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「鎌倉駅徒歩8分、また明日」

どうしよう。
何から書こうかな。

こちら、先日読んだ「鎌倉駅徒歩8分、空室あり」の続編。
前作を読んだのはついこの間なのに、
続編の世界に入り込んだら
前作をどんなふうに読んでいたのかすっかり忘れてしまった。

前作はコーヒーが全面に出ていたような気がする。
あとカレー。
でも今回はカレーが全く出てこない。
代わりにパスタがとても美味しかった(と味わいたいくらい食べたくなった)
カレーの代わりにパスタ。
コーヒーに加えてハーブ。
また世界が広がった。
ちなみに今回の巻末はパスタレシピ付き。

そして色の表現がとても素敵。
和語というのかな、簡単に調べてみたら伝統色というようなのだけど
青磁色、芥子色、抹茶色から始まって
たくさんの色が溢れていた。
最初は出てきた色を漏らすまいと
読みながら写真に撮っていたのだけれど
なんだか無粋のような、急に現実に戻ってしまうような
そんな気がして写真を撮るのはやめた。
なんとなく漢字で色をイメージしながら読んだので
間違っている色もあるかも知れないけれど
とても綺麗な表現だった。

ふんだんな色と、溢れんばかりの植物と、囁く鳥たちと。
コーヒーの香りと、ハーブの香りと、潮の香り。

おうちカフェに住めるのは昭和生まれの女性限定なので
これ、若い人に通じるの?って思わず笑ったのは
レレレのおじさん。
娘も絶対わからないやつ。
でもわからないならわからなくていい。
失笑されて通り過ぎて行くのも厭わないのがおうちカフェのみんなの空気に思える。

そして昭和生まれのみんななので
年齢はそこそこ重ねている人が多い。
みんなそれぞれ訳あって1人なんだけど
父親の存在が大きいように感じた。
そもそもおうちカフェの主人である香良も
父を亡くしたところからこの生活がスタートしている。
そして、どうしても絡みついてくる生と死。
突然の別れは年齢を重ねていれば当然あるもの。
その受け入れ方をひとつ教わったような気がした。

ところで、香良の名前を改めてタイピングして
作品にぴったりの名前なんだなと気付いた。
香良は香りの中で生活しているんだな。

それにしても今作でもミズエの謎が解けなかった!
これは次作もあると期待していいのかな。
大団円だったけれど、まだまだ続きを読みたいような、
あゆみと香良の話にも出てきたように
「いつまでみんながこうして一緒に暮らすかわからない」からこそ
みんなの未来を見るのは怖いような。

なんかね、もっと書きたいこともあったんだけど。
忘れないように写真も撮ったんだけど。
今、自分が綴れるのはここまで。
また読み返したいと思える作品だった。

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