木漏れ日の道で流れた『空に近い週末』|柿原朱美の美しいメロディ
今井美樹の歌唱で有名な、柿原朱美『空に近い週末』が大好きです。
元々は、今井美樹のシングル『Boogie-Woogie Lonesome High-Heel』のカップリング曲としてリリースされました。今井美樹版も素晴らしい名演ですが、我が家では圧倒的に柿原朱美さんのバージョンを聴いています。
この淡い青いジャケットが印象的なCDには、柿原朱美が今井美樹に提供した楽曲の中から、リクエストの高かった曲をあらためてセルフカバーした音源が収録されています。
このCDは高校一年生の頃、名古屋の中古店で買い求めたものです。
ラジオか何かで聴いたのが最初だったと思いますが、CD全編優しいメロディと歌唱が穏やかな気持ちにさせてくれる名盤だと思います。
とはいえ、この『空に近い週末』を高校生の頃からずっと聴き続けていたわけではありません。12〜3年ほど前、いつものようにカーステレオの選曲中にふと思い出し、車のライブラリへ追加しました。
我が家のカーステレオには5000曲以上入っていて、しかも常時シャッフル再生です。それこそ Manuel Göttsching の『E2-E4』が延々1時間流れることもあれば、『アパッチ野球軍』の主題歌が突然強烈な1分半を演出することもあります。
そんな少々狂気じみたカーステレオの話はこれまでも何度か書いていますが、この『空に近い週末』が流れた時のことは、今でもはっきり覚えています。
まだ今ほど過酷な暑さではなかった、2013年頃のこと。
娘が行きたがっていた「長い長い滑り台」を探して、家族で兵庫県の北部へとドライブに出かけました。新緑の中を木漏れ日が美しい一般道を走った時、ふいに流れてきて、思わず涙が出るほど心を動かされ、2回ほどリピート再生した覚えがあります。
以降、我が家のカーステレオでこの曲の「シャッフル当選確率」を強引に上げるため、同じ曲のファイルを10個ほど複製して追加したりもしました。
おかげで我が家のスタンダードソングになり、自宅でたまにSwitchのカラオケを楽しむ際に、妻も娘も歌ってくれることがたま~にあります。
今井美樹がテレビのSONGS等に出演する際に「この曲歌ってくれないかな?」と毎回思うのですが、一度もかなったことがありません。
作者の柿原朱美は、2000年前後から「AK」名義でエレクトロニック寄りの活動へシフトされ、現在はニューヨークの重鎮DJ、Danny Krivit(ダニー・クリヴィット)のパートナーでもあるそうです。 もう叶わぬ願いだとは思いつつも、当時の「ポップス作家」としてのライブを、いつか生で観てみたかったな、という気持ちが今もあります。
最後に、YouTubeで、当時のテレビライブ映像を見つけました。
この優しい空気感を、ぜひ聴いてみてください。
もしかしたら、僕が最初に聴いたのはNHKのこの放送だったのかもしれません。
……いや、でも当時の家ではBSは映りませんでした。
