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『noteで稼ぐ』は1,114万人の上位0.02%の世界だった─株式投資と「note副業の確率」を本気で比較してみた!

今日は、少し異なる視点、それも投資との比較で書き溜めていたものを公開することします。週末の時間があるときにでもお読みいただければという感じです。

まず、数字です。もっと分かりやすく言えば、1万人の登録者のうちの2人に入っているかということで、それもこれはnoteがスタートしてから累計の数字です。年間の数字ではありません。

これを読んでいる皆さんは、それぞれがそれぞれの思いや期待でnoteで書き始めてきたと思います。そして、色々なノウハウ記事が出回って、最初からAIに書かせてコピペでやっている人もどんどん増えているはずです。


「noteで月10万円稼げました」──こうしたタイトルが、タイムラインを流れていきます。

月10万円の記事の売上げは登録会員の0.01%だというデータがあるのです。つまり、1万人に1人だけ10万円が当たる宝くじレベル。9,999人はゼロ円の宝くじです。さらに、勘違いしてはいけません。累計の数字で言えば、2人だというトリックありの数字です。その内の1人は月10万円、もう1人は数年で1,500円程度みたいな話...。

ですから、儲けるビジネスで言えば、かけた時間のパフォーマンスは非常に良くない人がほとんどということで、私のような書きたいと思って書いていないと長続きはしません。

一方で、最初から収益のことなどは考えず、マイペースで記事を書く人も多いイメージもあります。私も最初は思いや考えをまとめて、書き残しておきたいと思って始めたnoteです。おこずかい程度の期待はあり、今年に入ってからメンバーシップを含め、やっと月に5桁行き、そんなこともあるのかと思ったものの、何なのかも本当のところ分からず、とてもとても安定的などと言えた状態ではありません。

書いているうちにゲーム感覚で攻略の道筋を見つけられるものなのか、そもそも無駄な行為なのか考えてみるのも面白いと思っていました。

1万人のうち2人しか解けない数学の問題へのチャレンジみたいな感じ。

スクロールしながら、心のどこかで小さなもやもやを感じたことはないでしょうか?「自分も書いている。でも、収益化までの距離が見えない」とか「成功談ばかりが目に入る」「これは本当に再現性のある世界なのか」と。

実はレッドオーシャンの中では読者というマーケットシェアを先に確保した人と戦っていることに気づかずに、「こうすれば稼げる」とか、「それは文章が上手いかどうかではない。◯◯が分かっているかどうかだ」という記事をひたすら購入している人もいるのではと思います。少なくとも読まされている人が多いということを目にします。

経歴が結構あり、知名度がある人がnoteを始めて、月500円のメンバーシップを始めたら、半年で2万人の登録者を超えましたというYouTubeがありました。年収1億越えが半年で!!!…noteはこういうライターの草刈場なのか?

一般人のnoteライターにすれば「noteが儲かるというのはこういうこと?!」と言いたくなるでしょう。

とてもとても名も無い一般noteライターはこうは行きませんね。

無名人が書いた「有料noteの収益化ノウハウ」が増殖し、何も知らない新規登録者が購入していく。。。

私自身そういう無料の記事をいくつか読んだことがありますが、ほとんどが書いてあることが同じようなことであったり、なるほどと思ったりしても、儲かるならこのジャンルから選ばないとダメとか言われても、興味がない分野に時間をかけて勉強して記事を書く気になりません。

この記事では、このモヤモヤの正体を、データで言語化してみました。そして同時に、Market Decision OSの視点から「それでも書くべきか」という問いに、ひとつの答えを出してみたいと思います。



第1節:note収益化記事の99%が語らない、上位0.01%という現実

note公式およびITmediaなどの業界レポートを総合すると、2025年時点でのプラットフォーム構造はおおむね以下のようになります。

そして、構造上もっとも衝撃的な事実があります。

上位1,000人が、プラットフォーム全体売上170億円のうち約94%(133億円)を占めているということです。(本当か?誰?って思ってしまいますね。)

実態は、非常に寡占状態の市場ということになります。どこかの独裁国家のような世界に見えてきます。

例えて言えば、国内の所得の94%を全人口の0.01%でシェアしているような国があったら、どうですか?「note王国」はそういう国ということを数字が教えてくれています。

◯億円当たる人がいるからと群がる宝くじと比較したらどうでしょう?ジャンボ宝くじの高額当選確率は約1千万分の1だそうです。noteでの年収1,000万円超えは全アカウント数の1万分の1だから、まだマシだと納得できる人がいるのでしょうか?…受験や就職試験で1万人のうち1人しか合格しない超難関大学や大企業へ行こうとはしない。合格できる能力があればいいですね。

残りの累計20万人超で分け合うのは、わずか8億円程度。つまり、一人当たり4,000円。(数年で10,000人のうち2人が4,000円づつということか)

売上が1円以上発生しているクリエイターのみに限定して分析を絞り込んでも、1人あたりの年間売上高の中央値は1,200円から2,000円程度と推計されています。

副業的に月10〜20万円を目指すというのは、note登録会員の0.01%、執筆経験者の0.5%以内に入る世界だということになります。

こんなことを考えていると、副収入でnoteを選ぶなんて余程の能力があるか、稼ぐ条件がすでに揃っているユーチューバーや他のSNSで圧倒的な人数のフォロワーを持つ人以外は、頭がどうかしていると言ってもいいくらいの算数上のデータです。

そして、noteで稼ぐノウハウ記事で稼ごうとする記事の増加。そして、食えない霞のような記事の増加です。

残るのは、1行の文に空白3行が永遠に続く「スクロール疲労」。noteで稼ぐ系の記事に多い特徴です。(多分元ネタありか?…)

もしかすると、圧倒的に収益を上げている人が利益を出し続けるために、一般ユーザーが小魚として知らぬ間に鯨に飲み込まれている構図なのか。

noteは稼ごうと思って入っても、お金は失わないけど、スキやフォロワーという霞をかき集め、時間を吸い取られる残酷な場所だと感じている人も多かったりして…..。

だから、AIを使ってでも文字で稼ごうと思うなら、データから考えると、某メル◯◯でモノを売った方がお金という結果が出やすいと言えるかも、です。

それとも、noteは有名人やすでに文筆でやれる条件が揃った人から10〜20%の手数料で稼ぐビジネスモデルなのか、私には実態はわかりませんが、数字上の現実は上に書いた通りです。

それに、ここで一つの疑問が湧きます。
これほど厳しい世界であるにもかかわらず、なぜ「noteで稼ぐ」というジャンルの記事が、これほど大量に生産され続け、多くのnoteライターが収益化を目指すのでしょうか。

当たらない宝くじよりは収益化の確率が高いと感じるからか。3,000円で買って300円は必ず当たる(キャッシュバック)は、2,700円でワクワク感だけを購入しているようなものか?算数的にはお金が掛からなくても貴重なな人生という時間の浪費になっていないのだろうか?

理由は、構造的なものだと私は考えています。

第一に、生存者バイアスです。月10万円を達成した人は、その経験を「ノウハウ記事」として販売できます。一方、達成できなかった99.99%の人は、わざわざ「私はnoteで稼げませんでした」という記事は書きません。書く動機がない。

稼げなかったという大量の記事がバズったら面白いけと、現実は、結果として、タイムラインには成功談の記事だけが残ります。これで現状が見えてきますね。

第二に、プラットフォーム自身のインセンティブです。

noteにとって、「noteで稼げる」という言説が広がることは、新規登録の促進と既存ユーザーの継続執筆につながります。アルゴリズムも、noteで収益化に関する記事を露出しやすい構造になっている可能性が高いと考えられます。これは堂々巡りのマスターナンチャラ的状況。

第三に、読者の検索行動です。
「note 副業」「note 稼ぐ」と検索する人は、無意識のうちに肯定的な情報を求めています。Googleもnoteも、その期待に応える記事を上位に表示します。

こうして、上位0.01%の勝者の現実は、99.99%の敗者の体験を覆い隠す形で、見えにくくしていきます。そう考えると、ヘンテコな誰かのノウハウのコピー有料記事よりも、無料記事の中にクオリティーが高い記事が含まれいる可能性も見えてきます。


第2節:noteと株式市場──どちらも「胴元が勝つ」非対称分布のゲーム

ここで視点を一段上げて、noteの収益構造を株式市場と比較してみます。

note上位1,000人で全体の94%という分布は、極めて偏ったパレート構造です。これは「べき乗則」と呼ばれる分布で、実は株式市場のリターン分布も、似たような非対称性を示します。

売上分布はパレートの法則(80:20の法則)を遥かに超越した「94:0.5」の集中度を示しています。具体的には、上位1,000人のクリエイター(全体の約0.5%)の合計売上が約133億円と、市場全体の94%を占有しており、彼らの平均年間売上は1,515万円(2025年度実績)に達しています 。

これは、noteという市場で「専業企業(自立して生計を立てられるブルーチップ銘柄)」として存続できているのは、ごく一握りのエリート層のみであることを意味しています。

noteは収益の構造は上記の割合よりもかなり厳しいことが分かります。

米財務省の研究者ヘンドリック・ベセンビンダーの有名な研究によれば、1926年から2016年までの米国株式市場における生涯リターンの過半は、わずか86社が生み出したものでした。個別株の過半は、短期国債のリターンにすら届かなかったと報告されています。

つまり、note売上と株式リターンは、どちらも「ごく一部の勝者」がパイの大半を占める構造を持っています。

しかし、ここからが重要なところで、胴元の正体が違います


noteの胴元

noteの場合、胴元はプラットフォーム(note.com)そのものです。

手数料(販売額の10〜20%)、検索アルゴリズム、レコメンド機能、AI学習データ提供プログラムの設計──これらすべてが、上位への露出と下位への埋没を強化する方向に働きます。書き手が増えれば増えるほど、上位への集中はむしろ強まります。

株式市場の胴元

株式市場の胴元は、より分散しています。
証券会社の手数料、機関投資家の情報優位性、市場参加者全体の集合知。

ただし、ここで重要な事実があります。
日本の場合、NISA制度を使えば「胴元との戦い」を構造的に回避できるのです。

NISA積立投資(つみたて投資枠)でインデックスファンドを買い続ける、という戦略を考えてみます。

  • 年率5〜7%の長期期待リターン(過去の米国株インデックスの実績ベース)

  • 月3万円積立を20年継続した場合の元利合計:約1,200〜1,500万円

  • 配当・キャピタルゲインを再投資することで複利が効く

  • 利益にかかる税金(通常20.315%)が非課税

ここで、「毎月15万円」を、配当・キャピタルゲインで安定的に得るのに必要な元本を逆算してみます。年率6%想定なら、年180万円÷6%=3,000万円が必要です。

一見、3,000万円という金額は重く感じられます。しかし、これはつみたてNISAを20年継続すれば現実的に到達しうる水準でもあります。

スイングトレードの場合

中期保有のスイングトレードで月15万円を目指すなら、年率15〜20%程度のリターン想定で、元本900万円〜1,200万円が目安になります。ただし、スイングトレードで継続的に勝ち越せる個人の割合は、デイトレほど極端ではないにせよ、決して高くありません。学術研究によれば、短期売買で5年以上市場に残れる個人投資家は、参加者全体の数%にとどまるとされています。

比較してみると

ここまでをまとめます。

ここで見えてくるのは、「noteは初期投資ゼロで始められる」という低い参入障壁の裏側に、「上位0.01%という極端なゴール設定」が隠れている、という非対称性です。

一方、つみたてNISAは「20年待つ」「3,000万円相当を積み上げる」という時間と資本の制約はあるものの、制度が設計上、勝てるようにできている。これは決定的な違いです。


第3節:それでも書くべき理由はあるのか

ここまでデータを並べてくると、「ではnoteは諦めて、NISAだけやればいい」という結論に流れたくなるかもしれません。そう考えても全然間違いではありません。個人の選択の自由の問題です。

しかし、私が考えることをこれから書いてみます。

問題は「どちらが儲かるか」ではなく、「自分はどの非対称性に賭けられるのか」だからです。

例えば、私自身の投資判断には、長年使ってきた重み付けがあります。

購入実現性40%、リスク回避30%、配当20%、長期保有10%。こうした発想を副業選択の判断軸に転用してみると、面白いことが見えて来るのです。

副業選択の4軸

1. 購入実現性40%(=自分が継続できる確率)

noteは、自分の興味と専門が一致する分野なら、継続実現性が高い。NISA積立は、自動引き落としにすれば実現性100%。スイングトレードは、本業との時間配分次第。

2. リスク回避30%(=失敗時の損失上限)

noteの最大損失は「投じた時間」であって、時間給で考えれば、他のバイトの方が元本は減りません。NISA積立は、20年スパンで見れば歴史的にプラスに収束しているが、短期では元本毀損のリスクがある。スイングトレードは、レバレッジ次第で元本以上の損失もあり得る。

3. 配当20%(=途中で受け取れる中間リターン)

noteは月1万円、数千円でも入れば即時の収益になる(ただし上位0.5%)。NISA積立は、20年後にまとめて利益確定するスタイルで、途中受取は限定的。スイングトレードは、勝てば月次で利益が出る。

4. 長期保有10%(=複利効果が効く構造か)

noteは、書いた記事が資産として残り、ストック型収益(マガジン・サブスク、Kindke本)に転換できる。

NISA積立は、複利の典型例。スイングトレードは、複利が効きにくい(時間×知識の蓄積はあるが、資本の自動増殖ではない)。

この4軸で見ると、noteと株は競合ではなく補完関係にある

NISA積立は「資本を投じて、市場の非対称性に長期で乗る」ゲームです。

noteは「時間を投じて、情報資産を積み上げる、上限の見えない非対称性」のゲームです。両方とも資金や時間をかけたからと言って保証はありません。

noteは副収入を得たい人にとっては、個人の時間給という金額に換算すると、大多数の人にとってコストパフォーマンスやタイムパフォーマンスは非常に悪い。

素直に時間給の仕事を探した方が良いし、知識や経験、力量があるなら、デイトレーダーの方がまだ圧倒的に有利に見えます。

そこをどういう質で考えるか次第だと思うのです。

両者は、リソース(資本/時間)も時間軸(20年/数年)も異なります。

だから、二者択一ではなく、両立すべきだと考えます。

「上位0.01%」は、やめる理由ではなく、戦略を変える理由

最後にもう一つ。
「上位0.01%」という数字は、絶望の根拠ではないと考えています。

なぜなら、その0.01%の多くは、「月10〜20万円を目指して、他の99.99%と同じ土俵で戦った人」ではないからです。彼らの多くは、自分にしか書けない領域を見つけた人、独自の情報経路を持っていた人、あるいは他のSNSやコミュニティから固有の読者を引き連れてきた人です。

つまり、土俵をずらせば、確率は変わるはずです。

「noteで稼ぐ」を目指すと、上位0.01%との競争になります。

しかし、「自分が日々考えていることを検索で見つけてくれる誰かに届ける」を目指すなら、それは競争ではなく、信号の発信になります。

楽観主義かもしれませんが、結果としての収益化は、そこから派生する副産物です。不思議なもので自分がひたすら没頭してやれることからしか成果が出たことはないと、経験上、言えます。


結び:もやもやの正体

最初に書いた「もやもや」の正体は、おそらくこうです。

多くの人が「noteで稼ぐ」という言説に乗せられて、上位0.01%と同じ土俵で戦おうとしていた。だから、距離が見えなかった。

データを見れば、その距離は極めて遠い。けれど、土俵を変える権利は、いつでも自分の側にあります。

NISAで資本の非対称性に長期で乗りながら、noteで自分の情報資産を積み上げる。両方を、それぞれの時間軸で続ける。

その先で、「結果としての収益化」が訪れるかもしれないし、訪れないかもしれない。しかし、少なくとも、上位0.01%という数字に振り回されることはなくなります。

もやもやの解消とは、たぶん、そういうことなのだと思います。

そうでなければ、noteで他人の人生を垣間みたり、自分の成長につながる記事を見つけたり、クオリティの高い記事の購入者になってみたり、さまざまであっていい。

ですから、私自身、noteで一見してスキ数やフォロワー数、著名人かどうか、インフルエンサーかとか、どこの大学出身かという理由で記事を読んだり、購入したことはありません。あくまでも自分のニーズ次第です。

もしかすると、スキ数やフォロワー数が少ない人の記事の中からクオリティーが高かったり、学びがあったり、楽しめるような記事を見つけることができるかもしれず、それ自体、自分の頭と心への投資になります。

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