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Second Skin, First Love ー プチバトーへ

子どものような大人。大人のような子ども。
肌着であり、Tシャツでもある。
あるいは、肌着でなく、Tシャツでもない。
永遠のフレンチスピリット、プチバトー。
その魅力について語ってみたい。

ミュウミュウ x プチバトー

2024年秋、ミュウミュウの "Salt Looks Like Sugar(塩は砂糖のように見える)"コレクションのランウェイにプチバトーが登場した。

Miu Miu x Petit Bateau S/S 2025

ミュウミュウは「少女らしさ」に反骨精神を秘めた、気取らないインテリジェンス、反逆的なお嬢さん。
一方プチバトーは「子ども服」から出発し、日常に寄り添いながらも、実は賢く育ちのよい少年少女のよう。
世界観は少し違うけど、どちらも”甘すぎないかわいさ”、少女性の再解釈、潔いカッティング ⎯⎯⎯⎯⎯⎯ “かわいさ”に潜む知性で響き合っている。

私はずっとこの両方を愛してきた。だからこのミックスがむしろ遅かった気さえする。下着やTシャツのような肌に近い服が、いよいよファッションの中心に据えられるムードが高まってきた今だからこそ、実現したのかもしれない。

しかも、プチバトーを再解釈せず、そのまま使ったところに、ミウッチャの深いリスペクトが感じられる。

ちなみに、この ”既に完成されていたTシャツに miu miu のロゴを足しただけ” のコラボT、なんとお値段8万円越え、プチバトーTが10枚買える。
そのクレイジーさはさておき、、、。

時を超える完成度

子ども向けの服であるにもかかわらず、プチバトーの定番アイテムは驚くほど洗練されている。
それは、リーバイス501やバーバリーのトレンチコートにも通じる完成度である。

私は、服のパターンを作る際、既存の原型から展開するよりも、その時代の空気に合わせてゼロから作り直すことを好む。
けれど、プチバトーのTシャツはその逆説に位置する。
考え抜かれた、究極に美しい形。時代が変わっても古びることのない、完全なるかたち。

素材を研究し尽くしたゆえの、微妙なフィット感と無駄のないシルエット。それは流行を超越した存在である。
さらにそこには、フレンチスピリット特有の”抜け感”と、日常の中に美を見出す視点が宿っている。
無地T、ボーダー、カットソー。これこそ、「フレンチ・ユニフォーム」。

Tシャツにしても、ショーツにしても、世界中を探しても、この完成された独特のかたちに巡り合うことはない。

ただの子供服ブランドではありません

多くのフランス人にとって、プチバトーの肌着は思い出そのもの。「はじめてのお出かけ」「お昼寝」「きょうだいのおさがり」⎯⎯⎯⎯⎯⎯ 家族とともにある記憶が、そこに縫い込まれている。
かわいさやデザインの良さだけじゃない。
心に寄り添う、人生最初の ”愛される服”。

フランス1893年創業のプチバトー、日本1896年創業のグンゼ。
どちらも世代を超えて愛されてきたロングセラー肌着ブランドだけれど、その存在意義はかなり異なる。

グンゼは、家庭用品としての信頼と実用性が第一。気心地のよさ、安定感。でも、おしゃれ感は二の次。
一方のプチバトーは、「かわいい定番」として長く親しまれ、シンプルさの中に美的感覚を宿したパターンと素材が特徴。

つまり、グンゼが”安心の肌着”なら、プチバトーは”美の肌着”、誰にも見せない場所にこそ、美を仕込むという、フランス人の奥義。しかも、それを子どもの頃から。

大人向けプチバトー

ところで、この ”子ども用ブランド” だったプチバトー、大人向けが始まったのはいつから?

答えは1994年。
カール・ラガーフェルドによるシャネルの春夏コレクションに、プチバトーの子ども用白Tシャツが登場し、話題に。
それがきっかけとなり、大人ラインが誕生した。
当初は白Tシャツ中心。
1996〜1999年に本格展開され、2000年以降はコレクションとして定着している。

Chanel by Karl Lagerfeld S/S 1994 

そう、今は亡きカールのおかげである。
ありがとう、カール。

完璧なフレンチスタイル、プチバトー。
その美しさと賢さは、時を超えて。
世界中のフレンチラバーたちに、これからもずっと愛されていくだろう。

Love xxx


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