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企業とライターが直接商談できるイベントを主催してみたので感想を書く

そういえば、ライターって営業手段が限られているよね?
という話になったのが、2024年の夏。

駆け出しライターはさておき、ベテランすら「昔のツテ」に頼って仕事をもらうケースが多いものです。企業は「いいライターがいない」と嘆き、ライターは仕事が見つからないと嘆く。このミスマッチ、どうにかならんかね……?

そう話していた同業の大橋さんと、「だったら、商談会をやっちゃいますか!」という話になりました。そう、思いつきです。しかし、私は思いつきでも結構やりとげるタイプなのだ。

幸い、私がインフルエンサーもどきでだったおかげで、イベント開催実績は多数ある。会場の目星もつくし、準備すべきものも大体わかる。ということで着手し、実際に2025年の2月7日(金)に成功させた、そこまでの記録です。

直接商談に来られるライターの少なさが懸念事項になっていた

まっさきに懸念事項となったのは「商談会に出展してくださるライターが、どれくらいいるか」問題です。これにはライターの特殊な事情が絡んでいるので、細かく書かせてください。

  1. ライターは副業で最も選ばれやすい職種のひとつであり、そもそも本業の人間がほとんどいません。副業ライターがわざわざ展示会で営業に励む理由はありません。

  2. 本業にされている方もその理由が「介護、育児」などやむを得ない事情で正社員に就かなかった方であり、必然的に家から長時間離れられない。つまり、展示会で6時間以上、出ずっぱりなんて営業ができないのです。

  3. 上記の結果、ライターの平均年収は控えめに言っても高くありません。果たして休みが取れても、出展料が払えるのだろうか? という問題があります。

  4. お恥ずかしながら、一般的にライターはあまり社会性が高い方がなる職種ではありません。「事前にコツコツ展示会のディスプレイを準備して、当日時間通りに来て、展示する」ことができる人が何人いるだろうか? という不安がありました。

そこで、大橋さんと話し合って「ビジネスライター」のみを募集することに決定。ビジネスライターとは、法人様の取材記事を書いたり、キャッチコピー、書籍、広報誌を書いたりするライターです。

エッセイスト、コラムニスト、小説家を除外することで、商談に慣れていそうな方のみ募集すると同時に、
「エッセイストを発掘しに来たら、取材ライターしかいないんだけど……」
「弊社の導入事例を書いてもらおうと思ったら、エッセイストしかいない」
といった、ミスマッチも減らそうと考えました。

さらに言えば「出版社xエッセイスト・小説家」のマッチングは文学フリマで行われているので、あえて追加でイベントは必要ないだろうとも考えての判断です。

来場者を増やすための細々した戦略

また、来場者様を増やすために細々した戦略を練りました。まず、会場はクライアントになりやすい3大業界である広告代理店、印刷会社、出版社の近くにすること。これは、以前幕張メッセで展示会に出た時のリード獲得数が、東京ビッグサイトより大幅減したことによる学びです。

どんなに気になる展示でも、人は遠距離だと来てくれません。当たり前と言えば当たり前ですね。

次に、開催時間を11〜19時にすること。展示会に何度も出展し、平日の来場者は「まず会社でメールを打ったり会議に出たりしてから、午後にオフィスを出て展示会を見てまわり、そのまま直帰する」方が多いのを知っていたからです。

つまり、朝11時までは開催してもすっからかんになるリスクが高い。それならいっそクローズする時間を後に延ばし、ご来場の皆様が開催日に忙しくとも、定時後にいらっしゃって商談でき、そのまま直帰しやすい時間に……と考えて設定しました。

さらに、スタート時間を遅らせれば関西エリアの出展者様や、飛行機で来る方もなんとか朝イチの便で来られる。つまり、前入りするコストを下げられるので、出展を検討していただきやすくなるのでは? と考えました。

ライターマガジンさんの記事掲載で出展者が殺到し、嬉しい悲鳴をあげる

ひとまずペライチで募集ページを作ってライターを募ってみたところ、やはり募集はポツポツ程度。私はもともとライターのサークルにも属していないし、ライターの飲み会にもあまり顔を出していない。フォロワーにもライターさんは少なめ。つまり告知力がない……っ!!

このままだと最低開催人数に満たないな……と感じていたときに、ライターマガジンさんがご厚意で特集記事を書いてくださりました。

そして、直後から出展希望者が殺到。定員を10名にするつもりが、あっという間に30名超えに。さらに、ライターマガジンさんがスポンサー担ってくださるとおっしゃってくださり……! これで安心して予算を確保できたため、あとは会場確保と来場者への告知だけが課題となりました。

以前のつながりが功を奏して会場とDM送付はトントン拍子に進みました

会場については、過去のつながりが功を奏しました。もともとイベントを年に2~3回以上は主催していたため、いつもお世話になっていて、安心できるTIME SHARINGさんへ相談。「ワンフロア貸切で隣室に迷惑がかからない会場・都内至便エリア・100~150名クラス」という、結構面倒な条件をつけて個別に相談させていただいたのですが、すぐに手配していただけました。

さらに、机をどう設営すればちゃんと納まるか、シミュレーション用の画像資料までくださったのです。GOD……TIME SHARING様はGODです……。

次に、告知DMの送付です。私とつながりのある法人様も多数あるのですが、それだけでは単に私のお客様を紹介する内輪の会になってしまいます。そこで、ベタですがお問い合わせフォーム営業を実施することに決めました。

そこでお世話になったのが、NOBILさん。

B型事業所とは、病気や障がいを理由にフルタイムで働くことが難しい方が、就労経験を積んでいただくための施設です。NOBILさんはなかでもIT分野の業務を受注してくださる珍しいB型事業所です。

前からその心意気に惚れていたのでNOBILさんへお仕事の依頼をしたかったのですが、就労支援施設であるため、ワーカーさんの作業速度にむらがある。つまり納期がパツパツの仕事はできないのがデメリットであり、これまでに大きな依頼をできずにいました。

しかし、今回は違う。本プロジェクト始動は8月で、会期は翌年2月。これならご依頼できると判断し、ついにお仕事を相談できました。ありがたい……! NOBILさんのおかげ約6,000社へ、DMでご招待を送ることができました!

準備物を作ることに関しては、ライターだからこそ迅速にできたと思います

あとは、着々と準備物の手配を行いました。ざっと並べただけでも、

  1. ご出展者様向けの準備ガイド

  2. ご来場者様向けの来場特典

  3. 当日受付を担当してくださる方向けマニュアル

  4. 会場案内図・ライタープロフィール一覧

は新規で作る必要がありました。
これも外注していたら、数十万円はかかってしまったと思います……が、なにしろ自分はライター。文字を打つ速度なら任せてくださいよ!

出展者さまにお渡ししたガイドの抜粋
出展者さまにお渡ししたガイドの抜粋2
当日スタッフ向けに作った設営マニュアルの一部
来場者様特典の発注ガイドブックの一部

このあたりは、合計10時間くらいで作れたと思います。特にスライド資料については、Canvaが使えてよかった……! 逆に一番しんどかったのは、会場マップに抜け漏れたライターさんがいないか、ダブルチェックする作業でした。細かい作業が得意なメンバーが弊社にいてくれて、助かりました……。

あとはこまごまと、スタッフ向けの腕章、小間に置くブース名、出展者向けのネームホルダー、受付の名刺入れ、入場チケットなど備品を準備。オフィスにレーザープリンタとラミネーター、断裁機があってこれほど感謝した日もありませんでした。

そして、うっかり忘れていたのが自分の展示準備。そう、私も大橋さんも、主催者でありながら出展しようとしていたのです。自分のカタログ制作に手を付けたのが最後の最後、開催2週間前でした。出展者さんには偉そうに「カタログを作っておきましょう」とリマインドメールを送っていたのに、お恥ずかしいことです……。

当日は大盛況、イベントレポートも続々

で、当日。

正直、予想以上に多い来場者登録をいただいていたので、当日が快晴とわかった瞬間に「勝ったな」と思いました。イベントの主催者はよくご存じと思いますが、雨が降るだけで来場者数は3割減ります。リアルイベントはこれが怖い。

朝7時に家を出て、会場設営。

体力がない自分は、机の設営だけでへとへとになっていました。アルバイトのみなさん、設営ありがとうございます……。

10時ごろからぞくぞくと出展者様がいらっしゃいました。初めてのご出展者様も多いため設営の支援が必要か? と思いきや、みなさまテキパキと設営されており、さすがビジネスライターで第一線にいる方は心強い! と、安心感を抱いたのを覚えております。

11:00に開始のアナウンス。展示会はたいてい、15:00からがピークタイムでそれまで暇というのが私の仮説でしたが、昼には来場者様でいっぱいに。

しかも、全員がビジネスライターを探していらっしゃるので、「ふらっと立ち寄りました」という方が皆無! 多くの展示会ではふらーっと寄って話して帰るだけ、という確度の低いお客様も多数いらっしゃるわけですが、当日は全小間くまなく訪問してくださった法人様が続出しました。

さらに、共同主催の大橋さんが資料となる写真の撮影や、照明の調整などをしてくださり快適な会議室に。軽く書いていますが、貴重なご自身の商談の時間を削っていらっしゃるわけで……。ありがたい……。

さらに、大橋さんの機転で出展者さんのリーフレットを長机へ一覧にして並べることに成功。このおかげで来場者さんが「まずリーフレットをひととおり見る→気に入った方へアプローチ」という流れが生まれ、非常に好評でした。

さっそく何名かの出展者様が感想を書いてくださっているので、いくつかリンクを掲載します。

結論、ビジネスチャンスが広がった&ライター同士で交流でき、お互いにキャパオーバーのときにお仕事を融通できそうという2つのメリットを享受していただけて、何よりでした。

そして、明らかになる自分の至らなさ

と、いい具合に書いたのですが、自分の至らなさも痛感した会でした。まずは主催者として。当日、私が感染症にかかっても万全の体制とはいえなかったのが、最大の反省点です。

実は当日、商談のしすぎでわたしの喉が枯れてしまい、後半のアナウンスは他のライターさんのお力をお借りしました。次回開催時は必ず「全容を把握している責任者」をもう1~2名置くと決意しました。申し訳ありません。

次に、ライターとして。私のリーフレットは「ライターです」ということだけを全面に出していました。

当日展示していたカタログの表紙

これまでの商談会では、ライター以外が多くいる場で自己PRするためのリーフレットだったので、これでよかったのです。

しかし、ビジネスライター商談会は並んでいるのが全員同業者。しかも、実績1,000件なんて当たり前の猛者ばかり。つまり、ライターだと名乗っても、なんの差別化にもなりません。いつものカタログを刷るだけでなく、カタログ自体をリニューアルしてくるんだった……と、かなり反省しました。

次回開催は未定ですが、やりたいと思っています

さて、このように瓢箪から駒で決まった企業とビジネスライターの展示会。ぜひ次回もやりたいと思っています。しかし、現在わたしは後遺症で喉と腰が完全にイカれており、考えるのは復活後となります。

したがって、まずは開催してよかった! という点と、それから何より、関係者のみなさま、出展者のみなさま、来場者のみなさまにお礼をお伝えして締めくくりたいと思います。ありがとうございました!!

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