スパイダーマンは「凍てつくような孤独」からが本番だと思う
末っ子に勧められて観始めたMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)。一連の集大成である『アベンジャーズ/エンドゲーム』まで完走しました!
主要エピソードではない作品はいくつか飛ばしてしまったのですが、これまで観た作品はこちら。
『アイアンマン』(2008年公開)
『アイアンマン2』(2010年公開)
『マイティ・ソー』(2011年公開)
『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011年公開)
『アベンジャーズ』(2012年公開)
『アイアンマン3』(2013年公開)
『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』(2014年公開)
『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014年公開)
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014年公開)
『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015年公開)
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016年公開)
『ドクター・ストレンジ』(2016年公開)
『スパイダーマン:ホームカミング』(2017年公開)
『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017年公開)
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018年公開)
『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019年公開)
『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019年公開)
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2022年公開)
こうして書き出してみると、なかなかの凄い数ですね。余暇の時間をすべてマーベルに全振りして観た甲斐がありました(笑)
いやー、本当に楽しかったです。
全宇宙を巻き込む壮大なスケール、神々も含んだ超人たちの人生の絡み合い、いろんな世界線を混ぜながらも、かなり矛盾なく納得できるように組み立てられてるし、何より面白い!そして、それぞれのキャラクターが持つ人生哲学がしっかりと描かれていて、見ごたえがありました。
エンドゲームのクライマックスでトニー・スタークが放った「I am Iron Man.」の一言は、指パッチンと共に永遠に物真似したい名シーンです。
ところで、私はずーっと前から「スパイダーマン」が大好きなんです。
始まりは、幼少期。いにしえの(笑)東映版スパイダーマンでした。
日本版はなぜか巨大ロボットに乗って戦うという、本家とはちょっとズレた設定だったのですが、あの地面を這う独特のポーズとコスチュームが妙に好きだったんですよね。
子供心に「かっこいい!」と釘付けになっていました。

そして大人になり、サム・ライミ監督、トビー・マグワイア主演の『スパイダーマン』と出会うわけです。
「大いなる力には、大いなる責任が伴う」
この言葉を背負い、孤独に闘い続ける青年ピーター・パーカーが爆誕!!!
もう感極まるというか、最高すぎて、ポスターを見るだけで泣けるレベルでした。

何がこんなに自分に刺さっているのかというと、スパイダーマンが抱える「孤独」「正義」「葛藤」、そして等身大の若者としての悩みなのかなって思います。
もの凄い能力を持っていながら、全然自分に自信がなくて優柔不断。
自分が突然変異で異端になってしまったように、出てくる登場人物たちもどこか異端で、みんなそれぞれに哀しみを背負っている。
その切なさが、好きでした。(そういう意味では、バットマンの『ダークナイト』もよかった)
トビー・マグワイア版の3部作が終わり、次はアンドリュー・ガーフィールド主演の『アメイジング・スパイダーマン』へリブートされました。
前作の神経質で陰にこもるピーター像に比べると、心優しく正義感にあふれた「スッキリした好青年」になっていましたが、これはこれでアリだなと楽しく観ました。
こちらは興行成績のせい?か、2作で終わってしまったのが少し残念です。グウェンの最期がなんともはやでしたが。
そして、その次。
ソニー・ピクチャーズからディズニー(MCU)へ合流する形で、トム・ホランド主演のスパイダーマンが誕生します。
これ、最初は本当に驚きました。
なんというか学園モノ!15才だから仕方ないのですが、ノリが軽い!
孤独なヒーローのはずが齟齬のない親友は居るし、トニー・スタークという理解者も居る。しかもハイテクスーツも武器もある。
「違う違う、そうじゃない」
って、頭の中で鈴木雅之が歌い出すくらい驚きましたし、最初のうちはかなりの抵抗感がありました。
「ピーターはこんなんじゃない!」
と、お前はピーターの何を知っているんだ?と言われかねない、気持ち言葉を口にしてましたね(笑)
それに、どうしても15歳の思春期の、自分の力を過信して大局を見られないピーターにイライラしてしまって、「こんな幼いピーターは見たくないよー」と思っていました。
…
「思っていました」
過去形です。
「こんなのスパイダーマンじゃない!」と散々文句を言いながら観ていた私ですが、三部作のラスト『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』を観終わった瞬間。
すっかりトム・ホランドの魅力に撃ち抜かれ、
「全世界が君を忘れても、私は絶対に忘れないよーーーー!涙」
と、気持ち悪い熱量を持ったファンに変貌していました。
トム・ホランド、めちゃくちゃ良いですね(どの口が言うのかという話ですが)
彼の天性の陽のオーラが、今期のピーターに見事にはまっています。
自己中なところもあるし、まだまだ幼いけれど、人を強烈に引きつける魅力がある。
でもね、言わせてください。
やっぱりスパイダーマンの本質は「孤独の物語」なんです。
誰にも正体を明かせないまま、街の人々のために闘い続ける。
ヒーロー活動のせいで、私生活では学業も友情も恋も、たくさんのものを犠牲にしている。
それなのに、人々からは時に敵として誤解され、指名手配されたりする。
本当に、何ひとついいことがないんです。
それでも彼は、亡きベンおじさんや叔母から受け取った
「大いなる力には、大いなる責任が伴う」という言葉を胸に、自分の矜持と信念だけで生きている。
その孤高の姿に、私は深く心を打たれるんです。
仲間、友情、愛といった華やかな概念の前に、ひとりの人間として持つべき「美しさ」を感じるからこそ、このヒーローが大好きなんです。
だからこそ、MCUのピーターに、最初からアイアンマンという理解者がいて、ハイテクなスーツがあり、アベンジャーズという大きな組織と関わる設定が、どうしても受け入れられなかった。
なので、『ノー・ウェイ・ホーム』のラストで、彼が
「全世界から忘れられる」という選択をしたとき、
「わかってるやん!!!!」
と、スタンディングオベーションしました。
何目線か、もはやわからないけど
「ディズニー側も、やっとわかってくれたか!」ですよ。
そう、ピーター・パーカーは、凍てつくような孤独になってからが本番なんです。
すべてを失った一人っきりのアパートの部屋から、彼の本当の世界観と、矜持と信念が浮き出てくるはず。
そんな期待が高まる中、新作『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』の公開が近づいてきました。
今から楽しみで仕方がありません。
また観たら、感想を書きたいと思います。
ちなみに日本版の主題歌、ミセスの「BrandNew」。
私のスパイダーマン像との解釈一致すぎて、大森さんには感謝しかありません。(またも何目線(笑))
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。同じようながんサバイバーの方や、心と身体に関心のある方とつながれたら嬉しいです。
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