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短い話でコニシさんを羨ましがらせてみよう

それは帰り際に突然起こった。

「〇〇さん!」

ん?聞き覚えがないのに僕を呼ぶ女性の声が。

振り向くと、僕の復職とほぼ同時に前職場に入った派遣さんだった。彼女、普段は試験場勤務なのでほとんど顔を合わせたことがないのに!

「は、はい。何でしょう?」

「糊を持っていたら貸してもらえませんか?」

お安い御用である。

「はい、どうぞ」

「ありがとうございます」

たったこれだけ。

でもいいのだ。前職場のメンバーは何人もいるのに、少し離れた席でオンラインミーティングくらいでしか見たことのない僕を覚えていて、声をかけてくれただけで嬉しい。

男はかくも単純な生きものである。

#なんのはなしですか

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