自作ボードゲーム『一億円タイル』制作ノート -第一弾 発想編-
倒置制作代表の倒置です。(この名義でnoteの自己紹介をするのは初めてですね)
今回、ゲームマーケット2025春にて、僕が制作したボードゲーム『一億円タイル』を販売します。
これを記念して、このゲームを作るときに考えていたことや、こだわった部分について、何回かに分けてお話ししていこうと思います。
第一弾は、このゲームの誕生と、それに至るまで僕がどんなことを考えていたかについてです。
発想
きっかけは、二つの発想でした。
一つ目は、「見た目が綺麗で、プレイ中の様子を思わず写真に収めたくなるようなボードゲーム」を作りたい、という思いです。
ボードゲームには、ルールが面白いものだけでなく、見た目でも人を惹きつけるものが数多くあります。僕自身、これまでに遊んできた中で、コンポーネントの美しさに惚れ込んだ経験が何度もありました。ボードゲームとしてのルールが楽しいだけでなく、見た目が楽しい。そんなゲームが作りたかったのです。
では、自分にとって「見た目が綺麗なボードゲーム」とは何か?
いろいろ考えた末に辿り着いたのが、「正方形のタイルが縦横にきれいに並んでいる画」でした。
このイメージが、このゲームのビジュアルの核になっています。
もう一つの発想は、「すごろくのゴールが分からなかったら、面白いのではないか?」というものです。
すごろくは通常、スタートとゴールが明確で、ゴールを目指して駒を進めるゲームです。けれど、もしゴールの位置が分からなかったら? プレイヤーは手探りで“どこかにある”ゴールを探すことになります。
しかも、それがただのランダム探索ではなく、「もしかしてこのあたりかも?」という推理が働き、さらにそれが当たったとき――
それは、ボードゲームにおける“勝利体験”としてとても強く印象に残るのではないかと思ったのです。
この二つの考えが交差したとき、ゲームの見た目と仕組みの両方の土台ができました。
そして、「もしゴールのヒントが二つあり、それを一人ずつ別々に持っていたらどうなるだろう?」と考えた瞬間、心理戦としての可能性が一気に広がりました。
情報の断片を持つ者同士が、それを読み合い、騙し合い、ときに出し抜き合う――そんな構造が、このゲームに自然と組み込まれていきました。
初期アイデアから構造やルールが大きく変わることはほとんどなく、36枚のタイル、4ターンという基本仕様も当初のままです。
(唯一、初期案として「一度だけ相手の直前に取ったタイルを奪える」というルールも考えましたが、プレイ感が大きく崩れることがわかったため、すぐに没になりました。)
プロトタイプ
最初の試作品は、厚紙にペンで色を塗った手作りのものでした。家族に初めて遊んでもらったとき、「色と形が少し見分けづらい」と指摘されたものの、ゲームのルール自体は面白いと感じてもらえたことが、ひとつの自信にもつながりました。
その後、より見やすくするために、厚紙と木を組み合わせた試作品を制作。
閉店間際のホームセンターで、工作室をギリギリまで使って仕上げたその日を、今でもよく覚えています。

以上が、『一億円タイル』を考えついた時に僕が考えていたことです。
次回は、僕がこだわりにこだわった「コンポーネントデザイン」について話していこうと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
今回紹介したボードゲーム『一億円タイル』はゲームマーケット2025春にて販売します。もしこの記事を読んで興味が湧いたら、ぜひいらしてください!
土曜日N37ブースにてお待ちしております!
今回紹介したゲーム『一億円タイル』
