見出し画像

「お尻が痛い=お尻を揉む」は今すぐやめて...。湿布もマッサージも効かない“お尻の奥の激痛”を根本から消し去る《1分間ケア》

 「立ち上がるたびに、お尻の奥がズキッと痛む」
 「階段を上るのも辛くて、もう手術しかないのかな……」

 病院で検査をしても「骨には異常なし」と言われ、とりあえず処方された湿布や痛み止めでだましだまし過ごしている。そんな終わりのない痛みに絶望している方に、私はこれまでたくさん出会ってきました。

 「でも先生、痛いところをマッサージすればその時は楽になるし、お尻が痛いんだからお尻に原因があるに決まっているじゃないですか」

 そんな風に反論したくなる気持ちもよくわかります。実際、多くの整形外科や整体院でも、お尻の筋肉を揉みほぐしたり、そこに湿布を貼ったりする治療が一般的です。

 ですが、ここに大きな落とし穴があります。

 この対処方法、実はただの「その場しのぎ」に過ぎないのです。

 それどころか、痛みの根本原因を放置し続けることで、最悪の場合は筋肉に力がまったく入らなくなり、自分の足で歩くことすら困難になって「本当に手術するしかない」状態に陥る危険性すら孕んでいるのです。

 私、山内義弘は、東京・銀座で「手術しかない」と宣告された重症の患者さんを中心に施術を行う傍ら、YouTubeでも154万人以上に情報を届けてきました。

 だからこそ、自信を持って断言できます。これまで何をしても治らなかったのは、あなたの体が悪いわけでも、年齢のせいでもありません。

 ただ、「痛みの本当の犯人」を勘違いしていただけなのです。

 今回は、お尻の痛みに怯える日々が解消する意外すぎる真の原因と、私が考案したたった1分でできる解決法をお話ししていきます。


なぜお尻が痛むのか?ヒントは“テントの構造”

 「お尻の奥が痛いのに、原因が別の場所にあるなんて信じられない」

 そう耳を疑うのも無理はありません。しかし、いくらお尻を揉んでも解決しないのは、痛みの真の原因が「お尻」ではなく、実は「太ももの前側」にあるからです。

 私たちの体には、股関節から膝にかけて伸びる「大腿直筋(だいたいちょっきん)」という筋肉があります。

 この前側の筋肉が日常のストレスでガチガチに硬くなることで、お尻を通る坐骨神経を過剰に刺激し、結果としてお尻の奥に痛みを引き起こしているのです。

 これをわかりやすく理解するために、キャンプで張る「テント」を想像してみてください。

 テントの前側にあるロープをギューッと過剰に引っ張って短く結んでしまうと、全体のバランスはどうなるでしょうか。

 テントの骨組みである骨盤は前にグッと傾き、今度は後ろ側の布である坐骨神経がパンパンに突っ張って悲鳴を上げることになりますよね。

 この状態で、いくら後ろ側の布をさすったり温めたりしても、根本的な解決にはなりません。前側のロープを緩めない限り、後ろ側の布は一生引っ張られ続け、痛みが消えることはないのです。

実は“座っているだけ”が一番危ない

 「理屈はわかりました。でも私は肉体労働をしているわけでもないし、一日中デスクワークで座っているだけですよ?」

 当事者の方からはそんな声が聞こえてきそうですが、実はそれこそが最も危険な習慣だったりします。

 通常、立っている時は、太ももの前側の筋肉が腰骨を丸めるような悪さをすることはありません。

 ところが、デスクワークなどで長時間座り続け、しかもお尻を前にずらしたような「猫背の悪い姿勢」になっていると、この大腿直筋は常に異常な緊張を強いられ、そのまま固まってしまいます。

 こうして固まった筋肉が骨盤を前に引っ張り、腰骨を丸め、結果として坐骨神経を四六時中引っ張り続ける、拷問のような状態を作り出してしまうのです。

 ちなみに、重いものを持ち上げようとして膝を突っ張る動作も、同様に大腿直筋を過剰に使って坐骨神経を強烈に引っ張ります。

専門家である私自身も、最近趣味の焚き火で重い薪を運んでいた際、お尻に強烈な痛みを走らせてしまいました...。みなさんも気をつけましょう

「膝のお皿を押す」とよい意外な理由

 さて、ここからは理屈抜きです。記事を読み進める前に、まずは今、スマホを持ったまま近くの壁の前に立ってみてください。

 そして、片足のかかとをお尻に近づけるように、後ろへひょいと曲げてみてほしいのです。

 …どうでしょうか。かかとがお尻にピタッとつきますか? 

 もし、かかとお尻の間に「握り拳1個分」以上の隙間が空いてしまうなら、あなたの前もも(大腿直筋)は完全に危険信号。お尻の坐骨神経を四六時中引っ張り続けている、紛れもない証拠です。

 「なるほど、前ももが固いのが原因か。じゃあ、アキレス腱を伸ばすみたいに、前ももをギューッと力任せに伸ばせばいいんだな」

 自分の身体の固さを自覚して、そう考えた方は少し待ってください。実は、そのよかれと思った行動こそが、痛みをさらに悪化させてしまう可能性があるんです...。

 長年の負担でガチガチに固まった筋肉というのは、例えるなら“複雑に絡まり合った糸”のようなもの。それを無理やり両端からグイグイと引っ張ったらどうなるでしょうか。

 結び目がさらに固く引き締まってしまうか、最悪の場合は筋肉の繊維がブチブチと傷ついてしまいますよね。

 だからこそ、巷によくある「ただ力任せに伸ばすだけのストレッチ」では不十分であり、むしろ逆効果にすらなり得るのです。

 必要なのは、ただ引っ張ることではありません。

 筋肉を「収縮(縮める)」させながら、同時に「ストレッチ(伸ばす)」をかけるという、一見すると矛盾するような特殊なアプローチです。

 絡まった糸を内側からパラパラと解きほぐす、私一押しのケアを今すぐ一緒にやってみましょう。自宅の椅子に座ったまま、たった1分で終わります。

 まず、椅子に腰掛けた状態で、片方の膝を前に向かって真っ直ぐに伸ばします。

 その状態で、膝のお皿の上のフチを両手の親指でしっかりと捉え、足先の方向へとじわっと押し下げてみてください。

 お皿を下に押し込んだ状態をキープしたまま、今度は足の裏で床を滑らせるようなイメージで、5秒の時間をかけてゆっくりと膝を手前に引き戻していきます。

 この、筋肉を縮めながらも引き伸ばすという一連の動きを、合計3回繰り返すだけで十分です。1分と言いましたが、実演時間だけで考えるとわずか15秒です(5秒×3回)。

 足を引く動きで筋肉をギュッと収縮させ、同時にお皿を押し下げることで筋肉を伸ばす。こうして相反する刺激を同時に与えることで、ガチガチだった筋肉の繊維が驚くほど滑らかにほぐれていきます。

 実践し終わったら、もう一度先ほどの壁を使ったテストをやってみてください。

 先ほどよりも明らかに、かかとがお尻にスッと近づく感覚に、思わず「おっ!」と声が出るはずです。

1分間向き合って、人生を好転させよう

 年齢を重ねるにつれて体のあちこちに不調が出ると、「もう年だから、この痛みと一生付き合うしかないのかな」と諦めてしまう方は本当に多いものです。

 病院で「異常なし」と匙を投げられてしまったなら、なおさらでしょう。

 しかし、痛みの「正しい原因」さえ知ることができれば、そして適切なアプローチを知っていれば、1分というわずかな時間でも体は確実に変わっていきます。

 お尻の痛みを我慢してベンチから家族を見守るだけの生活から、自分の足でどこまでも笑顔で歩き回れる生活へ——

 まずは騙されたと思って、今日の1分間、ご自身の体と向き合ってみてください。明日からのあなたの足取りは、驚くほど軽くなっているはずですよ。


いいなと思ったら応援しよう!