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GWに「いのち」に因んだ3題を語る件

昨年5月に還暦を迎えて、自身の Anniversary Yearとして例年になく走り回ってきました。「自分への還暦祝」と言い訳してはいろいろ欲しかったモノも買いましたが、それ以上に、やってみたかったこと、行ってみたかった場所、会ってみたかった人を潰し込んでいきました。
動いたら動いただけ「計画された偶発性(Planned Happenstance)」に出逢うことも増え、予期せぬ素敵な出逢いがありました。

そんな還暦イヤーも、あと1週間で終わり。
来週からはなんの節目でもない61歳が始まります。
60歳の最後にふと思いついたこと、「いのち」について3題を書き下ろします。

いのちの日

さて、GW真っ只中の 5/5(火)は「こどもの日」。
男児にとっての「端午の節句」でもありますが、もっと広い意味では「いのちの日」とされているとか。
私がボランティア活動でお邪魔しています、社会福祉法人宇治福祉園の杉本理事長がこんなことを書かれていました。

こどもの日は、1948年に「子どもの人格を重んじ、幸福をはかるとともに、母に感謝する」祝日として制定されました。そこから母の日、父の日へと続く五月は、子どものいのちが、母へ、父へ、おばあちゃん、おじいちゃんへと、どこまでもさかのぼっていく月でもあります。いのちは一人で始まるものではなく、数えきれない関係の中から受け継がれ、未来へと手渡されていきます。その循環の尊さを思うと、子どもたちと過ごす毎日が、なお愛しく、ありがたいものに感じられます。

杉本一久氏 2026/4/30 Facebookより

調べてみると、「いのちの日」は公式な祝日ではないものの、
・12月1日;日本精神神経学会や厚労省が自殺予防や心身の健康を願って提唱
・3月11日;東日本大震災を忘れず、防災意識を高めていのちの大切さを再認識する日
などいろいろ制定されているようです。
杉本理事長は、「毎日がこどもの日、いのちの日」とも書かれています。素敵な言葉です。

いのち会議

この noteブログは私にとって大切な「サードプレイス」ですので、お仕事(セカンドプレイス)の話は書かないことにしているのですが、ちょっとした節目を迎えましたので紹介しておきます。

2024年秋から、ご縁をいただいて大阪大学社会ソリューションイニシアティブ(SSI)というシンクタンクに出向しておりますが、SSIが運営していた任意団体「いのち会議」が 5/1(金)付けで「一般社団法人いのち会議」として独立し、新たなスタートを切ることとなりました。
とはいえ、代表理事の堂目卓生教授と事務局員の私の2名体制で赤ん坊のようなスタートです。人間の赤ん坊は生後1年弱ほどはハイハイもできず、おんぶに抱っこで育ちますが、せめて仔馬や仔鹿のように初月から自力歩行しなきゃな…という想いです。

「いのち会議」でいうところの「いのち」は、「命」でも「生命」でも「LIFE」でもなく、生けとし生けるもの以外に、山も海も地球全てを含む「いのち」です。
偶然ですが、先に引用した杉本氏のメッセージも次のように続きます。

子どもたちは、まわりのすべてのものを、生あるものとして感受しています。虫や花、お人形、握り丸めた泥団子、仲間とつくったロケットやおうち。子どもの手にふれた途端、すべてのものが息づき、語りはじめ、物語をもちます。一つ一つのもの・ことが「生きがいい」のは、子どもの元気のしるし。わたしたちは、その元気を分かち合い、元気の素は何か?どこからわいてくるのか?と問い、学び、いのちの感受性を深めていくのです。

同上

「いのち会議」のスローガンは、「すべてのいのち輝く未来社会実現のために」。
これは EXPO2025大阪・関西万博のテーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」、或いは SDGs2030の理念である「誰ひとり取り残さない」と強くリンクしています(その辺の経緯は長くなりますので割愛します)。

「未来社会の実現!」とか「誰ひとり取り残さない!」とかいうと強者の視線に思えますが、現実世界では強者(助ける立場に居る人)と弱者(助けられる立場に居る人)は簡単に入れ替わります。
弱者だった「子供」は、成長して強者たる「成人」となる。
強者だった「成人」は、年齢を重ねて弱者たる「高齢者」となる。
弱者だった「女性」や「外国人」や「障碍者」は、環境やツールさえ揃えば強者に成り得る。
自分は強者だと思っていた「健常な男性」でも、突然の新型コロナ感染や大震災で周囲の助けを必要とする立場になる。1996年に阪神淡路大震災で被災し避難所で支援を受けた人が、2011年の東日本大震災ではボランティアとして支援する側に回っている…。

堂目卓生教授・共感経済と共助社会を説明する1シート

強者として驕らず、弱者として諦めず。
それぞれの「いのち」は輝いています。

命の授業

上述の「いのち会議」で仕事をしていることを知人に伝えると、この年代特有の反応ですが決まってツッコミが入るのが、お笑いタレントであるゴルゴ松本氏のコレです(笑)

「いやいや、漢字の「命」ではなくて、人間のみならず動植物など生けとし生けるもの、山や海や地球すべてを含めての「いのち」なんだよ!」
などと講釈垂れても仕方ない。
「命!」のポーズで場が和むのなら、それも大切なこと。

そんな想いで、改めてゴルゴ松本氏の「命!」について調べてみました。
彼は2011年、44歳の頃から全国の少年院で「命の授業」というボランティア活動を続けています。漢字の成り立ちや形にユニークな解釈を加え、前向きに生きるためのメッセージを若者たちに届けているといいます。

「漢字の成り立ちや形にユニークな解釈」といえば、私の世代では金八先生こと武田鉄矢氏が思い浮かびますが、それをもっと深く解りやすく体系的に語っている感じの講義です。

「人という字は、こうして人と人とが寄り添って支え合っています」のほか、「優しいという字は、人に憂いと書きます」等 by 金八先生

聴講するのは罪を犯して服役中の少年達ですが、彼らとて生来の犯罪者ではなく、社会環境や周囲からの愛情・コミュニケーションに恵まれずに此処に来てしまった弱者です。そこに「お笑い芸人の慰問」という形ではなく、「面白くて元気が出て前向きになれる先生」として、無償で登壇を重ねています。

少年院のほか自治体や諸団体からもオファー殺到しています

その授業の内容を Youtubeで幾つか観てみましたが、あまりに感動的で、いつでも見返したいと思い書籍を購入しました。
(自身の今後の登壇時のネタ帳でもあります(笑))
これについては、通読後にまた時機をみて書いてみたいと思います。

さて、「いのち」についてたまたま感じ入ることが重なりましたので、つらつら書いてみました。
このGW期間中にもたくさんの「いのち」が産まれ、またもしかしたら幾つかの「いのち」が失われていくかもしれません。外に出掛けずにこれを読んでくださった方々には、どうぞ今一度、「いのち」について想いを巡らせてみてください。

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