ガヴァドンを覚えていますか?~怪獣とウルトラマンと雨の七夕🎋~[雑記](2471文字)

雨の七夕、「ウルトラマン」に出て来た、二次元怪獣ガヴァドンを思い出す人が、この日本ではきっといるような気がします。

ところで、二次元怪獣ガヴァドンってご存知でしょうか?

ピクシブ百科事典によると、特撮テレビドラマ『ウルトラマン』の第15話「恐怖の宇宙線」が放送されたのは1966年10月23日でした。
二次元怪獣ガヴァドンはその回に登場する怪獣です。

記憶を掘り出してストーリーを書いてみます。

間違ったところがあるかも知れませんので、正しいストーリーは、↓ こちらをご覧ください。
恐怖の宇宙線 (きょうふのうちゅうせん)とは【ピクシブ百科事典】 (pixiv.net)


小学校の授業で各自が描いた怪獣の絵を見せ合う子供たち。
ムシバというあだ名の少年が書いたのは、怪獣らしからぬ白いオタマジャクシのようなガヴァドンでした。

クラスメイトからガヴァドンを笑われたムシバは、土管置き場にあった土管に大きなガヴァドンを落書きします。

その夜、宇宙から降り注ぐ謎の宇宙線を浴びることでガヴァドンの落書き実体化してしまいます。

実体化した怪獣ガヴァドンですが、街や人を襲ったりするようなことはしません。出動した科学特捜隊の攻撃をいくら受けても反撃すらしません。ただ昼寝をするだけです。

そして日が沈むと、怪獣ガヴァドンは姿を消して、もとの土管に描かれた落書きに戻るのでした。

怪獣ガヴァドンの正体が土管に描かれた落書きだと知った科学特捜隊のイデ隊員は夜にこっそり落書きを土管から消すことを提案しますが、隊長から「科学特捜隊が落書きを消すなんて、そんなみっともないことができるか」といったことを言われて却下されるシーンがあったと思うのですが、記憶があいまいです)

ムシバや仲間の子供たちは、怪獣ガヴァドンが、怪獣らしく?街を襲わずに、昼寝しかしないことに不満をもち、もっと凶暴な怪獣に描いたら街を襲うのではないかと考え落書きに手を加えます。(このあたり、子供たちの自分たちがしたことがどんな影響を及ぼすか考えられない怖さがありますね)

しかし怪獣らしくなっても、怪獣ガヴァドンは実体化したあとは相変わらずひたすら昼寝するだけです

なにも被害がないのだから、こちらも何もしないでいいのでは?とした科学特捜隊ですが、怪獣ガヴァドンのいびきによる騒音の苦情が多く寄せられたことから、怪獣ガヴァドンを退治することにしました。

攻撃を受ける怪獣ガヴァドン。ムシバと仲間の子供たちはその攻撃を止めさせようとします。
そしてそこに現れたウルトラマン。
怪獣ガヴァドンがウルトラマンにやっつけられると思ったムシバと仲間の子供たちはウルトラマンに向って、怪獣ガヴァドンを殺すなと声を上げます。
(怪獣を倒すべき存在ではなく、守ってあげたい存在として描いたのは本作が初めてなのかも知れません🤔)

子供たちの声が届いたのか、ウルトラマンは怪獣ガヴァドンを持ち上げて、そのまま宇宙の彼方に去っていきます。
(街を襲わない怪獣と怪獣を退治しないウルトラマンという珍しい構成でした)
 
日が暮れて夜になって。ムシバと仲間の子供たちは怪獣ガヴァドンが姿を消した星空を見つめていると、白く泡のように浮き上がったウルトラマンの姿が現れます。

「泣くな子供たち。毎年、七月七日の七夕の夜、きっとガヴァドンに逢えるようにしよう。この星空の中で」

そう語りかけたウルトラマンに、ムシバは「七夕の夜、雨が降ったらどうなるんだよ」と言い返します。

星空に現れたウルトラマンの姿は、それ以上何も言わずただ黙ったままでした・・・。

といったこんな感じだったような気がします。

何もしない怪獣ガヴァドンは、なぜ科学特捜隊から攻撃を受けたのでしょうか。(騒音という社会的被害はありますが、それは決して対策不可能でもないような気がします)。

怪獣というタグ付けけをされたからかもしれません。

タグをつけられることで、個別の存在の本質がどうであるかは全く問われることなく、タグで扱われることの理不尽さは、歴史を見ても大昔から今もなお続いています。歴史と大仰にかまえなくても、日常でもありふれているのではないでしょうか🤔。

力によって離れ離れにされ、条件付きの再会のみが許されることの理不尽な世界は、この「恐怖の宇宙線」が放送された1966年時点でリアルに存在していました。

かって、世界が東西の陣営に分かれて対立していた時代、東ドイツのベルリンは東側をソ連、西側は米英仏が管理するという変則的な形になっていて、1961年には東西ベルリンを隔てる壁がつくられ、住む人たちは自由に行き来をすることができなくなりました。(1966年までは西ベルリンから東ベルリンへ行くときのみ許可証があれば可能だったと思います)

1989年にベルリンの壁は崩壊しましたが、ウルトラマンが放送された当時の世界情勢を考えてみることで、また別の見方ができるのではないかとも思うのです🤔。

七夕の日は、梅雨のシーズンである都市では、過去は雨の日が多いです。
(2019年の記事ですが、東京は過去10年間で晴は3回とか)

旧暦の七夕は、今で言えば梅雨あけしてる時期だから晴れが多かったんでしょうね。新暦と旧暦の違いによる影響でしょうね🤔。

雨の日が多いことを知らないで、七夕の日の星空で怪獣ガヴァドンに逢わせようとするウルトラマン、というのも少し合点の行かない設定ですね。

「七夕の夜、雨が降ったらどうなるんだよ」というもっともな質問にウルトラマンは沈黙をするしかありませんでした。

素直に、「ごめんなさい、雨の日は逢えません」と言うことができない大人というものを表現しているのかもしれません。
そして、そんな大人たちが歴史を動かしているということもまた事実ですね。

随分と遠い日。子供の頃に再放送で見たウルトラマンの中で、ガヴァドンが登場するこの「恐怖の宇宙線」の回は、異質なストーリーだからか、思い出す時がたまにあります。

※ちなみに、2023年「ウルトラマンブレーザー」でガヴァドンが再登場しているようですね。


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