茅渟の海 【詩】
茅渟の港に 住むという
真黒き鯛を つかもうと
昼間の己を 脱ぎ捨てる
悲しい色の海を切り
たどりついたる白づつみ
聞こえる波音 遠のくほどに
奴の鼓動が 響き出す
勝手知ったる この海に
ひそむ相手は 夜に生き
舟の波音 聞きつけて
息を殺して 立ちむかう
今日もいどむは 人のわな
人の気配を 感じるほどに
茅渟の本能 かきたてる
©ときやゆきべい
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大阪湾を古から「茅渟の海(ちぬのうみ)」と呼びます。
チヌとは、黒鯛(クロダイ)の別称です。
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