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yuru_chocola
底を知る人
「底の音」が聴こえるときがある。
🧭全741字
底、という表現をする事がある。
何かに向かっている時、
下の方を浮遊している感覚を、おぼえる日がある。
順風満帆じゃない、向かい風のとき。
追い風の逆、風の抵抗を、かんじる。
低空飛行、といえば昨今は伝わりやすいか。
そういう時が、私達にはある。
あまりいい気分ではない。
きつかったり、とても苦しい。
何でこうなった? 泣きそうになる。
今すぐ飛行をやめたい。うしろに戻りたい。
戻る元気もなければ、そこら辺でいいか。
不時着する。不本意だが、仕方ない。
そういう時に聴こえる音がある。
「底の音」だ。
此処は底なのだ。もっとも低い場所。
縦軸は何かというと、分からない。
順調の度合い、または結果か。
微積分で考えれば結果は面積だし、
順調の「度合い」なら
「速度」ではなく微分した「傾き」だ。
それは頭でっかちの机上の話で。
とにかくボクたちの飛行船は、不時着を余儀なくされるときがある。難しい局面。
しんどい。やめたい。
やめ方もわからない。
此処が何処かも。
そんなヒトが居たら、私は伝えたい。
「どうしてこんなに」と感じるそのとき、
あなたは底にいる可能性が有る。
と。
私の経験では、そうだった。
「何ゆえ?!」というしんどさ、
その時、
大抵、底だった。
もっともきつい瞬間だった。
其れに気付いた瞬間、私は
「底の音」が聴こえる動物になった。
きつい。なぜ。こんなに。
そんなときって
だいたい、底。それ。
だから後は上がるだけ。
上がるだけなんだ。僕たちは。
羅針盤なんて役に立たないときがある。
私達は叡智と集中を研ぎ澄ませ、
「底の音」を探る必要がある。
航海士なら。
貴方の船を、あなたが
操縦してらっしゃる一面を、
私は、観ている。
がんばって。
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