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伝説の殺人鬼が脱走し、封鎖された都市で連続殺人が発生! 『ジェリーフィッシュは凍らない』に連なるシリーズ最新作、市川憂人『ヴァンプドッグは叫ばない【文庫版】』

2016年に第26回鮎川哲也賞を受賞した、市川いちかわ憂人ゆうとさんのデビュー作『ジェリーフィッシュは凍らない』。現実のアメリカとよく似たパラレルワールドのU国を舞台に、フラッグスタッフ署の刑事・マリアとレンが、特殊技術絡みの連続殺人の謎を解く本書は、「21世紀の『そして誰もいなくなった』」として好評を博しました。

以降、〈マリア&漣〉シリーズは各種年末ミステリベストに続々ランクインし、人気シリーズとなりました。そしてこの度、『ジェリーフィッシュは凍らない』『ブルーローズは眠らない』『グラスバードは還らない』『ボーンヤードは語らない』に続く、シリーズ最新刊『ヴァンプドッグは叫ばない』の文庫版を、デビュー10周年の今年2026年7月に刊行しました!

装画:影山徹/装幀:鈴木久美

U国MD州で現金輸送車襲撃事件が発生。襲撃犯一味の車が乗り捨てられていたのは、遠く離れたA州だった。応援要請を受け、マリアと漣は厳戒態勢の州都フェニックス市へ向かうが、実は裏では、20年前の無差別連続殺人犯が収容先から脱走し、その男の手口と同様の殺人事件が起きていたのだ。一方、襲撃犯五人はフェニックス市内の隠れ家に潜伏していたが、一人が殺され……!?

本作では、シリーズ最大の難事件が描かれます。「20年前に殺人鬼・ヴァンプドッグが起こした連続殺人」「現代で起きた、現金輸送車襲撃犯を襲う連続殺人」「同じく現代パートで起こる、封鎖された都市で発生した、一般市民を襲う連続殺人」。この3つの事件の謎が、マリアと漣の前に立ちはだかります。

次々と起こる不可解な殺人や、想像を絶するとある異常事態にマリアたちは苦戦しますが、丹念な捜査の末、犯人に繋がる手掛かりを発見します。そしてロジカルな推理を重ねたことで3つの謎がラストで収束し、明かされる真相には驚くこと間違いなしです!

カバーイラスト&デザインは、シリーズでお馴染みの影山かげやまとおるさんと鈴木すずき久美くみさん。全ての始まりとなった、20年前の山小屋を美しく緻密に描いていただきました。また、本作やシリーズの魅力について分析した、若林わかばやしふみさんによる解説も見逃せません。一気読み必至の本書を、どうぞお楽しみください!


■市川憂人(いちかわ・ゆうと)
1976年神奈川県生まれ。東京大学卒。在学時は文芸サークル・東京大学新月お茶の会に所属。 2016年、『ジェリーフィッシュは凍らない』で第26回鮎川哲也賞を受賞しデビュー。同作は各種年末ミステリベストにランクインし、話題を呼んだ。他の著書に『ブルーローズは眠らない』『グラスバードは還らない』『ボーンヤードは語らない』『ヴァンプドッグは叫ばない』『神とさざなみの密室』『揺籠のアディポクル』『断罪のネバーモア』『灰かぶりの夕海』『牢獄学舎の殺人 未完図書委員会の事件簿』『もつれ星は最果ての夢を見る』がある。