前日夜に決めた青森日帰り弾丸旅(2008年)
2008年の11月22日から24日は3連休だった。
このうち1日を即断して青森まで弾丸日帰り旅の話。
嫁が中日の23日に盛岡で姪の結婚式があるので行くというので、今となっては伝説のお得切符JR東日本3連休パスを買ってあげた。
通常東京から盛岡を新幹線で往復すると3万円以上かかるところ、このチケットは26,000円なので、ついでに山形の実家でも寄ってゆっくりしてきたらいいといって送り出した。
ところが23日夕方、なんと嫁が帰ってきた。
「なんか疲れちゃってさ~」ということで式が終わってから実家に戻らず、即新幹線に乗ったらしい。
ということは3連休パスの有効期限があと1日あるってことだよね
「じゃ俺、青森行ってくるわ」

という軽いノリで青森弾丸日帰り旅にでかけた。
この3連休パスというのは優れもので、JR東日本全線と中小国~函館間(当時まだ新幹線は函館延伸していない)が乗り放題。青森ならばほぼ端から端の長距離を利用出来、さらに4回まで座席指定が受けられるもの。
すでに嫁が2回使っていたので残り2回のうち当日往路の「はやて1号」の指定席を取った。

進行方向左側に陣取り、まどろみの中、安達太良山や北上川を過ぎ岩手山の雄大な姿が見えるとまもなく盛岡だ。
まさに昨日嫁がいたところに3連休パスはふたたび舞い戻ったのである。
当時は盛岡から先は新幹線に未乗車だったのでどんなもんかと期待したがトンネルの連続で「なんだ地下鉄かいな」という印象だったと記憶している。

この旅に出る直前、JR発表の「2010年12月、東北新幹線の青森延伸」のニュースを聞き、八戸発着の白鳥が消えることになると察知したのでぜひ乗っておかねばと「スーパー白鳥1号」に乗り継いだ。

今では「青い森鉄道」として使われている路線も元はれっきとした東北本線。かつて「はつかり」や「ゆうづる」といった名門列車が往来した路線なのだ。
季節柄沿線の田畑には北から渡ってきた本物の白鳥の姿も散見される。
特急である「白鳥」の愛称はかつて日本海縦貫線を走った特急のものだったがこれほど北国が似合う愛称はないだろう。
ほどなく青森に到着。本当は青函トンネルをくぐったり駅間で列車の走行写真を撮ったりしたかったのだが、この日は消えゆく車両を写真に収めようというコンセプトにしていたので駅撮りにした。
青森駅はかつて上野から来る長編成の列車を受け入れていたためホームが長く、直線であるため編成全体がすっきり画角に収まるのでありがたい。



頻繁に入ってくる列車を防波堤からのサビキ釣りのようにパシャパシャ撮ってたらいい加減腹も減ってくる。
ここでようやく改札を出て駅周辺で腹ごしらえすることとした。
駅から徒歩数分にあるアウガは地下に大規模な市場を有する複合施設。
(現在は市場は残っているものの青森市役所の庁舎として活用されているらしい)
地下にある『魚喰いの田』で三色丼(キンキのカマ汁つき)を食す。
キンキのあまりの美味さに料理の写真撮るのすら忘れた。

アウガ地下で海産物のお土産をゲットしたあとふたたび駅近辺を散策。
青函連絡船八甲田丸は今でも記念館として係留されているが当時係留地近くに列車休憩所としてキハ27が留置されていた。
ところが車体は風雪に晒され見るも無残な姿。
解体も整備もされず朽ちてゆくばかりの車両の末路に涙腺がゆるんだ。



気を取り直してふたたび駅撮り。
いまでも人気観光列車として活躍している「リゾートしらかみ」が来るのでこいつを撮ったら帰ろうということにした。
「橅」は品川駅での見学会で乗車体験し、「青池」は乗ったことがあったので、「くまげら」こないかな~と待っていたら運よく「くまげら」が登場。
私の日ごろの行いがいいおかげだ。

八戸までの復路はこれまた2010年で姿を消す見込みの「つがる」に乗車。

最後は八戸線のキハ40赤鬼色を収めたあたりで日も落ちたので撮影は終了。
あとは東京までの2時間、新幹線で晩酌だい!


ケチんぼ爺としては運賃節約は常にやっているが、当時存在した「3連休パス」のような破格にリーズナブルな割引切符はその後みかけない。復活を願っている。
それにしても前日の夜に青森いくぞと決めてぴょんと飛び出していたあの頃、バイタリティがあったんだなとしみじみ思う。
