⑩時効①(消滅時効)
民法を勉強していると、
「権利あるのに、時間が経つと請求できなくなる」
という”ルール”に出会います。
それが、
『 時効』です。
最初にこの言葉を見たとき、
「え? 正しい権利なのに消えるの?」
「貸したお金って返してもらえるんじゃないの?」
「なんで時間が経つとダメなの?」
と少し戸惑いました。。
でも、勉強を進めるうちに
”民法は単に「正しい人を守る法律」ではなく
『 社会を安定させる法律 』”
であるということを認識します。
ずっと昔の話を、
何十年も後から蒸し返されると、
社会は不安定になったり、、
✓証拠も消える。
✓記憶も曖昧になる。
だから、
「一定期間、権利を行使しなかったら、
法律上、その権利は消える」
というルールが必要になる。
それが、
『『 消滅時効 』』です。
行政書士試験でも、時効は重要テーマ☆
しかも、
単純暗記だけでは解けません。
・「いつから数えるのか」
・「何年で消滅なのか」
・「誰が何を請求できるのか」 を、
事例で整理しないと、
すぐに混乱します。。
今回は、
まず「消滅時効」の基本構造を、
ミニ演習で整理していきますー~~~
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①ミニ演習(5問前後・事例中心)
【問題1】
AはBに100万円を貸した。
返済期限は2020年4月1日、
Bは一度も返済していない。
Aは2030年5月に返済請求した。
この場合、
Aの貸金返還請求権はどうなるか。
① 必ず請求できる
② 消滅時効の可能性がある
③ 時効は不成立
④ Bが返済拒否できない
【問題2】
消滅時効は、
権利を取得する制度である。
〇か×か。
【問題3】
次のうち、
消滅時効の説明として正しいものはどれか。
① 時間が経つと自動的に裁判が無効になる
② 一定期間、権利行使しないと権利が消える
③ 契約自体が存在しなくなる
④ すべての権利に時効はない
【問題4】
AはBに対する代金請求権を持っていたが、
長期間請求しなかった。
この時の”時効目的”として最も適切なのはどれか。
① 怠けた人を罰するため
② 社会秩序・法律関係を安定させるため
③ 裁判所を減らすため
④ 契約を禁止するため
【問題5】
消滅時効完成後、
相手方が時効を主張することを何というか。
① 取消し
② 追認
③ 援用
④ 相殺
②正解+根拠(条文・一言理解)
【問題1】
正解:②
貸金返還請求権には、
原則として消滅時効があります。
現在民法では、
「権利を行使できることを知った時から5年」
または
「権利を行使できる時から10年」
で時効完成が問題になります。
本問では、
返済期限からかなり10年間経過しているため、
消滅時効の可能性があります。
【問題2】
正解:×
問題文は「取得時効」の説明。
消滅時効は、
権利が消える制度です。
ここ、
試験で非常によく混同します。
【問題3】
正解:②
消滅時効の本質は、
「権利を長期間行使しないと消える」
という点です。
【問題4】
正解:②
時効制度の核心は、
”” 法律関係の安定 ”” です。
昔の権利関係を
いつまでも争える状態にすると、
社会が不安定になります。
【問題5】
正解:③
時効は
完成しただけで絶対効く訳でなく、
当事者が
「「時効を使います」」
と主張する必要があります。
これを、
『援用』といいます。
③ひっかけポイント解説
時効で一番危険なのは、
「取得時効」と「消滅時効」の混同 。。
✓取得時効→ 権利を得る
✓消滅時効→ 権利を失う
ここを曖昧にすると、
問題文で簡単に引っかかります~~~
また、
「時効=自動成立」 と思い込むのも危険☆
実際には、『援用』が必要です。
つまり、相手が
「時効だから払いません」
と主張して初めて、法的効果が現れます。
この“主張が必要”という感覚は、
行政法や会社法でも重要になるので、
今のうちに慣れておきます ♫
④一行まとめ(次に使える形へ)
消滅時効とは、
「長期間行使しない権利を消滅させ、
法律関係を安定させる制度」 である。
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今回のポイントは、
「時間が経つと権利が消える」 ではなく
なぜ民法が
そんな制度を作っているのか ♫
『 社会をどう安定させるか 』
人と人の関係を、どう整理するか。
そこに、法律の思想があります☆
『『 時効 』』も、
まさにその一つです。
次回は、
『 物件変動 (対抗要件) 』
について整理していきます~~ ♪
ここから、
一氣に“行政書士試験っぽい論点”へーーっ☆
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今日も、
師匠と仲間と共に ♪♪
