。
原作ですらまだ二人のベッドシーンがないのに、映画でキス以上のことをするわけがない。だから絶対、未遂で終わるに決まっている。
そう頭では理解していながらも、まさか映画にこんな濡れ場があるとは思わなかったので激しく動揺した。
(私は腐女子なので大歓喜、と言いたいところだが、そんな余裕はなく情緒が大混乱だった)
町田さんが嫌がって身を起こす。
「何? 終わり?」と竹内さんが微笑んでもう一度町田さんにのしかかる場面でさらに興奮した。
体勢を入れ替えた町田さんが、竹内さんの喉元を押さえる。
杉木「あなたとはこれ以上一緒にいられない」
「このまま越えたらこっちが壊される」
鈴木「そうじゃないだろ」
杉木「あなたはもはや敵なんです」
鈴木「そうじゃないだろ」
(この部分のセリフはすべて映画オリジナル)
瞳を潤ませて見つめ合う二人。
お互いを愛していることが痛いほどわかる。
「結局…あなたと僕は交われないんだよ」と告げて町田さんが去っていく。
一人残された竹内さんの瞳から涙がこぼれ、頬を伝う。
このシーンが映画版の最大の謎ではないかと私は思う。
もしも、原作を読んでいなかったら、私はきっと、杉木はダンサーとしては鈴木を愛しているけれど、ヘテロセクシャルだから男とはセックスできない、肉体的には鈴木を求めていない、鈴木とは恋人になれない、ということなのかと誤解したと思う。
そうでも考えないと、なぜ杉木が鈴木を拒んだのかが全くわからない。
杉木は本心では鈴木に惹かれているものの、肉体関係を持って(=このまま越えて)これ以上鈴木が心の中に侵入してくると、今までの自分でいられなくなる(=こっちが壊される)から、鈴木を「敵」(ダンスのライバル)と認識することで距離を置いて自分を守ろうとしているの?
原作でも二人はもともとヘテロセクシャルで、初めて男を愛してしまったことに戸惑い、どうしていいかわからなくなってしまう。
私の考えでは、杉木は男性どころか女性にも本気の恋をしたことがなかった。
だから初めて本気で愛した鈴木に対して「すべてが欲しい」「お互いを合わせて一つの存在になりたい」(5巻#28)と不可能なことを言い出す。
鈴木は過去に現実の恋愛を経験しているから、杉木が≪理想の鈴木≫と清麗で完璧な恋をしていることに気づき(7巻#38)、自分に押し倒されて動揺する杉木に「馬鹿。俺と交わったところで一体になんかなれない。アンタの望みは何したって叶わない」(5巻#28)と言って二人は別れるのだ。
⑤初めて見る「10 DANCE」
一緒にレッスンをしなくなった二人は、それぞれダンスに精進しながらも、互いへの愛を胸の奥で燻らせ続けている。
そんな二人が同じ大会に出場することになる。
映画ではラストのアジアカップ、原作では7巻から始まるジャパンインターナショナルだ。
控室で鈴木はアキに「(杉木とは)もう二度と競技以外で会わない」と宣言する。
このセリフと「ブラックプールであいつを見て思った」以下は原作では繋がっておらず全く別の場面で出てくる。(3巻#夜のタンゴ)
映画のようにセリフを繋げるとその意味は「俺と杉木はダンスでだけ繋がっている。ダンスで観客(と杉木)を魅了したい」ということになる。
これが映画版の着地点だ。
原作同様、大会会場ですぐ近くにいながら、二人はお互いのダンスを見ることができない。
それほど強く意識し、愛し続けている。
映画ではこの場面で町田さんが美しい横顔を見せ、「近くにいるのに遠いな」と寂しく呟く。その孤独が胸を打つ。
原作には控室で偶然二人が出会い、衝動的に抱き合ってキスをするシーンがあるが、映画ではここから完全にオリジナル展開になる。
大会にゲストとして呼ばれた杉木がダンスを披露する場面に房子を伴わず一人で登場する。
杉木はざわつく選手や観客の間を抜けて、フロアに背を向けた鈴木のもとへまっすぐ向かう。
胸を張り、決意と緊張感に満ちた表情で「僕と踊ってくれませんか?」と手を差し伸べる。まるでプロポーズするような真剣さで。
彼らにとって一緒に踊ることは愛を交わすことだから。
しばしの沈黙ののち、竹内さんが黙って手を差し出す。
二人は見つめ合い、町田さんが微かに眉をあげ唇の端でほほ笑む。
わずかな表情の変化で杉木の気持ちを絶妙に表現しているところが本当に凄い。
そして圧巻の「10 DANCE」へ。
原作ではまだ二人が「10 DANCE」を踊るシーンは描かれていない。
だから原作ファンの私も、初めて鈴木と杉木が「10 DANCE」を披露する場面を見ることができて感無量だった。
ラストシーン…
ヴェニーズワルツの途中で足を止めて見つめ合う二人は、顔を近づけ、額を合わせる。
竹内さんが一瞬キスをしかけるが途中でやめて、町田さんの唇を指で撫でる。
町田さんが顔を傾け、まっすぐ竹内さんを見つめて「10ダンス決勝で会おう」と言う。
その言葉に答えるように竹内さんがキスをする。
町田さんがにこっと笑う。(それまでのクールな表情からのこの笑顔、最高の破壊力だった)
町田さんがふっと顔を離す。竹内さんは寂しそうに眼を伏せたままだ。
優しく愛をこめて微笑んだ町田さんが、今度は竹内さんの頬を引き寄せて「チュッ」とキスして去って行く。
このシーンの二人の表情と仕草で表された互いへの深い愛情に、私は身悶えするほど感動した。
晴れやかな決意に満ちた表情で歩き出す二人。
映画では、この先鈴木と杉木は10 DANCEの決勝まで会うこともなく、ダンスによって心は繋がったまま別々に生きていくように見える。
きっと二人が愛を交わすのはダンスの時だけ、そのように予感させて幕を閉じる。
一方、原作では全く違う展開になっていて、第5巻のラストで苦しみながら別れた二人は、ついに第8巻で想いを確かめ合い、一緒に「10 DANCE」を目指していくことになっている。
映画版は原作とは別の物語であり、当然その結末も違うのだ。
映像作品としての「10 DANCE」
映画には漫画とは違った、漫画ではできない表現がある。
私は何よりカメラワークにそれを感じた。
序盤で竹内さんが見事な肉体とヒップアクションを披露する場面があまりにもセクシーでたまらず、竹内さんはただダンスの動きをしているだけのはずなのになぜここまでエロティックなのだろうと考えた。
それは、最も官能的に見える位置と角度で撮影されているからだったのだ。
まずサイドから竹内さんの鍛え上げられた筋肉がしなやかに動く様子がアップで映り、町田さんが竹内さんの腰に手を当てて一緒に腰を回す姿が斜め後ろから捉えられる(二人のヒップが見える)、そして町田さんの手を上から押さえる竹内さんの手のクローズアップ……この超絶セクシーなシーンは魅惑のカメラワークによって作り上げられていた。
竹内さんがその肉体と動きで表現した「剥き出しのエロティシズム」がどれほど人を惹きつけるものか、このシーンを抜き出したYouTubeの爆発的な動画再生数が証明している。
竹内さんの裸や町田さんの横顔を映す場面が意図的に多いのも、何よりもそれが美しいからだとわかった。
映像作品としてどのように撮影したら二人がより魅力的になるか、場面全体が美しく印象的に見えるかがきっと細かく計算されているのだろう。
その最たるものが地下鉄のシーンだった。
照明、音楽、カメラワーク、映像美の総てが詰まった最高のラブシーンだった。
映画の後半は原作とはかなり異なっていたので、原作ファンの私にも完全には理解できない部分もあり、「解説」と呼ぶには不十分だったかもしれない。
それでも、原作未読の方が作品を楽しむ上で少しでも参考になれば幸いだ。
注) 記事内で鈴木と竹内さん、杉木と町田さんをごちゃ混ぜに書いていると思われるかもしれませんが、場面ごとに私の中でキャラとして認識しているか演じている役者さんを意識しているかでわざと変えています。
読みにくかったらごめんなさい。
今まで書いた感想を振り返ると、どうやら私は町田さんについて美しさばかりを褒めているような誤解を生みそうだから最後に言い訳をしておく。
私は「10 DANCE」で町田さんを知ったのだが、確かに町田さんの容姿は信じられないくらい整っている。
でも、私が「美しい!」と感じるのは、もともと容姿端麗な町田さんが、その上で「美しい男」を完璧に演じていることに対してなのだ。
髪を撫でつけた燕尾服姿の麗しさは私の想像を遥かに超えていた。
ダンスをしている時が一番美しいプロのダンサーのナディアさんを相手に、美しさで負けていないって本当に凄いことだと思う。
ダンスの美は、わずかな姿勢や腕の角度の違い、つま先や指先の無駄な動きで崩れてしまうものだから。
この先は個人的なことを書いたおまけになります。読まずに「10 DANCE」を見た方が有意義かも…
おまけ
バレエ愛好家として
私は社交ダンスの知識は全くないが、子供の頃から断続的に20年以上バレエを習っていて、好きなバレエ団やバレエダンサーが来日したら何度も公演に通い、パリ・オペラ座にも観劇に行く熱烈なバレエファンだ。
ダンスのジャンルは違えども、踊ることの喜びやつらさ、難しさ、うまく踊れないことへの苛立ちや焦りはよくわかる。
今回主演の二人が、未経験から始めて短期間でここまで社交ダンスを習得されたことには心底感服している。
原作で杉木が鈴木の踊りを見て「ダンスの神」と感じた場面で私が思い出したのは、モーリス・ベジャールの「ボレロ」だった。
もともとはベジャールが最愛のダンサー、ジョルジュ・ドンのために振り付けた作品だが、その後もいろいろな名ダンサーによって踊り継がれている。
かつてシルヴィ・ギエムが踊った「ボレロ」を見た時、私はそのあまりの神々しさに、これはまさしく「美神降臨!!」と感激した。
ドンのように男性が中央の赤い円卓で踊る役(メロディ)になると、すべての動きがエロティックで生のエネルギーに満ちていて、生々しくて激しくて、力強い熱がダンサーから放出されるのを感じる。
(気になる方には私の推し、パリ・オペラ座エトワールであるユーゴ・マルシャンの動画をお勧めする)
今回、鈴木を演じた竹内涼真さんにも同じものを感じた。
見る者の心に生きるエネルギーと性欲を喚起し、人々を魅了し熱狂の渦に巻き込む魅力が、彼の肉体と踊りには漲っていた。
なにより、ダンスを楽しむ心が感じられたのが素晴らしかった。
マーサがダンスを完成させるものと呼ぶ「愛」。
それはパートナーに対する尊敬と信頼であり、踊ることへの愛だと私は思う。
腐女子として
6日連続で同じ映画を見たのは生まれて初めてのことだ。
そして、明日も明後日もきっと見るだろう。
私にとって映画「10 DANCE」にはそれほどの魅力がある。
ラストのキスシーンが好き過ぎてつい細かく描写してしまった。
私はあれを見るだけで天国に行ける。
あの場面には、私がBLに求めるものすべてが凝縮されていて、何度見ても感動するし泣きそうになる。
人の好みはそれぞれあるだろうが、やはり「美しい男性同士が愛し合う」のがBLの原点だと私は思う。
「10 DANCE」を見て、私は長年の夢が叶った気がした。
今日まで生きてきて本当によかったと掛け値なしに感じる。
記事の最後にもう一度感謝を述べたい。
竹内涼真さん、町田啓太さん、最高の作品を生み出してくれてありがとうございます!
私はこの感動を生涯忘れません。
