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定点観測としての決算:燕三条の町工場の一例

会社経営では一年に一回決算日を迎えます。
一年間の経済活動を整理測定し、業績を確定します。
決算書を作成することで、財務状態を把握することが出来ます。
決算書には貸借対照表と損益計算書、販売費及び一般管理費、製造原価報告書等が記載されます。

貸借対照表
資産の部と負債の部からなり、合計が同じ金額となることからバランスシートとも呼ばれています。
現在の資産・負債を表すものですが、手元にある現金と必ずしも一致するものではありません。
手元にある現金は、資産の部・流動資産・現金及び預金の項目となります。
資産の部には、その他様々な項目があり、現金及び預金は資産の一部にすぎません。製造業の場合、土地・建物・機械設備などの固定資産が、資産の部の多くを占めることになります。
負債の部は、流動負債・固定負債・純資産の部などから構成されます。
流動負債は、買掛金・未払金・未払い法人税・未払い消費税・短期借入金などからなります。
固定負債は、長期借入金・社債などからなります。
純資産の部は、資本金・資本剰余金・利益剰余金などになります。

注目すべき3つのポイント

  1. 自己資本比率(安定性): 負債と純資産の合計に対する純資産の割合。一般的に40%以上が優良とされる。高いほど安定している。

  2. 流動比率(短期支払能力): 流動負債に対する流動資産の割合(流動資産÷流動負債×100)。200%以上が理想。低いとキャッシュ不足の恐れあり。

  3. 純資産がプラスか: 純資産がマイナス(債務超過)の場合、事業活動の継続が危ぶまれる。

流動資産内の棚卸資産は、すぐに現金化できるとは限らないため、比重が多い場合は、注意が必要です。
短期借入は一年以内に返済予定の借入金、長期借入は一年以上返済にかかる借入金となっています。短期借り入れを借り換えて毎年計上するのは、名目上は短期借り入れなのですが、現状は長期借入と変わりません。金利負担が重くなっている昨今、不要な借り入れが企業体力を奪うこともあります。

定点観測としてどこに注目すべきか

1.流動資産(棚卸資産を除く)の増減:現金及びすぐ現金化できる資産を持っているか、キャッシュの有無が重要です。
2.短期借入・長期借入の増減:自己資本比率を上げていくには、借り入れを減らしていく必要があります。
3.特別償却費・減価償却費:設備投資は製造業の発展に必要不可欠です。次の成長分野への足掛かりとなります。

安定した会社経営を継続していく上で、運転資金は必要不可欠です。
資金ショートしないように、また会社として成長できるように堅実なかじ取りが求められます。

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