常識のズレを察しろ
みなさんは「春とヒコーキ」というお笑いコンビをご存じだろうか。「バキバキ童貞」のぐんぴぃさんなら知っているという人も多いかもしれない。
私はもののけさんという作家さんが好きで、彼が関わっているYouTubeをよく見ている。この「バキ童チャンネル」もそのうちの1つだ。下ネタのイメージが強いチャンネルだが、出演者にはなぜか高学歴が多く、春とヒコーキの2人も青山学院大学出身。QuizKnockのような!?クイズ動画も多い。
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先日、女性経験がないことで有名だったぐんぴぃさんに彼女ができ、その後破局したことが大きな話題になった。
詳細は動画やネットニュースを見てほしいのだが、韓国旅行中に体調を崩した彼女に対し、ぐんぴぃさんが「サムギョプサルを食べたら元気になるよ!」と勧めたことが破局の決定打らしい。
※もちろん、それ以前から2人の関係に摩擦はあっただろうという前提ではある。
これに対して世間では、「ぐんぴぃ、そりゃフラれるよ派」と「胃腸炎と言わない彼女が察してちゃん派」に分かれているようだ。
ただ私は、「察して」の問題というより「常識のズレ」だったのではないかと思った。
例えば我が夫は、体調不良のときほど「スタミナをつけるために食べる派」だ。おじやと唐揚げなら迷わず唐揚げを選び、カツ丼を食べたがる。その後、毎回胃もたれしているので「アホの子では?」と思うのだが、それが本人の常識らしい。可愛い33歳児だ。
一方、私は体調不良ならおじややうどんなど消化のいいものが食べたくなる。子どもの頃からそう育ってきたので、それが当たり前だと思っていた。少女漫画でも、熱を出したヒロインが食べるのはおかゆやパンプディングだったし、彼氏が風邪を引いた時に彼女がおかゆを作るのは、看病シーンの定番だった。
つまり何が言いたいかというと、彼女が胃腸炎ではない体調不良だったとしても、脂っこいサムギョプサルはあまり良い提案ではないということだ。
ただ、ぐんぴぃさんに悪気はなかったのだろう。「体調不良のときはスタミナをつけるもの」という常識で生きてきた結果だったのだと思う。
みんなの風邪の治し方が変すぎた
という動画ではぐんぴぃさんが「風邪かなと思ったらラーメン二郎を食べに行く」と公言している。また、「風邪のときはハーゲンダッツを食べる」と話した女性スタッフに対して、「それは変だ」と返している。
(私は全然変だと思わない。)
さらにコメント欄を見て驚いたのだが、「風邪には二郎」の考え方を支持する人が予想以上に多かった。一方で、アイスを食べる派は少数派だった。
「フィルターバブルぅ…!!」と思ってしまったが、それだけ「体調不良の常識」は人によって違うということなのだろう。
良好な人間関係を築くには、「相手の常識は自分とは違うかもしれない」という前提で接することが大切だ。
特に男女は体力や体格も違う。交際経験のない者同士なら、なおさら「相手の当たり前」を想像する機会が少ない。
今回の出来事は、「思いやりが足りなかった」「察してちゃんだった」というより、「常識のズレ」が生んだすれ違いだったのではないだろうか。
なんでこんな話をつらつら書いているかというと、今週末に高校時代の同級生(男)が遊びに来るからだ。高校時代から仲良くしている貴重な友人だ。
彼の恋愛歴は30歳になった今も綺麗な0。高校時代は受験の話から下ネタまで何でも話す仲だったし、おそらく彼は今でも当時と同じ距離感で接してくれるだろう。
一方で、私は何人かの方とお付き合いを経て結婚した。その中で、価値観や「当たり前」はずいぶん変わったように思う。
私にとってはもうお互い30歳なんだし当たり前でも、彼にとってはそうではないこともきっとある。
ぐんぴぃさんの二の舞にならないよう、お互いの「今の常識」を確かめながら、楽しいランチタイムを過ごしたいものだ。
