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【掌編小説】距離【786文字】
彼女の名前を、まだ一度も呼んだことがない。
駅前の小さなカフェで、週に一度だけ顔を合わせる。
同じ時間、同じ席、同じブラックコーヒーを頼む僕を、丁寧に出迎えてくれる。
ただそれだけの関係なのに、彼女と会う瞬間、世界の色が変わる気がする。
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