NENEさんのラジオ出演を聞いて、改めてHANAやファンは今回の件は巻き込み事故としてスルーしかないかなと感じた話
これ、正直HANAファンの一人として辛くなりそうなのであまり聞きたくなかったんですが、雑談部屋「ミライカフェ」でもコメントで質問いただいた方がいたので、覚悟してNENEさんのラジオを聞いてみました。
背景を知らない方に一応説明しておくと、「INSIDE OUT」というのが、block.fmというネットラジオが配信しているヒップホップ専門番組で、そのナビゲーターの渡辺志保さんという方がNENEさんと友人ということもあり、声がけをして成立した回になるそうです。
いわゆるヒップホップが単なる音楽ジャンルとして消費されるのが納得いかない、コアなヒップホップ界隈の方の番組なので、当然NENEさん視点での番組になるんだろうなと思っていましたが、予想通りでした。
HANAのファンやBMSGのファンは、聞いていてちょっとイライラしたり辛くなってしまう面もある番組だとは思います。
とりあえず個人的に聞いて整理したことは下記の通りでした。
■ポイント1:NENEさんとしては、Burning Flowerは明確にパクリだと思っている。
NENEさんによると、Burning Flowerを見たとき、パクリだと確信したそうです。ヒップホップ界隈では、NENEさんの「アツい」は去年の話題の曲で、「アツい」と言えばNENEさんだったんだとか。
特に「Burning Flower」の製作サイドの関係者に、共通の人間がいるので、少なくともMVを作る過程で誰かが問題提起をするべきなのに、知らないわけはないと思ったとのこと。
これまでもそういう出来事に何度もあってきたので、今回は黙っていられなかったので「オワリ」を出したんだそうです。
ただ、HANAのメンバーに対してではなく、関係者(プロデューサーのちゃんみなさんや製作関係者と想像)に対して怒っている、とのことでした。
このポイントについては、正直コンセプト似てると言われればそうかもしれないし、でも夏だから水着とか火の表現とか、「アツい」というフレーズを使うこと自体、どこまで去年流行った曲にリスペクトを捧げるべきなのか、ヒップホップの常識が私には分からないので判断できません。
他にも似た話は一杯あるという発言は繰り返してましたが、それがBMSGにおいて発生した話なのか、他の事務所の過去の話なのかも、全く分かりませんので、判断は保留するしかないですね。
■ポイント2:NENEさんとしては、自分は絶対にパクリはしないと主張している。
一方で、ラジオの番組の中で明確に名前は出しませんでしたが、遠回しに歌代ニーナさんから指摘されているパクリ疑惑は否定。
共通のスタイリストがいても、タレコミを受けて参考にするのはあり得ないし、同じフェスに参加していても控室にいるから他のアーティストのパフォーマンスは聞いてない、とのこと。
でも、結果的にこれ、コンセプト似てるのを知ってる関係者が止めるべきだったのではと言う自身のHANAへの指摘と矛盾しますし、HANAの「Burning Flower」も同様にNENEさんのコンセプトに似てしまっただけの可能性もあると思うんですけど、そこはナビゲーターの方々も深掘りしてくれず、NENEさんの主張だけが展開されて終わりました。
NENEさん自身も、自分は他の人の曲聴かないからパクりはないと言っていて、でも自分の曲はヒップホップ関係者は全員知っているはずだからHANAの「Burning Flower」はパクリと断言するロジックはどうなんだろうと思ったのは正直なところです。
■ポイント3:実はそもそもの問題は、NENEさんがMAJに参加してHIPHOP部門のノミネートに、並ぶべき人が並んでないと感じたことだった。
で、今回ラジオを聞いて良く分かったのは、HANAの「Burning Flower」に対するパクり疑惑というのは「オワリ」の曲をリリースするきっかけでしかなく、そもそものNENEさんの問題意識の臨界点が超えたのはMUSIC AWARDS JAPANに参加したときのヒップホップ部門のノミネートだったのではないか、ということでした。
後半はNENEさんの問題提起にナビゲーターの二人も乗っかって、MUSIC AWARDS JAPAN批判を展開しているのが非常に印象的だったんですが。
コアなヒップホップ界隈の人達からすると、今回のヒップホップ部門のノミネートのラインナップは、冒涜に近いものがあったんだそうです。
ヒップホップ部門のノミネートは下記の5人なので。

おそらくは、「I'm a POP」と歌って、ヒップホップ以外の歌も歌っているちゃんみなさんと、ラップのリリックを自分達で書いていないことで批判されたXGのことを指しているものと思われます。
個人的には、どちらもファンなのでめっちゃ複雑なんですけど。
ラジオの中では、初期のBTSがヒップホップ部門に楽曲をジャンル分けしていたことや、Number_iの楽曲がヒップホップ部門に入っていることまで批判されていたので、そういう日本の音楽業界のヒップホップの音楽ジャンルとしての扱いに不満が募り続けていた結果、ちゃんみなさんがプロデュースしたHANAの楽曲のコンセプトがNENEさんの楽曲と似ていたことで堪忍袋の緒が切れたということなんだなと感じました。
本来パクり疑惑がメインテーマなら、事務所の社長のSKY-HIさんが返答するのでも良いはずなのに「お前じゃない」というのは、やはり「オワリ」は、ちゃんみなさんに向けたメッセージだったという話だと思います。
■個人的感想
まぁ、ポイント1とポイント2は裏表の問題だと思ってるので、正直当事者にしか分からないので、関係者同士大人なんだからちゃんと話し合って、今後再発しないように、パクりの定義と境界線を整理してくださいとしか言えないんですが。
ポイント3は、まぁNENEさん達側の立場で見れば分からなくはないです。
実際、私なんかはヒップホップは音楽のジャンルの一つでしかないと思っていたので、XGやちゃんみなさんがノミネートされていることに違和感を感じてませんでしたし、日本はそういう人が多いことが、コアなヒップホップ界隈の人達は我慢ならない状況は続いているということなんだと思われます。
そもそも日本は海外に比べるとヒップホップの存在感がまだまだ薄いので、今回MUSIC AWARDS JAPAN側はヒップホップの存在感をあげるために、あえて22日の授賞式にヒップホップ部門のアーティストを手厚く取り上げたと受け止めてます。
でも、NENEさんのようなコアなヒップホップ界隈の人達からすると、そのヒップホップの区切り方と盛り上げ方は、コアなヒップホップ界隈を搾取しているように見えるという構造なんだなと言うのが良く分かりました。
なおラジオの中では、3人とも、やたらと音楽を数で評価することに反対されてたんですがMUSIC AWARDS JAPANは従来の密室での評価を避けるために思いっきり数を重視して透明化することにこだわったアワードなんですよね。
ホントこういう表彰ものって、どうやっても満足しない人が出てきてしまうんだなと言うのを改めて感じる一幕でした。
コアなヒップホップ界隈の方々として、MUSIC AWARDS JAPAN的な数を重視したノミネートの選び方が冒涜だというなら、逆によりアワードの選考方法にコミットしてコアなヒップホップ界隈の意見を反映させる努力をするか、ヒップホップ界隈で真のJAPAN HIPHOP AWARDSとかをやれば良いんじゃないかなと思ったりします。
■結論:HANAやファンの方々は、HANAのメンバーには一切関係ない話なのでスルーしましょう。
で、個人的な結論としては、タイトルに書いたとおり、HANAやファンの方々は今回の件は完全に巻き込み事故だと思ってスルーして、先に進んだ方が良いと思います。
どこまでNENEさんの「アツい」が去年話題になったのか、私は全く知らなかったので、「Burning Flower」にNENEさんの影響があったのかは正直良く分かりません。
もし、関係者が知っていてやったなら、確かに褒められた行為ではないでしょうし、こういうビーフに展開する可能性も指摘できたはずで、SKY-HIさんが歌っていたように、関係者が反省すべきところは反省するしかないでしょう。
一方で、NENEさんはHANAのメンバーの背景や、オーディションの経緯も全く知らないようですし、調べる気も全く無さそうなのは本当に残念でした。
本来、NENEさんもある意味で業界にNoを言われて辛い思いをしてきた一人だと思うので、オーディションちゃんとみてもらえば少しはHANAへの感想が変わる気もするんですが。
そこに興味がない時点で、いかにNENEさんがHANA自体には興味がないかが表れています。
また、ラジオの中でもヒップホップに対する愛は強く語られる一方で、それ以外の音楽はまるで金のためにだけ生み出されているもので、そうした音楽はラップやヒップホップをお金のために搾取している前提で3人の間で話されていることには衝撃を受けました。
Xの投稿でも見かけたんですが、実は海外ではヒップホップはお金になりますが、日本ではお金にしたいならヒップホップ以外のジャンルで音楽作った方が売れる歴史が続いてるんですよね。
Creepy Nutsのお二人が「ヒップホップがこういうことになると思ってなかった。自分達はマイナーなジャンルをやってるって自覚があったので」と授賞式で話されていたのが象徴だと思います。
Number_iの平野紫耀さんもドキュメンタリーで「もっと売れる曲を作ろうと思えば作れると思うけど、それより自分達が本当にやりたい曲を作りたい」という趣旨の発言をしてましたが、ヒップホップを愛しているからこそヒップホップに挑戦しているアーティストも、全て金が目的でヒップホップを使ってくると切り捨てる姿勢はどうなのかなと正直ビックリしました。
ただ、おそらくこの3人の反応は、これまでコアなヒップホップ界隈がメジャーな音楽業界から受けた仕打ちの影響で、そういう風にしか感じられなくなってしまっているんだろうとも想像されます。
要はNENEさんが抱えてきたそういう長年の音楽業界への問題意識がMUSIC AWARDS JAPANで臨界点を超えてしまったタイミングで、たまたまHANAの楽曲がNENEさんの真正面を通ってしまっただけだと思いますので、完全に巻き込み事故です。
少なくともHANAのメンバーには一切関係ないですし、気にする必要ないです。
音楽業界における今後のヒップホップの扱いのあるべき姿については、業界や事務所レベルでしっかり議論してもらうべきだと思いますが、一旦NENEさんのビーフはHANAのメンバーへの攻撃ではないと整理しましょう。
逆にHANAのファンの方々が、NENEさんの発言の矛盾の一つ一つに攻撃的に噛みつくこと自体が、NENEさんたちコアなヒップホップ界隈の人達が、やっぱりヒップホップ外の音楽ファンは金目当ての音楽に騙されてるとか、誹謗中傷しかしないと思い込むエネルギーになってしまう印象すらあります。
批判に対して反論すると、相手にさらに反論のエネルギーを与えてしまうので、不要な議論は「スルーの一択」というのはネット論争の基本です。
HANAのメンバーがさらに傷つくリスクを減らすためにも、まずは激しい反論は避けた方が良いと思います。
あえて単純に言うと、今回の騒動も、HANAの楽曲が大ヒットしているからこその反響の一つとして受け止めるしかないのかなと思います。
なにしろ、「ROSE」は最速1億記録更新ですからね。
そりゃデビューして半年でこれだけ売れたら、少々の跳ね返りは発生して当然なんです。
なお、XGは自分達に対してヒップホップ論争が発生してアンチが発生してしまった後に、「WOKE UP」で思いっきりアンチをネタにしてますからね。
HANAの皆さんも、今回の騒動で辛い思いもされたとは思いますが、その思いをクリエイティブのエネルギーに変えて、引き続きファンを感動させるパフォーマンスを続けて前に突き進んで戴きたいなと改めて思う次第です。
HANAのパフォーマンスには、間違いなく人を救うエネルギーがありますよね。
それこそが、デビュー曲が最速1億更新をする背景にあると感じます。
ニューシングルの「Blue Jeans」のリリースも楽しみにしております。
※7月11日追記:
Novel CoreさんがBMSG代表として手を挙げてくれましたね。
お任せしましょう。
建設的な議論がしたいってスタンスでいてくださっているのであれば、両サイドの話を聞いていただきたいっていうのが素直な気持ちっす!!…
— Novel Core (@iamnovelcore) July 11, 2025
批判と中傷はマジで全く別物だから、気持ちが昂るのも歯痒いのも分かるし、その気持ち自体はありがたいけど、絶対に石を投げないでくれ!!!
— Novel Core (@iamnovelcore) July 11, 2025
どっちが先とか、どっちの方が、とかいう話じゃなく、気付いた人からやめた方が良いに越したことない話だから。よろしく頼んだ!
ということで、今日の雑談部屋「ミライカフェ」は13時開始です。
タイミングが合う方は是非ご参加下さい。
木曜日の雑談テーマは「音楽のヒットの作り方が多様化してる件とか」です。
— 徳力 基彦(tokuriki) (@tokuriki) July 9, 2025
木曜日の雑談部屋「#ミライカフェ」は、13時開始です。
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