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ついてないなって思う日は運が良い日と思えばいい

6月初旬。
昨日からちょっとついていないな、と思うことが続いていた。
そのついていないことというのは、三つあった。

一つ目は、友人と行った、素敵なイタリアンでのランチで発生した。
コース料理のメインとデザートは、それぞれ二種類から選べたのだが、どちらも普段選ばないほうを選択してしまった。おいしかったが、自分が選ばなかったほう、それは友人が選んだのだが、そちらのほうがおいしそうだったのだ。
メイン料理。いつもなら魚料理を選ぶのに珍しく肉料理、しかも鴨肉という、普段なら決して選ばないものを選択した。美味しいが、肉の脂身が苦手な私にとって、鴨肉についている脂身を食べるのは単純に苦行だった。

デザートはアメリカンチェリーとフロマージュチーズ、またはパイナップルのパンナコッタだった。アメリカンチェリーが大好きだというのになぜかパイナップルを選択した。友人にアメリカンチェリーのほうを味見をさせてもらったが圧倒的に好みのタイプで、何故こちらにしなかったのか、としばらく後悔の念に引きずられていた。

二つ目はその後開いたLINEで発生した。
数日後に有識者たちとのホームパーティーが控えており、一人一品持ち込む必要がある。他の人とメニューが被らないように事前にLINEグループにて「これを持っていく予定です」と報告する必要があるのだが、自分が持っていこうと思っていた「いちじく・生ハム・チーズのサラダ」とほとんど被る「キウイ・生ハム・チーズのサラダ」を持っていくと参加者の一人が発言をしているではないか。悩みに悩みぬいて、これだ!と思っていたメニュー。早く発言しなかったがために、他の人に取られてしまった。それ故、また一からメニューを考えないといけない。
ランチコースで選択ミスをしたという気持ちに苛まれている状況下にこの事態は、私にかなり重くのしかかってきた。その後の友人との会話も話半分になっていたような気がする。

最後の三つ目は、サーティーワンアイスクリームにて発生した。
食い意地の張っている私は、アイス屋さんでシングルを頼むことはまずない。基本はダブル、気になるフレーバーがあればトリプルまでいく。友人はお上品というかお腹がいっぱいだからとシングルを頼んだ。私もお腹はいっぱいだったが、ランチコースのデザートで「アメリカンチェリーとフロマージュチーズ」を選択しなかったことに囚われていたからか、期間限定の「マンダリンオレンジチーズケーキ」と、電子掲示板に映されていた「宇治抹茶チーズケーキ」に惹かれ、ダブルを注文した。
「宇治抹茶チーズケーキ」を半分くらい食べたときに気づいた。これはチーズケーキ要素はない、ただの「抹茶」アイスだ。
スプーンでいくら掘っても、色は一貫して緑色で、白い部分が現れてこない。もう少し食べていくと白い部分が現れるのかも、とわずかながらの希望を抱えて最後まで食べ進めてみたが、最後まで緑色だった。つまり普通の抹茶アイスだった。店員さんに「注文した商品と違う」と言いたかったが、全て食べ終えているゆえに証拠が出せない。友人からも全部食べちゃったからね、と嘲笑された。

以上三点の出来事があり迎えた翌日も、うーんと思うことからスタートした。
まず朝一。最近は夫が朝食を準備してくれるのだが、今日の朝はお米を炊いて卵かけご飯にしようね、と前夜会話していたにも関わらず、朝お米が炊けていなかった。「あれ、そうだったっけ」と完全に忘れている夫。昼食はフレンチを予約しており、主食はパンになるから、朝はお米にしようねって会話していたのに。少々の怒りとともに目覚めた朝だった。
結局早炊きで米を炊いてくれ、予定していた通り納豆卵かけご飯になったものの、いつもより少しだけご飯を食べ始める時間が遅くなってもやもやしてしまった。準備してくれただけでもありがたいのに、我ながら心が狭い。

午後は義理の実家に子供を預け、お昼はフレンチを食べ、その後観劇の予定だった。義実家についた後、子供の対応が発生し、お店に少し遅刻しそうだったので、夫に電話をしてもらうと「予約時間に来られないのであれば、次は〇時スタートでのご案内になる」とお店側からぴしゃり。45分枠で一斉スタートだから、少しの遅れも許されないという。なかなか厳しい。後の予定が詰まっていたので時間を遅らせることはできない、ということでキャンセルをした。
夫は「もっと早く家を出ていれば」と言っていたが、私は「夫が先にお店に向かってメニューを適当に選んでもらい、私が少し遅れていくということが可能だったのでは」と伝えるも、「もうキャンセルでいいですって言っちゃったし」と夫がごにょごにょ言うので、またこれで少しもやもやとしていた。

観劇後、義理の実家に子供をピックアップするために立ち寄った。夫は飲み会があるというので観劇後別れた。
義母から、昼に行けなかったフレンチ、夜行くのはどうかしらと思っていたのだけどどう、と聞かれたのだが、夫もいないし、義理の両親と食事をするのも少し緊張するなと思い、子供の離乳食の時間を言い訳にお断りをした。

結局一人で何を食べようと考えていたら、帰り道にパスタチェーンの五右衛門が目の前に現れた。子供の離乳食の時間とか言いながら自分のご飯の時間を優先してるやん、とツッコミをいれつつも、前々から行きたいなと思っていたので吸い込まれるように入店した。

子供の離乳食、そして寝かしつけもあるので、あまりゆっくりもできないと思い、ハーフ&ハーフのパスタを注文した。
ハーフ&ハーフは三種類だけで、選びやすかったので説明も良く読まずに気になった組み合わせのものを注文をした。

届いたものを見たときにぎょっとした。思ったよりパスタの量が、多い。
説明をよく見ると、80グラム×2、計160グラムのパスタのようだ。
最近は夜炭水化物抜きの生活をしていたので、ギャップがあまりに大きかった。注文したからには責任をもって食べなければ、そしてあまり時間もない、と箸でパスタをずるずると流し込んだ。
10年以上ぶりの五右衛門は美味しかったけれど、どうせならもっとゆっくり、そして夜じゃなくて昼に来たかったな。というかこんな慌ててご飯を食べることになるなら、義理の両親から打診を受けたタイミングでフレンチに行っておけば良かった。もっと落ち着いて美味しいご飯を食べられたのに。後悔とパスタでぱんぱんに膨れたお腹を抱えなが帰路についた。

帰宅後もやもやが止まらないので、パソコンを開き、書きなぐるようにNOTEを書いた。二日連続でなんとも言えぬついていなさを抱えながら過ごしていたわけで、なんだかずっと気持ちが悪かった。

しかしこの気持ち悪さがあるからこそ、こうしてNOTEが書けているわけで、逆にこれって良いことなのかもしれない。むしろついているかもしれない。なんて気がしてきた。毎回正解ばかり選び取れないし、失敗を経験してこそまた一つ大きく成長できる。この二日間のもやもやは決して無駄にはならない。と自分で自分を信じるしかないのだ。

数日後、わかったことなのだが、どうも行こうとしていたフレンチは小学生以下のお子様NGとのこと。つまり、義両親と夜にフレンチリベンジしようとしていたが、お店の前で門前払いを喰らうことになっていたということが判明した。そんなことなら、もっと楽しく、もっと美味しく、五右衛門を食べれば良かった。

色々なもやもやを抱えることがあるが、案外杞憂に終わるということだ。それならばついていないことが起きたら、その瞬間に「ついてるな」って思えば良い。そんなことに気づけた私はなんてついているのだろう。

いい気分で眠りにつけそうだ。おやすみなさい。



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