400万円のインプラントに踏み切る前に4人の歯科医に尋ねた件
小学6年生の時に事故で前歯を折って以来、半世紀に亘って歯科に通わなかった年はないくらい歯には不自由してきました。
カッコ悪いお話しですが、塾帰りの京阪電車の踏切で新型車両が通過するのを口を開けて見ていたら、遮断機が上がってきて前歯が飛びました…(泣)
上顎全体に相当のダメージを受けたらしく、中高時代には定期テストで睡眠不足が続くと膿が溜まって腫れあがる。その都度、試験期間中にも関わらず歯科に通い、歯茎を切って膿を出し抗生物質を処方されるといったことを繰り返していました。
成人すると早い時期から歯周病。
昭和の頃は「歯槽膿漏」と呼んでいましたね、リンゴを齧ると歯茎から血が出るやつ。
残業続きで免疫力が低下すると歯茎が腫れて出血し、挙句には奥歯がグラついて食事ができない…ということを繰り返してきました。

さらには、所謂「親不知」が虫歯になっているだの、L字型に埋まっているだのと指摘され、言われるがままに抜歯していったら自前の永久歯がどんどん減っていきました。
転勤族でしたので、京都から新潟、福岡、長崎、広島、東京、名古屋と居住地が変わる度に近隣の歯科に通いましたが、それぞれの歯科医の治療がバラバラで引き継ぎもありません。新しい歯科で診てもらう都度、「酷い処置をしてあるねぇ」とか「やり直しだな」みたいに「前任者の否定」から入られて、悲しくなってきました。
そんな折、約10年前になりますが、高校の同級生で私と同じ大学の歯学部を出て歯科を開業している友人Aを頼って、主治医として診てもらうことに…
彼のA医院は隣県でしたが、毎月1回、土曜日朝に予約を入れて治療とメンテナンスをお願いしてきたのです。
彼は歯周病の界隈では重鎮でもあり、ずっと彼を信用して治療は一任していたのですが、10年も通っているうちに今後の不安が頭をよぎってきました。
それまで、歯垢除去による歯周病治療 → 歯周病菌の繁殖スピードに追い付けずに悪化 → 歯の動揺 → 抜歯というサイクルにハマり、自前の歯を失う度に将来の「総入れ歯」の可能性が高まってくることを悟り、悲観的になってきた時に周囲から薦められたのが「インプラント」でした。
ただ、同級生のA医師は頑なにインプラントを薦めない。
「君の場合、歯茎の状態が悪過ぎるんだよ。家を建てる時に強固な地盤にこそ鉄筋が立つのであって、軟弱な土地に鉄筋を打っても家屋が支えられないでしょう…」
そう言われると、素人は反論できない。
ただ、昨年に還暦を迎えて自分の残り人生を考えた時に、老後の咀嚼事情をどうしていこうかと真剣に考え始めたわけです。
歳は取っても、美味い食事をしっかり噛み締めて食べることは、QOLの観点からもとても大事なことではないか?
その時に入れ歯でよいのか?
食事の都度、取り外して洗うのか?
あと20年?いや30年、もっとしっかりした歯で噛みたい!
そんな想いでインプラントについて検索する日々が続きました。
そこで web広告が目について訪問したのが、B医院。
こちらでは最新型の立体スキャナで顎骨のサイズを測り、インプラント施術の可否と必要本数を判断。その場で 274万円の見積もりを提示されました(驚)
インプラントの金属柱(フィクスチャー)5本にクラウン7個、骨造成1ヶ所です。

ただ、これをやり切れば死ぬまでしっかり噛める!
そう決心してA医師(同級生主治医)にそれを伝えると、
「そこまで言うなら僕が信頼できる後輩を紹介するよ」
ということで、同門のC医師への紹介状を書いてくれることに。
C医院は偶然にも職場の近くであり、通院には絶好の立地です。
そしてそのC医院に問診をお願いし、提示された見積額がなんと 413万円!
インプラントの金属柱4本にクラウン7個ですが、骨造成は6ヶ所です。このくらいしっかり土台を作り直さないと、無理にインプラントを入れても維持できないと…
ただ、その歯科医の説明には確かな説得力があります。

細かい点ではありますが、支払いについてはB医院が「今年と来年の2分割でいいですよ」と。そしてC医院では「やり切るのに2年以上掛かるかもしれませんが、1回1回その都度の精算になります」と。
後者は合計金額が見えにくくなりますが、途中での状況変更等を考えるとこちらの方が好ましいかも。
それにしても、413万円か…
そんなどんよりした気分でいる時に、親父バンド仲間にも歯科医D氏が居ることを思い出しました!
「D医院は距離的に通えないけど、意見だけでも尋ねてみようかな?」
と考えて、 Second Opinionならぬ Forth Opinionのつもりでメールしてみました。
いわく、
「歯の状態を診たわけではないのでなんとも言えないが、一般論として言えば、骨造成について後出しではなく事前にしっかり諭してくれる方を信頼するかな。あと、それだけの高額ならば2分割ではなくローンを薦めるべきだと思うけど、進捗によって治療方針を変えていくこともあるから都度精算の方がベターかも…」
そんな意見でした。
D医師の声に背中を押されて、413万円のC医院に決定!
C医師はインプラント専門医と歯周病専門医の双方の資格と経験もありますので、歯周病治療(保険適用)とインプラント施術(自由診療)を並行して進めていくことで、「長丁場になりますが、よろしくお願いします!」とご挨拶させていただきました。
既に数回通院し、歯周病で動揺している奥歯の抜歯、歯磨きトレーニング等を経ていよいよインプラント第1号!
まずは、比較的簡単な施術で完了しそうな右下奥歯にチタン柱が埋入されました。
現在は2針ほど縫ってありますが、来週には抜歯です。
今の予定ではあと4本の柱。しかも骨の薄い上顎。
2年かそれ以上は掛かると思いますが、C医師を信じて気長に頑張ります!
追記、
とはいえ、現実的にはその 413万円をどう捻出するのか?
人生最後の「終のクルマ」として、BMW X3か AUDI Q5が欲しいなと思い、古い生命保険の解約返戻金500万円を寝かせてありました。ただ、今や両モデルは 800万円以上に高騰し、手が届かないところに…
今の愛車 Volkswagen Tiguanは購入7年目なのですが、3万kmしか乗っていません。今の Tiguanにあと15年ほど乗って免許返上!
そして解約返戻金でインプラントを入れて、あと30年は入れ歯知らずで行こう!
そんな算段です(笑)

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