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映画『トランスポーター』~爽快・精悍・スタイリッシュ・93分

02年リュック・ベッソン製作・脚本、ルイ・レテリエ/コリー・ユン共同監督。高額な報酬と引き換えに、どんな品物でも契約どおりに目的地まで運ぶ運び屋(トランスポーター)を、ジェイソン・ステーサムが演じます。

「契約厳守」
「名前は聞かない」
「依頼品を開けない」

という3つのルールのもとに運び屋の仕事を請け負うフランク・マーティン(ステーサム)。冒頭、契約にもとづいて強盗犯グループを犯行現場から「運ぶ」仕事を遂行します。執拗な警察の追跡をくぐり抜け、目的地まで運びます。仕事を完了した後は、依頼人が捕まろうかどうなろうが関知しません。

フランク(ジェイソン・ステーサム)

次は、犯罪組織からの仕事。大きなショルダーバッグを目的地まで運びます。しかし、途中でバックの中身が動いていることに気づいた彼は、ルールに反して開けしまい、中国人女性ライ・クワイ(スー・チー)が入れられているのを見つけます。彼女に逃げられそうになりますが、つかまえて目的地まで運びます。

ライ・クワイ(スー・チー)

しかし、その帰路、組織に口封じのために車ごと爆殺されかけます。彼は戻って組織に一矢報い、別の車を奪います。今度こそ帰路につきますが、車にはライ・クワイが隠れていました。フランクはライを南仏の邸宅に連れて帰りますが、今度はそこが組織に襲われます。

フランクは、ライから組織が人身売買を行っていることを聞き、拉致された人たちを救いたいというライに協力することになり・・・

フランクの超絶ドライビング・テクニックとガンさばき、格闘技術。それらを駆使して、降るように襲い掛かる危機また危機をはねのけていきます。

スタイリッシュとも言える「3つのルール」は、訳アリの依頼人にとって魅力であると同時に、フランクが必要以上に巻き込まれない、深入りしないための防御壁。彼はことの良し悪しには関与せず、単に「運ぶ」だけ。

しかし、彼自身がそのルールのひとつ「依頼品を開けない」を破ったことから、事件に巻き込まれるわけです。ルールが正しかったことがわかった時にはもう遅い。どんどん人助けにはまり込んでいきます。

心を殺してマシンになっていた彼の、奥底にある善人ぶりが出てくるところが皮肉でおかしいです。

風光明媚な南仏、犯罪組織との対決は007を思わせます。フランクも黒いスーツでビシっと決めていますが、ジェームズ・ボンドのダンディさではなく、むしろ質実剛健な精悍さ。スー・チー演じるライ・クワイの可愛さ、美脚に惹かれなかったと言えば嘘になります。

細かな説明を排した、爽快、精悍、スタイリッシュな93分です。

日本公開時の劇場宣伝用ポスター
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