櫻坂46 15thシングル「Lonesome rabbit」〜My First Impression〜
【はじめに】
本日5月19日(火)の午前0時、櫻坂46の両A面シングルの一曲「Lonesome rabbit」の音源とMVが公開された。
もう一方のシングル曲「What’s “KAZOKU”?」はアニメ「夜桜さんちの大作戦」のオープニングテーマとして、既に音源は解禁されている。
櫻坂46が新国立競技場・MUFGスタジアムで単独ライブを行ってから初めてリリースされる曲ということで、大いなるドキドキ感とワクワク感を胸に、その時を迎えた。
本稿では、解禁されたばかりの音源、さらにはMVについて、思うところを書き綴りたいと思う。
【櫻坂46の本質】
櫻坂46は坂道グループで、乃木坂46に続いて結成された欅坂46がルーツとなる。
つまりは、アイドルに分類されるグループである。
そんな櫻坂46のオフィシャルグッズの中に、一風変わったTシャツがある。
人呼んで「櫻坂ロックTシャツ」である。
僕も購入したが、初めて手にした時には、昔からよく見るKISSのTシャツをイメージした。
それが正しいのかどうかはともかく、とにかく、ロックな櫻坂が格好良い。
これがBuddies(櫻坂46のファンネーム)の間で大変好評を博し、発売直後、一旦、売り切れて、再販されていたと思う。
4月に国立競技場・MUFGスタジアムでの5th YEAR ANNIVERSARY LIVE(5thアニラ)の会場へ行った時のこと、当然、5thアニラのために発売されたTシャツを着ている人が多かったのだが、驚いたことに、かなり多くのBuddiesが櫻坂ロックTシャツを着ていたのだ。
櫻坂46は、これまで、多くのロックフェスに出演してきた。
今夏も、全国アリーナツアーの合間に、大阪で開催されるジャイガへの出演が決まっている。
僕も、櫻坂46のライブを観るためだけに、たくさんのロックフェスに参加してきた。
以前、櫻坂46が、これから登場しようかというタイミングで、フェスの主催者の方がステージに上がり、櫻坂46の紹介をされていたのだが、その際、櫻坂46を評して、
「本来、アウェーであるハズのフェスに挑み続けて、勝ち続けてきた。」
という趣旨のことをおっしゃっておられた。
事実、フェスで、櫻坂46のステージを見終わった後、聞こえてくるのは、
「櫻坂46、良かった!」
「櫻坂、かっけえな!」
と、櫻坂46のことを褒める言葉ばかりである。
つまり、櫻坂46はアイドルグループでありながら、その音楽、パフォーマンスの本質はかなり“ロック”なのである。
そして、Buddiesも、櫻坂46がロックであることを肯定的に受け止めてもいるということだ。
【女性グループ初の新国立アーティストという重み】
冒頭でも触れたとおり、4月11日、12日、櫻坂46は、女性グループとして、初めて、新国立競技場においてワンマンライブを開催するという栄誉に輝いた。
この国立ライブは、本当に素晴らしいもので、櫻坂46が国立競技場にふさわしいアーティストであることを証明したといって過言ではないだろう。
そして、今回のシングルは、“国立アーティスト”として、最初にリリースするものとなる。
換言すれば、国立競技場ライブを成功させた櫻坂46というグループに、これまで以上に関心が向けられるシングルとなる。
ところで、櫻坂46では、主力を担ってきた二期生に加え、最近、成長著しい三期生も同列に扱われることが増えている。
実際、三期生が初めて表題曲のセンターに抜擢されて以降の表題曲センターは以下の通りで、三期生の方が多くなっている。
〘9thシングル以降の表題曲センター〙
9thシングル「自業自得」 山下瞳月(三期生)
10thシングル「I want tommorrw to come」 山下瞳月(三期生)
11thシングル「UDAGAWA GENERATION」 森田ひかる(二期生)
12thシングル「Make or Break」 的野美青(三期生)
13thシングル「Unhappy birthday構文」 村井優(三期生)
14thシングル「The growing up train」 藤吉夏鈴(二期生)
14thシングルのセンターは国立競技場ライブの“座長”を務めることとなるので、欅坂46から櫻坂46へと改名してから、これまで、グループの主軸を担ってきた二期生から、藤吉夏鈴ちゃんが抜擢され、センターに立った。
当然と言えば当然の人選である。
しかし、そういう特殊事情を別にすれば、メンバーの育成という意味でも、グループをより強くするためにも、何より、任せられるほどに成長してきたという点でも、センターを三期生に任せることが増えてきた訳だ。
それにも関わらず、今回の両A面シングル「Lonesome rabbit/What’s “KAZOKU”?」は、今一度、それも2曲とも、二期生の森田ひかるちゃんをセンターに据えた。
この狙いは明らかだと思っている。
“国立アーティスト”として、最も耳目を集めるであろう、今回のシングルは、櫻坂46らしさを前面に押し出しつつ、必ず成功させたい、大切なシングルとなる。
だからこそ、櫻坂46で最も多く表題曲のセンターに立ち、常に成功を収めてきた“エース”森田ひかるちゃんに任せたいというのが、チーム櫻坂46の考えなのだろう。
【櫻坂はロックだ!という“原点回帰”】
さて、こうした経緯や背景を押さえた上で、解禁された「Lonesome rabbit」に立ち返ると、曲は完全にロックだ。
これまで、ロックフェスでパフォーマンスを磨き続けてきた櫻坂46が、Buddiesも櫻坂46に似つかわしいものとして好むロックをぶつけてきたのである。
解禁された、この曲を聴いて、ガッツポーズを作ったBuddiesも多いのではないだろうか?
そして、同日、解禁されたアーティスト写真も、MVも、シックで、スタイリッシュで、格好良い。
特にMVでは、メンバー一人一人がパリコレのモデルかのように、洗練された映像の中でクローズアップされていたりもする。
櫻坂46というアイドルグループの“美”という面でのポテンシャルを存分に活かしたものとなっている。
もちろん、森田ひかるちゃんが先頭に立ち、繰り広げられる、激しいにも関わらず一糸乱れぬユニゾンダンスも、メンバーが思い思いに踊り狂うパフォーマンスも、健在だ。
もし、本稿をお読み下さっている方で、まだ、櫻坂46をあまりご存知ない方がおられたら、ぜひ、MVをご覧いただきたい。
ロックな櫻坂の格好良さ、美しさ、洗練された完成度の高さを存分に体感いただけることと思う。
僕は、常々、言い続けてきたのだが、櫻坂46を愛し、支え、応援しているクリエイターの方々がチーム櫻坂46には集っており、櫻坂46名義でリリースされるダンスパフォーマンスや歌から、演出、舞台装置、衣装、映像、写真に至るまで、全てが“総合芸術”なのである。
さらに言えば、“大人の鑑賞に耐える”、“世界レベル”のハイクオリティさとも言える。
そして、それは、今回の「Lonesome rabbit」にも当て嵌まっている。
僕は、そう、確信した。
【櫻坂46の世界戦略】
これまで、海外Buddiesの櫻坂46の熱烈な愛をきっかけに、櫻坂46はグローバルなグループへと羽ばたくべく、着々と布石を打ってきた。
欧米やアジアの各地で、イベントに参加し、ライブを披露してきた。
ライブの生配信の際、国外でも配信を行った。
ドームでのライブの際には、国外Buddies向けに、一部エリアの席を開放した。
2ndアルバム「Addiction」では、海外の有名DJ達に既存曲のリミックスを依頼し、収録した。
そんな中、今回、櫻坂46の海外進出に向け、僕が待ち望んでいたピースがようやく埋まった。
アニメのテーマソングである。
僕が申し述べるまでもなく、わが国のコンテンツの中でも、アニメの人気は世界でも抜きん出ている。
アニメから、歌を知り、アーティストを知る。
そんな道筋がきっとあるハズだ。
だから、両A面シングルのもう一曲、「What’s “KAZOKU”?」がアニメ「夜桜さんちの大作戦」のオープニングテーマに採用されたことは、願ったり叶ったりだなと思った。
ただ、アニソンを歌うということは、どうしても、アニメの世界観に寄せる必要が生じる。
このため、根っからのBuddiesにとっては、
「こんな曲、櫻坂じゃない!」
という反応が生まれる懸念も排除し切れないと思う。
だからこその、坂道グループ初の両A面シングルとしたのではないかと思っている。
「What’s “KAZOKU”?」では国内外のアニメファンの取り込みを図る一方、
この曲では出し切れなかった櫻坂46らしさを「Lonesome rabbit」に込め、Buddiesの満足度も高めるー
そういう狙いがあったのだろうと、僕は考えている。
【おわりに】
こうして、櫻坂46は、遂に、2027年、坂道グループ初のアジアツアーを敢行する。
待ちに待った本格的な世界進出がいよいよ始まる。
しかし、このアジアツアーすら、櫻坂46にとっては、まだ、坂の途中だと思っている。
一方で、櫻坂46の屋台骨を支え、先頭に立って牽引し続けてきた二期生から、
13thシングルで井上梨名ちゃんが、
14thシングルで武元唯衣ちゃんが、
15thシングルで増本綺良ちゃんが、
それぞれ、グループを卒業するという流れになっている。
櫻坂46が名実ともにグローバル・ガールズ・グループとなるその日まで、何とか、最強の二期生から、これ以上の卒業生が出ないことを願うばかりである。
ここまで、新曲「Lonesome rabbit」の解禁を受け、思うところを書いてきましたが、思いの外、長文となってしまいました。
長文にも関わらず、最後までお読み下さり、心より御礼申し上げます。
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