Netflix映画「10 DANCE」感想
激しい感動と興奮が胸に満ちて張り裂けそうだ。
この感情を文字にして気持ちを鎮めなければ、今夜は眠れそうにない。
公開前から雑誌のグラビアやインタビュー動画&記事を見て、主演の竹内涼真さんと町田啓太さんがあまりに美しく、原作の鈴木&杉木信也そのもので、映画に対する期待は最高潮に達していた。
まずは、この難しい役を引き受けてくださった主演の二人に感謝したい。
原作ファンである私の期待を超えた、異次元の作品を見せてもらえたのは竹内さんと町田さんが役作りとダンスに真摯に向き合ってくださったからに他ならない。
そして、二人の魅力を存分に引き出してくださった大友監督および制作に関わったすべてのスタッフの皆様、そしてNetflixに感謝!!
生きていてよかったと思える作品に出会えて、私はこの上なく幸せだ。
主演の二人が美しすぎる
原作の主人公は鈴木と杉木の2人の信也であり、映画もW主演という扱いになっていはいるが、映画版の主役は実質、鈴木信也(竹内涼真)だ。
物語は鈴木のモノローグで始まり、主に鈴木目線でストーリーが展開していく。
とにかく素晴らしいのは、竹内さんの肉体美、いきいきとしたダンス、常に自信に溢れて堂々とした物怖じしない姿だった。
杉木に初めてラテンダンスを教える時に、ためらいもなく上半身(のみならず腰骨まで)裸になってヒップアクションを見せる腰つきのエロさに悶えた。
鍛え上げられた腹筋、特に腹斜筋と腹横筋が交わる部分にできるライン「Vカット」は、私が男性の肉体で最もセクシーだと感じるポイントなのだが、そこには原作通り聖バルバラのタトゥーがあってさらにエロい。
房子のセリフ通りの「魅惑の腰つき」に序盤から完全にノックアウトされた。
英語やスペイン語のセリフを話す時も、未経験から始めたはずのダンスシーンでも、まるで鈴木信也そのものであるかのような自然さで、なおかつ竹内さん自身の男の魅力に満ち溢れていた。
2025年12月17日のインスタライブでは「ブラックプールでダンス大会のシーンを撮影した時、現地の出演者からダンスを値踏みするような目で見られていることを感じ取り、『舐めんなよ』と思って審査員全員の顔を一人一人見た」と強気な発言をされていて、めちゃくちゃかっこいいと思った。
それくらいの負けん気がなくてはサッカーはやれない。
競技会でステージに立つ竹内さんが、まるでサッカー選手が大事な試合に入場する時のように気合の入った表情をしていると思った。
一方、町田さんは色白で端正な顔立ちで、貴族的な気品あふれる立ち姿、麗しい杉木信也を体現してくれた。
ただ、帝王というよりは優しい王子様っぽくて、杉木の横暴で傲慢な感じはやや薄かった。
きっと町田さん自身がいい人なのだろうと思う。
隠しきれない性格の良さが出てしまっていた。
でも、その可愛らしさ、帝王の仮面の下には繊細で脆い部分があるんだろうと感じさせるところがむしろ魅力的な町田版杉木だった。
お互いが専門とするラテンとスタンダードを象徴するかのように、まさしく陽と陰、太陽と月、奔放さとストイシズム、対照的な輝きを放つ竹内さんと町田さんの美しさがこの映画の核であり、そんな二人がダンスを通じて反発しながら激しく惹かれ合っていく姿に心を鷲掴みにされた。
実写化≠原作再現
原作はまだ完結しておらず、二人が10DANCEを踊るシーンもないので、ストーリーは変わっているだろうと予想はしていたが、やはりかなり原作と違っていた。
実写は原作再現ではなく映像作品という別物とわかっている。
だから、物語を約2時間という制約の中でまとめるために展開がやや駆け足になったことも仕方ないと許容できた。
竹内さんや町田さんが原作キャラクターそのものである必要もなく、エッセンスは大事にしたまま、お二人の個性を生かした役作りをされていてとても良かった。
名場面でいっぱい
名場面はたくさんあるけれど、なんといっても見所はダンスだ。
初めは噛み合わなかった二人の踊りが、次第に互いを理解し合い、調和していく過程がいい。
帝王・杉木にリードされてワルツを踊った後「どうです?お姫様になれましたか?」と聞かれた鈴木は、原作ではうっとりして、「なった!! 姫になった!!」「今なら子供いっぱい産めそうです」と答えるのだが、映画では何も言わない。
あえて無言だったからこそ、鈴木は杉木にリードされたことで強く心を動かされたのだろうな、と見る者に想像する余地が生まれた。
中盤で「べサメ・ムーチョ」を踊るシーンはとても色っぽい。
ダンスを見ているだけで二人の心の距離が近づいてきたことを感じた。
そして、きっと予告編を見て誰もが興奮したであろう地下鉄車内でのキスシーン!!
主演の二人のパブリックイメージもあるし、原作よりあっさりになってしまうかな、それも仕方ないなと覚悟していたのだが……
めちゃくちゃドラマチックですごかった!!!
原作では鈴木に顔を寄せた杉木が「嫌なら」と言いかけたところで、鈴木が「エンリョしてんじゃねー」と唇を重ねるのだが、この鈴木のセリフがなくなって、二人は何も言わずにキスを繰り返す。
さすがに原作のように生々しく濃厚に舌を絡め合ったりはしないけれど、衝動的に求め合う二人の興奮が、クリスマス仕様に装飾された(←現実では見たことがない)地下鉄車内で、幻想的な青い光に照らされ、極めて美しいラブシーンとして結実している。
まるでダンスを踊っているかのような動き、ぶつかり合う2つの熱い魂によって、性愛はダンスの源であり踊ることは求愛の行為だと思い知らされる。
二人にとってダンスと愛は同じものなのだ。
映画では、鈴木と杉木がもともとは異性愛者であることがはっきり描かれていて、彼らのセクシュアリティや「なぜ男を愛するのか」という理屈を飛び越えて、どうしようもなく惹かれ合ってしまう二人が強調されていた。
あえて後ろ姿のみを映すカメラワークや、セリフがないシーンでの竹内さんと町田さんの視線、表情、仕草などの細かいお芝居による心情表現が素晴らしかった。
ブラックプールでのダンス大会後、部屋を訪れた杉木を鈴木が押し倒すシーンでも悶絶した。竹内さんが服を脱ぐ動作が最高にエロくて……。
好きな人にここまで誘惑されて、杉木先生はよく拒絶できるなと感心するくらいだった。
杉木「あなたはもはや敵なんです」
鈴木「そうじゃないだろう」
二人とも瞳を潤ませながら見つめ合うシーンにグッときた。
お互いの胸の内にいろんな感情がせめぎ合っていることが痛いほど伝わってきた。
杉木と決別し、真剣にダンスに向き合うようになった鈴木が一人で練習している場面で、ポーズをとると鏡の中には手を繋いで一緒に踊る杉木が現れる。
驚いて隣を見るが、当然現実には杉木の姿はない。
杉木をダンスパートナーとして、かつダンスを完成させる「愛」そのものとして心から求める鈴木の欠落感と寂寥が表現されているのだ。
ラストは日本で開かれた「アジアカップ2026」。
鈴木が本気でラテンと向き合ったこの大会に、杉木は競技者ではなくゲストとして出演する。
大好きな相手のダンスを見ることができない二人の切ない表情が胸に迫る。
竹内さんがパートナーの土居さんと心から楽しそうにラテンを踊っていてとてもカッコよかった。
土居さんが演じたアキは、鈴木の「10人目の妹」というより姉もしくは母親的な存在で、常に優しく温かく竹内さんを見守り包んでいた。
竹内さんがあまりにも魅力的で、私は房子よりアキになりたいと願うほどだった。
房子とデモンストレーションを披露するはずだった杉木は一人でステージに現れる。
そして原作2巻#8で見せたように両手を広げ、客席に向かって優雅にお辞儀をする。
杉木の進む先には、ステージに背を向けたままの鈴木が立っている。
杉木はすっと手を差し出して、こう言うのだ。
「僕と踊ってくれませんか?」
うう、何という殺し文句! かっこいい…
ついに、二人の10DANCEが始まる。
ボールルームでは町田さんが力強くエレガントなリードを見せ、ラテンでは竹内さんが自由で楽しい踊りによって観客を魅了する。
杉木(町田さん)がラテンになると少し動きが固くて、ちょっと下手なのがリアルで可愛かった。
男性同士で踊るなら、ボールルームよりもラテンだなと感じた。
ダイナミックでセクシーで、とりわけジャイブは二人とも最高にかっこよかった。
最後はヴェニーズワルツ。
ゆったりと音楽に乗って踊っていた二人は足を止め、額をくっつける。
キスするのかな?と期待させるほど顔を近づけて、竹内さんが町田さんの唇を指で撫でる。
「10DANCE、決勝で会おう」と町田さんが言い、二人は口づける。
キスしながら町田さんが一瞬にこっと笑う。
一旦体を離した二人。
今度は町田さんが竹内さんの頬に手を当てて「チュッ」とキスして去る。
最高では?????
なにこの至高のラスト……
感激が沸点を超え、ショックで呆然として動けなくなった私の耳にはワルツが流れ続け、クレジットが始まる。
ただただ、最高だった。
そうとしか言いようがない。
完全に打ちのめされて画面の前に座り込んだ私の胸に最初に湧き上がったのは、何より感謝の気持ちだった。
ありがとう竹内さん、町田さん!!
おかげで最高の夢を見ることができました!!
注意)ここから先は腐女子の戯言になります。一般の方はここでストップしてください。
原作ファンとしては解釈違いなことも
私は配信公開前、おそらく映画のキャンペーンの一環だった電子書籍1、2巻無料を機に「10 DANCE」にハマった。
上述したように、実写化≠原作再現であることは理解している。
その上で敢えて難点を言うと、脚本の構成に粗い部分があったことだ。
原作を知らない人はストーリーが理解できるのかな?と心配になるほど展開が早く、二人の心情も描き切れていないな、解釈が違うなと思う場面もあった。
たとえば…
① ショック状態の房子を人形のように操って意のままに踊らせた過去を杉木が話した際に、鈴木が「あんたはそのキャラ(紳士)を貫け」「死神になればいい」と言ったこと
「俺は死神を倒す天使になる」と続くのだが、鈴木は杉木が「自分の感情を殺して制御している」状態であること知り、そこから解放してあげたいと願っているのだから、「そのまま(死神)でいろよ」と言うのは違うのでは?
自分が潰す(救う)まで今のまま苦しんでいろ、なんてひどいことを言うだろうか?
さらにこの後、別れる前に鈴木が杉木に「つまんねぇ」と言ったことにも驚いた。
もちろんこれが鈴木の本心でないことはわかっている。
しかし、この場面では杉木が鈴木に自分の悪い部分をさらけ出し、そんな本性を知られてしまったことで「鈴木に嫌われたくない」と感じているのに、そんな杉木を敢えて傷つけるようなことを鈴木が言うだろうか。(いや言わない)
② ブラックプールでの大会の後、鈴木の部屋を訪れた杉木がベッドに押し倒された時
鈴木を拒んだ杉木は「あなたと僕は交われない」と言う。
え? 原作ではむしろ「お互いを合わせて1人の存在になりたい」(5巻#27)とか言って鈴木を困らせてたのは杉木なのに?
この場面でなぜ杉木が鈴木を拒絶するのかが説明不足で、私がもしも原作を知らなかったら全く理解できなかっただろう。
杉木は異性愛者だから、肉体的には鈴木を求めていないのかなと誤解していたかもしれない。
腐女子冥利に尽きる
何はともあれ、竹内さんが終始セクシーでたまらなかった。
私はもともと特定の芸能人のファンではないし、竹内さんが出演する作品をきちんと見たのは今回が初めてだったのだが、こんなに美しくて演技力のある俳優さんだったと知って驚いた。
序盤でためらいもなく上半身をさらけ出して、エロティックに腰を回しだした場面では死ぬほど興奮した。
「触っていいから動きを覚えろよ」と言われて町田さんが竹内さんの腰を掴んで一緒に腰を回し始めた時、「これはもうセックス!!」と画面の前で大興奮していた。
私はもう大人なのでわかる。
性器に触れることや挿入だけがセックスではないと。
しかも、自分の腰を掴んだ町田さんの手の上に竹内さんが手を重ねるんだよ?? 完全にセックス‼️
究極的にエロい。最高…❤️❤️
べサメムーチョを踊るシーンで町田さんの体に沿って竹内さんの顔が下に降りた時、これはgo down on youという意味では‼️とドキドキ、ハラハラした❤️
上の記事では控えめに書いたのだが、地下鉄の中の熱烈なキスシーンもほとんどセックス。
竹内さんが町田さんを抱えて座席に沈みそうになった時、よもやここで始まるのかと思った。
青い照明が幻想的で美しく、本当に素敵なラブシーンだったなぁ。
ブラックプール後のベッドシーンもすごかった。
竹内さんが上着を脱いだだけでなく、町田さんのベルトを外したのがエロくてたまらなくて、悶絶しそうだった。
竹内さんの雄感がもの凄くて、竹内さんと町田さんの組み合わせだと、原作の攻×攻の組み合わせにならず、完璧に「鈴木×杉木」になってしまう。
私はもともと杉木先生が受派なので非常に好みの展開で眼福だった。
初めて「10 DANCE」のネームができた2003年頃だったら、こんなに有名な俳優さん二人がいわゆるBL漫画の実写映画で主演を務めることはなかっただろうから、今の時代に竹内さんと町田さんというスタイル抜群かつ全くタイプの違う超美形を主演として映画化されたことは腐女子冥利に尽きる幸福だった。
また一つ、私の人生に新しい幸せが加わった。
映画「10 DANCE」を生み出してくれたすべての人に感謝したい!!
