30ヴェルファイア V6 :ウォーターポンプ交換
はじめに
30ヴェルファイアの、ウォーターポンプ交換です。
D-4Sを採用した2GR系V6ガソリンエンジン。
ウォーターポンプ交換だし、2〜3時間あると終わるっしょ!
と思っていたら、現物を見てびっくり仰天。
なんかめっちゃ面倒くさそうな作りしているぞ…
整備書を確認すると、ウォーターポンプ交換はエンジン脱着を前提とした作業で、標準作業時間は20時間!
お客さんが「ディーラーでお願いしたら30万円かかるって言われて〜」
と嘆いていたのにも合点がいった。
とはいえエンジン降ろすとか、面倒くさいのであんまりやりたくない笑
今回はエンジンは降ろさず、周辺部品の脱着とエンジン支持を工夫して、ウォーターポンプとサーモスタットを交換しています。
先に結論を書いておくと、5〜6時間で終わりました。
が!結構辛かったです()
右フロント側から作業を開始

まず車両をリフトアップし、右フロントタイヤとアンダーカバー類を取り外します。右前タイヤハウス側から、ウォーターポンプ周辺と作業スペースを確認。

ウォーターポンプはエンジンルーム右側、運転席側に配置されています。

ボンネット側からの作業スペースを作るため、エアコン配管のクランプ、周辺の固定部、ヒューズボックスなどを順番に緩めて、必要な範囲で移動させます。

イヤイヤ言っていても進まないですからね〜
やるしか無いんだけど、辛いよね〜笑
エンジンマウント取外し

木っ端を当て木として、ガレージジャッキでオイルパン下部を支える形で保持しました。
上下方向の位置を微調整できるようにしたうえで、運転席側のエンジンマウントを一時的に取り外します。

マウントを外すとき、エンジンとサブフレームの間に手を挟みそうになりました。あぶなーい!
指無くなるかと思ったぜ。

上から下から沢山のボルトで固定されています。
めっちゃ面倒臭いなー!?

エンジンマウントの後は、ブラケットの取り外し。
上から横からめっちゃ沢山のボルトで止まっている。

ブラケットにブラケットを重ねるような構造をしているっていうかなー。
この辺スズキに作らせたら、もっと部品点数少なくなるんだろうなーとか、めっちゃ思うよね。

ウォーターポンプ取り外し

エンジンマウントとブラケットを取り外した後、サーモスタット周辺の冷却水配管2か所とカプラー1か所を外します。
サーモスタットはナット2個、ボルト2本の計4か所で固定。ウォーターポンプは約15本のボルトで固定されていて、長さやサイズが異なるボルトが使われています。
ウォーターポンププーリーはベルトがかかっている間に緩めて置くと楽。
プーリーのボルトを全て取り外し、自由に動かせる状態にしてから、プーリーの下にある固定ボルトを緩める。
コレで、プーリーとウォーターポンプを一緒に取り出せます。

あとは取り付け面を綺麗に清掃して、反対の手順で取り付けて完了。

ウォーターポンプと、サーモスタットの締付けトルクは、きちんと管理した方が良いですよ!

作業時間は約5〜6時間
整備書では約20時間とされる作業ですが、今回はエンジンを降ろさずに進め、全体で5〜6時間で完了しました。
いやー、かなり辛いね〜
もう一回やれと言われればできる。でも、好んでもう一回やりたいかと言われるとやりたくはない(笑)

作業後、ディーラー勤務の整備士にも方法を聞いてみたところ、左右のエンジンマウントを外して、エンジンを助手席側へ寄せてスペースを作る手法もあるとのこと。
なるほどなー!とは思うものの、右側のマウントを外すだけでもすごく大変だったので、左側も外すとなると、それはそれで結構大変なんじゃないかなと。
次にやる機会があれば、この方法も試してみます。
まとめ

情報を漁ってみると、この年式のヴェルファイアでも、同様のウォーターポンプ不良の事例を見かけます。
壊れるのは仕方ないにしても、公式ではエンジンを降ろさないとダメって整備書になってしまうのは、設計としてどうなんでしょうね?
エンジン降ろしが発生するのが見込まれるのであれば、エンジンぐらいすんなり降ろせる様な構造にしておいてほしいよなーと。
マスを集中させると一体感が生まれるとかさ、色々あるのは理解出来るんですが、作業で泣くのは整備する人だし、その工賃を払うのはお客さん。
V6のヴェルファイアとか買えるお客さんなんだから、30万円ぐらいの作業費はポーン!と払えるようじゃなきゃね!
ってのはわからんでも無いけどさ。
ウォーターポンプ交換だから3時間くらいで終わるでしょーって話で仕事を受けて辛い目にあっているので、もし次回また同じ作業を受けることがあれば、もうちょっときちんとお金をいただきたいなと思います(笑)
ほな、またね~
