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海を渡る一冊の本|『ガーンジー島の読書会の秘密』【映画】

第二次世界大戦中のヨーロッパ。イギリス海峡の島、ガーンジー島。ナチスドイツはその島にも上陸し支配します。その中での人々の暮らし、人生を描いた物語です。
戦後、ロンドンの作家ジュリエットは、かつて自分が手放した一冊の本により、ガーンジー島に導かれ"ポテトピールパイの会"の秘密を知ります。

戦争では、
戦争になると占領する側とされる側になる。
絶対的な立場の違いが生まれると、とかく人は残酷になるものです。そんな闇にのまれた世界の中でも、一粒の人間性という光を見つけることができたら、少しは、ましになるのかもしれません。
銃を向け合っている相手にも、大切な人がいて、誰かを愛していて、その気持ちは私と何にも変わらない。悪魔に見えていた何者かが人間だと気づいた時、困難を乗り越える力を手にするのかもしれません。

それが、エリザベスでありポテトピールパイのメンバーでした。
きっかけは些細なことかもしれません。同じ病院でわずかな時間を共に過ごした。偶然、牛のお産を手伝った。
そこから、怒りや葛藤を乗り越え、目の前の命を大切なことを守るため、静かな戦いを続けているのです。
彼らと出会い秘密にたどり着いたジュリエットはどう変わったのでしょう。

『ダウントン・アビー』ファミリー
主演のジュリエット役のリリー・ジェームズさん。映画では『シンデレラ』や『イエスタデイ』などに出演されています。
そして、ドラマでは『ダウントン・アビー』にローズ役で出演しています。

エリザベス役のジェシカ・ブラウン・フィンドレイさんは『ダウントン・アビー』ではシビル役です。他にもマシュー・グードさんペネロープ・ウィルトンさんも『ダウントン・アビー』ファミリーです。

成金アメリカ人の系譜
本作で、最後にジュリエットに振られる婚約者マークに既視感がありました。それは、

「女性に振られる成金アメリカ人」

です!
そう、『ダウントン・アビー』がまさにです。
『グレート・ギャツビー』なんかもその一種かも。
この時代には「女性に振られる成金アメリカ人男性」というテンプレキャラが存在するんですね。

この時代とは、1920年代から1940年代。つまり2つの世界大戦の時代です。
2つの世界大戦では、ヨーロッパは主戦場となり物理的にも精神的にも疲弊しました。一方、アメリカは本土攻撃を受けませんでした。1920年代(狂騒の時代・ジャズエイジ)があり、1929年に世界恐慌があったものの、その後の、ニューディール政策や第二次世界大戦の軍需景気で恐慌を克服。こうして成金アメリカ人が生まれました。
ヨーロッパからすると、お金はある。でも少しおバカで品がないアメリカ人。そんなキャラクターが時代を象徴するのにもってこいなのでしょう。

おしまい


【この映画】
『ガーンジー島の読書会の秘密』
(The Guernsey Literary and Potato Peel Pie Society)
監督 マイク・ニューウェル
原作 メアリー・アン・シェイファー
   アニー・バロウズ
   『ガーンジー島の読書会』
(The Guernsey Literary and Potato Peel Pie Society)

公開 2018年4月20日(イギリス)
   2019年8月30日(日本)
制作 Canal+
出演
リリー・ジェームズ
ミキール・ハースマン
ジェシカ・ブラウン・フィンドレイ
マシュー・グード
ペネロープ・ウィルトン

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