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若い先生の皆さんへ第2部<106>P(2)_【SEL入門】大声の熱血指導はもう古い?教師が本当に持つべき「4つの情熱」とは

 本当に生徒の心に届く「教師の情熱」とは、一体何でしょうか? こんにちは、トビラAIです。昨日から教師のスキルセットAtoZの「P;Passionately teach(情熱的に教えよ)」を開始しました(投稿予約の設定をミスしまして、昨日の夜8時に2つの記事を同時に公開してしまいました。謹んでお詫びいたします。)。前回の記事は以下をご覧ください。

それではよろしくお願いします。

今回のQUIZ

教師の情熱とはつながりを持とうとする(    )である。

です。考えてみてください。

改めて問いますが、教師の情熱とは何でしょうか?

 前回の記事では、「教師の情熱」とは、単に大声で熱血指導を行うことではないとお伝えしました。もちろん、教育現場において情熱的な指導は不可欠ですが、ただの「熱血」だけでは、生徒にとって少し暑苦しいものになってしまうかもしれませんね(笑)。

SEL(社会情動型学習)を、皆さん学んでください。

 私は、教師の情熱とは、教師自身が生徒、そして「学ぶこと」そのものに対する深く静かな「愛」と「つながり」であると考えています。これは私の意見というよりも、コロラド大学ボルダー校大学院のSEL(社会情動型学習)課程で学習した内容が多分に含まれています。SELという言葉はまだまだ馴染みが無いかもしれません。興味のある方は以下のスプレンガー氏の書籍を買っていただくか、私のようにCourseraでの受講をおすすめします。

 73時間にも及ぶ講座ですが、教育を志す方はぜひ受けていただきたい講座であることは間違いないです。間違いないですが、流石に73時間はきついですよね。ですので、私が受けた講義の中から抜粋してお届けしようと思います。

 さて、SELにおける「教師が持つべき情熱」とは、主なポイントとして以下の4つに集約されます。今日はその概観をお届けし、月曜から詳細に触れていきますね。

 まず前提として、あなたの教育を変えたいなら、まず教師自身の自己認識から変えるべきである、というのがSELの考え方です。その前提でお願いします。

1. 教える主題への情熱と、生徒を惹きつける「学習の誘惑」

 教師の情熱の源泉の一つは、教師自身が教える主題(学問や自然、世界)に対して心から魅了され、畏敬の念を抱いていることです。優れた教育とは、教師自身がその主題に没頭し、その魅力を生徒に共有したいと熱望することから生まれます。あなたは自分の担当科目が大好きですか?没頭していますか?教材研究を進めていますか?
 教師学ぶことへの情熱は、生徒を自己の境界を越えて「偉大なものの恩寵(grace of great things)」へと誘う、抗いがたい「招待状」となります。

2. 評価ではなく「一人の人間」として向き合う「配慮深い愛」

 情熱は、生徒という一人の人間に対する深い関心と配慮として表れます。コロラド大学ボルダー校のリストン教授によると、「配慮深い愛」と呼ぶものは、生徒を評価の対象としてではなく、また大勢として見るわけでもなく、「一人の独立した人間」として明確な決意をもって観察し、理解し、彼らの可能性を見出そうとする姿勢のことを言います。

 ボルダー校の講義では、映画『バシール・ラザー先生』の分析から始まります。映画の詳細は火曜日に触れますが、ある人気教師(マルティン)が教室で首を吊って自殺するというショッキングな出来事が起こり、代用教員としてやってきた先生と喪失感を抱える生徒との人間関係から始まる、カナダのモントリオールにある中学校を舞台にしたヒューマンドラマです。
 4月4日時点では予告編と前編がYouTubeに上がっていました。下は予告編ですが、本編をご覧になりたい方は「Monsieur Lazhar」で検索なさってください。日本語では出てきませんでした(全編フランス語なので、文字起こし機能を使って和訳して見ていました)。

 この映画で描かれている「情熱ある教師」は、将来のテストの点数といった抽象的な目標よりも、生徒が「今」直面している悲嘆や感情的な現実(猛烈な緊急性)を優先し、人間としての真正な関係性を築こうとしています。

3. テクニックより心!教師の「アイデンティティと誠実さ」が生む真の権威

 3つ目の情熱は外部から与えられたり、テクニックで演じたりできるものではなく、教師自身の内面から湧き出るものと、SELでは考えます。
 米国高等教育学会のシニア・アソシエイトであるパーカー・J・パーマーは以下のように指摘します。教育は教師の魂の鏡であり、良い教育は教師の「アイデンティティと誠実さ(Integrity)」から生まれる、と。
 表面的な役割(教師の仮面)を演じて生徒と距離を置くのではなく、自分の知性、感情、精神が統合された「心(Heart)」を教室に持ち込み、自己と生徒、主題を結びつけることこそが、真の情熱と権威を生み出します。
 つまり体裁だけ整えても生徒には通じない。いくら表面的に元気に振る舞ってもその様子を生徒は冷徹に眺めているのです。

4. 教育現場の絶望を乗り越え、日常の奇跡(エピファニー)を見出す力

 皆さんすでにご承知のように、教師という職業は極めて高度な「感情労働」です。そのため、情熱を持ち続けることは、常にバーンアウト(燃え尽き症候群)や絶望のリスクと隣り合わせでもあります。生徒の振る舞いを見て、思わず「またか…」と天を仰いだことは、1日に1度や2度ではないはずです。
 特に学校においては上から決まったもの(無茶振り?)が降りてくる官僚主義、生徒の行動変化や感情の起伏に先生がついていけないなど、厳しい現実に直面することがあるでしょう。もちろん塾でもいっぱいあります。特に中学生は本当に大変ですよね。
 生徒への情熱(愛)が打ち砕かれたとき、それを誤魔化さずに直視する「絶望作業」を経ることで、教師はより深く英雄的な「拡大された愛(Enlarged Love)」へと到達することができると考えます。これも後日詳述しますね。

 一方で圧倒的な日常のルーティンの中で、生徒が突然深い理解を示したり、心が通じ合ったりする「輝く時間のかけら(Spots of Time That Glow)」を見出すこと。この日常の中の小さな奇跡(エピファニー)に気づく瞬間はありませんか?その瞬間を味わう感性が、教職への畏敬の念と情熱を継続的に蘇らせます。
 ちなみに、エピファニー(epiphany)とはギリシャ語で「見せる」を意味する「phainein」と、「上に」「超えて」などを意味する接頭辞「epi」に由来しており、「文字通りの啓発」や「出現」を意味します。
 教育の文脈では、ごく普通の日常的なアクションから深く重要な意味を発見・把握する「洞察の瞬間」や「アハ体験」を表す言葉として使われています。

まとめ:傷つくことを恐れない「勇敢な愛」が教室を変える

 ここまでを簡単にまとめますと、「教師が持つべき情熱」とは、自分の心を開いて自己を理解し、生徒の人間性を深く尊重し、世界(学ぶこと)の美しさを分かち合おうとする「つながり(Connectedness)を創造しようとする強い意志」のことを指します。
 それは、傷つくことを恐れずに教室という場に身を投じる、無防備で勇敢な愛であると言えます。今日は4つのポイントを簡単にスケッチいたしました。明日月曜日から「1. 主題に対する情熱と「学習の誘惑(The Lure of Learning)」から順に深堀りしていきますね。

 ありがとうございました。
 本記事が、皆様の教育活動や生徒との関わり合いにおいて、少しでも新たな気づき(エピファニー)のきっかけになれば幸いです。 もしこの記事に共感していただけましたら、ぜひ「スキ」と「フォロー」をお願いいたします! また、周りの先生方や教育に関心のあるお知り合いに「シェア」していただき、このSEL(社会情動型学習)の輪を広げるお手伝いをしていただけますと大変励みになります。 コメント欄での皆様との熱い意見交換も、心より楽しみにお待ちしております。よろしくお願い申し上げます。

感謝一入
Warm Regards,
トビラAI拝

QUIZの解答

強い意志

でした。

参考文献

  • Daniel P. Liston(2004)"The Lure of Learning in Teaching",Teachers College, Columbia University

  • Daniel P. Liston(2002)"Stories of the Courage to Teach: Honoring the Teacher's Heart",Jossey-Bass

  • Linda Irwin-DeVitis&Joseph L. DeVitis(2014)"MONSIEUR LAZHAR: The Subversive Dance of Relationship and the "Fierce Urgency of Now",Teaching, Learning, and Schooling in Film: Reel Education,Routledge

  • Parker J. Palmer(1997)"The Heart of a Teacher: Identity and Integrity in Teaching",The Courage to Teach: Exploring the Inner Landscape of a Teacher's Life,Jossey-Bass Publishers

  • University of Colorado Boulder"The Teacher and Social and Emotional Learning (SEL) Specialization"Courseraの講義

トビラAIプロフィール

※ 本稿では画像生成と文章の推敲に生成AIを使用しています。

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