ロードバイクの異音問題は奥が深いので、徹底的に寄り添って解決します★2025年06月16日更新
このページは有料扱いになっておりますが、全て無料で閲覧可能です。
広島県広島市にある『予約制で動く自転車の便利屋』サイクルサービストグトの公式noteをご覧いただきありがとうございます。
実家暮らし(学生)時代、別の部屋で弟が爆音で音楽を流していたので文句を言いに乗り込んだら、その楽曲がきっかけでそのバンドが好きになったことがある快適長持ち系自転車安全整備士のノーリー(店長)です。
思い返せばその時がロックミュージックにはまり、今のメロディック・スピード・メタルにはまったきっかけかもしれません。
雑音に聞こえていたものが、実はいい音だったなんてこともあるんですね。
今では弟と会うとメロスピの話はほぼ毎回出ます。
■当店のご利用方法等
初めて当店へご連絡いただく方はコチラの初回問診票(googleフォーム)へのご記入をお願い致します。
『とりあえず依頼や注文の相談だけ』でも大歓迎です。
当店は出張修理等が多いため、決まった店休日や営業時間という概念がありません。
他店様が営業していない時間帯でも予約制にてご依頼等を承ります。
また、当店にて自転車の販売(防犯登録含む)も行っておりますが、他店様にてお買い上げの自転車の組立や点検及び調整、修理やカスタマイズ、オーバーホール等のアフターケアも大歓迎です。
当店についてはコチラをご覧下さいませ。
■ロードバイクの異音は不快でしかない
さて、あくまでも『異音』に限った話ですが、自転車での異音は不安を煽り、不快感を増すだけです。
そして解決に時間を要する場合も多々あります。
お問い合わせよくあるのが、
「なんか乗っていたら変な音がするんですけど、何を替えればいいですか?」
というものです。
また、
「実車を見ればわかりますか?」
というものもありますが、『見る』のではなく『診る』必要があります。
また、乗車条件によって異音が鳴ったり鳴らなかったしすることもあるので、時間をかけてのヒアリングは本当に重要です。
■異音の原因例
ここで、いくつかの異音の原因例をご紹介しましょう。
◆ネジの緩み
サドル固定ボルトやシートクランプの緩み、ハンドルまわりのボルトの緩み等が考えられます。
そして実際に多いのが、セルフでボトルケージを取り付けたりパンク修理(チューブ交換)をしたりした履歴がある場合です。
たとえばバルブのナットが緩んでいることでリムとナットが微妙に触れたり触れなかったりして振動で『ビーン!』という音が鳴ることもあります。
また、ボトルケージ等のアクセサリーを取り付けた後、ボルトの締め込みが緩すぎたりすると、やはり同様の異音が発生しかねません。
そもそも自転車のボルト(ネジ)は細く繊細なものが多いです。
大きな締め付けトルクに対応していないのは大前提として、路面からの振動でも緩んだりします。
◆不要な接触
本来は接触しない箇所が振動等で瞬間的に接触することで異音に繋がる場合もあります。
フェンダー(ドロヨケ)の取り付け不良や変形、車輪の振れや追加アクセサリーの接触等です。
ディスクブレーキの場合はローターの歪みや、コーナーリング時の一時的なもの、ハードなブレーキングを繰り返してローターの熱膨張による一過性のものもあります。
◆油分切れ
必要箇所に必要な油分が無い状態(または足りていない状態)だと異音発生に繋がります。
チェーンやギアもそうですが、他の回転部品にも適切なケミカルを適切に使うことが大切です。
また、本来は油分が必要ではない箇所であっても、塗膜や表面の状態が劣化することで異音が鳴ることもあるかもしれません。
私が経験した中でもレアケースと言えますが、スポークとスポークの交わる接点で、塗膜の劣化なのかサビなのかが原因で異音がなっていたパターンもあります。
この時は怪しい箇所に耐水性に優れるグリスを薄く塗ったら異音が鳴らなくなりました。
◆異物
ダブルウォールリムやフレーム内部等で、製造段階で生じたバリが数日・数ヶ月経ってポロっと取れ、『カランカラン』と音が鳴ることもあります。
怪しい部分を手に持ってブンブン振ると特定可能です。
また、砂や小石等を回転部分に巻き込んでしまって異音が鳴ることもあります。
使用頻度や使用環境等、やむを得ないこともあるかもしれません。
◆装備品
サドルとパンツの素材同士の相性等も異音の原因になり得ます。
どちらの製品も悪いわけではなく、単純に素材同士の相性ということです。
また、ペダルとシューズの相性も無いとは言い切れません。

意外と見落としがちなのが、ペダルには問題が無くて、ビンディングシューズのクリート固定ボルトが緩かっただけ…なんてこともあります。
◆部品の劣化
主に回転部品ですが、グリス切れを起こしていたり、ゴム部品が劣化していたりすることで異音発生に繋がることもあります。
■解決実例
今回のケースで疑わしいのは駆動系です。

BB(ボトムブラケット)を外していきます。

BB単体で回転させると、確かにジャリジャリ感がありました。

最悪の場合はBBを買い替える覚悟でユーザーさんご了承のもと、本来は非推奨な領域まで分解してみました。

黒いスリーブ(クランクのスピンドルが触れる箇所)とベアリングシールの間に砂がはいりこんでいました。
砂の除去&分解ついでに、ベアリングシールも外して中を見てみます。

ベアリング自体は洗浄済みです。
その後、【RED-I】ウルトラプレックス EP グリスを詰めていきます。

そしていつもの超高性能極圧耐摩耗特殊潤滑剤を混ぜて、耐久性と回転性能のバランスをユーザーさんの使用用途に合うようにチューニング完了です。

シールを丁寧に戻して余分なグリスを拭き取ります。

BBのジャリジャリ感は完全に消えました。

疑わしきは手を入れるということで、クランクセットも分解洗浄していきます。

カセットスプロケットも同様です。

もはや異物どころか、わずかなケミカル汚れすら残っていません。

通常であればチェーンとギアは同時交換が推奨されますが、ギア類は交換して間もなかったことで、ユーザーさんのご希望で試しにチェーンのみ新品に交換となりました。
■車両を完成させるだけではない
今回は異音の完全解決というご依頼だったので、いつも以上にテストライディングも大切にします。

すでにヒアリングでいくつかの原因となりそうな箇所は潰してきました。

特にトルクをかけた時に異音が鳴るとのことだったので、ユーザーさんに登坂していただきます。
ご依頼とあらばしっかりとお付き合いしますとも。

トルクをかけた時に異音が鳴っていないか、横で確認してみました。

異音は聞こえません。

横で聞いている限りでは、ダンシングでもシッティングでも異音は消えたように感じられます。

少々しんどいかもしれませんが、ユーザーさんのご希望です。
不安を払拭すべく、徹底的に検証していきます。

結果、ユーザーさんの体感としても異音は消えたという結論に至りました。
そして、
「なんか回転が軽くなった気がする。」
という嬉しい感想もいただきました。
BBのケミカルチューニングや駆動系の洗浄等、いろいろと手を入れましたからね。
無事に解決した上に喜んでいただけて何よりです。
■シメ
異音問題は本当に奥が深く、お手上げとなるショップさんもあるそうです。
有料ではありますが、当店では実走に同行して検証に寄り添うサービスもあります。
単なる『自転車屋』ではなく『自転車の便利屋』として、できることはこれからも増やしていくつもりです。
他店様で購入された自転車でも、些細な違和感でも、自転車の事ならまずはお気軽に当店へご相談ください。
ここから先は
¥ 1,100
この記事が参加している募集
頂戴したサポート(投げ銭)は当店の設備拡充等に使わせていただきます。
