デンマークのシナモンロールとインテリアとスーパーと
デンマークに着いて、私にはやりたいことが沢山あった。
今日叶えるのは
シナモンロールを食べること。
インテリアショップへ行くこと。
スーパーへ行くこと。
機内で早朝にご飯を食べていたので、街に着く頃にはお腹がぺこぺこだった。
そこで向かったのが、「BUKA」という評判の良いベーカリー。
お店の近くまで行くと、人が外まで溢れていて、座れるスペースはなかった。
私はシナモンロールとカプチーノをテイクアウトして、近くのベンチで食べることにした。
歩きすぎて、もうへとへとだった。
私は、自分が行きたい場所の“遠いところ”から先に行ってみようと思っていた。
日本からデンマークは遠い。
せっかくここまで来たんだから、まずは行きたい場所へ行こうと思ったのだ。
疲れた体に、シナモンロールとカプチーノがしみ渡る。
本当は別のカフェへ行きたかった。
でも街の中ではマラソン大会が開催されていて、私が行きたい場所はルートの向こう側にあった。

どうやって渡ればいいのかわからず、私は諦めてテイクアウトを選んだ。
でも、あれはあれでよかった気がする。
少し元気が出てきて、次はインテリアショップへ向かった。
レトロな階段の手すりに目を奪われながら上っていくと、そこにHAY Houseがあった。

ゆったりとした空間。
HAYのモダンな雰囲気と、建物のレトロさが絶妙に混ざり合っている。


何もかもかわいい。



以前の私だったら、ときめきに振り回されて、その場でいろいろ買っていたと思う。
でも今の私は、まず「美術館」と思うことにしている。
美術館だと思うと、不思議と「欲しい」という気持ちから、「観察したい」という気持ちに変わる。
それでもなお、ときめいて、自分の暮らしにも合いそうだと思ったものだけを迎えたい。
私は今、好みのポスターを探している。
どうせなら、旅先で見つけられたらいいなと思っている。
そんなわけで、「Poster & Frame」にも行ってみた。

小さな店内には、見たことがないくらいたくさんのポスターが飾られていて、二階まであった。
まだまだ見ていたかったけれど、さすがに疲労がピークだった。
そんな時、ホテルからメッセージが届いた。
「早めにチェックインできますよ」
助かった。
もう歩きたくない。
はやる気持ちで、私はホテルへ戻った。
部屋に入って、まずベッドにごろんと横になる。
それから荷物を解いて、「いつもの日常」に少しずつ戻していく。
洗濯をして、スーパーへ行って、晩ご飯を作る。
そんな普通のことを、海外でもやってみたい。
私はたぶん、“観光”より、“暮らす”に近い旅が好きなんだと思う。
