コロナ初期に欠航になったエアアジア便の代金が4年9ヵ月後にバウチャーに返金された
2020年3月、コロナ騒動が始まった。当時バンコクに滞在中だった。記憶を遡ると、つい先週までとは打って変わって各国でロックダウン情報が錯綜し、海外旅行中だった多くの人々は空港閉鎖前にと慌ただしく帰国の途についていた。自分もエアアジアに帰国便を予約した。やれやれこれでひと安心と思ったのも束の間、非情にもフライトはキャンセルになった。おのれ!と別の日にちで再度予約を入れた。しかしまたもやキャンセル。帰国便を待っている間にも日々状況は急速に悪化しているた。思わずざけんなや!と叫びそうになるのを堪え3度目の予約をしたが、それも結局キャンセルになった。状況は非常にマズかった。帰国できなかった場合が現実味を増してきた時、タイ航空はギリギリまで運行を続けるらしいというニュースを得た。これにしがみつくしかない。ネット予約はあてにならないと判断してスワンナプームのタイ航空窓口まで航空券を買いに行った。窓口では10人ほどの女性職員が忙しく対応していた。「たぶんこれがラストフライト」窓口の女性にそう言われ予約が完了した。
タイ航空は飛んだ。機中帰国便に乗れた安心と滞在を途中で断念した無念が混ざり、かつ世界的にコロナの嵐が吹き荒れる状況はますます悪くなる一方であまりよろしくない気分だった。
帰国前、ドンムアンだったと思うがエアアジアの窓口まで行って返金の手配をしてもらっていた。手続きをしてもらったのですっかり安心していたが、帰国後も一向に何も進まない。エアアジアのAIチャットやメールでも再度連絡を行ったが要領を得ない。最後にやりとりしたのは2021年9月。今から3年以上前だ。
2024年11月、コロナ騒動当時の狂乱は去り、再びバンコクに降り立つことができた。チケットは往復エアアジア便。帰国便は12月中旬だった。帰国便搭乗当日、出発時刻よりかなり早くドンムアンに到着した。時間がありあまっていた。そこで早々とチェックインを済ませた後、ダメ元でエアアジアの窓口に行き職員の女性に「コロナ時の欠航便の返金がまだです」と相談した。「そんな昔の話今更言われても知らんがな」と一蹴されるとも思っていたが対応に当たった方は予約番号、メールアドレスなどから状況を確認してくれた。彼女が言うに、対応期間は過ぎているが緊急事案として報告してくれるということだった。ただ支払いに使ったカードが当時から変わっている場合は再度最初から返金申請手続きをする必要があるという。自分の場合がこれに該当し、その場でうーん、どうしようとなってしまった。そこで彼女がエアアジアのチェックインカウンターに行ってみてというので行ってみた。空いていたカウンターの女性にエアアジアの予約番号が記載されたメールを見せながら経緯を説明するとスマホをささっと操作して、フォローアップからメールが届くから待っていてと言った。いずれも非常に丁寧に対応してもらったがはたして上手くいくのか半信半疑のまま帰国した。すると帰国後数日して本当にエアアジアから確認のメールが届いた。エアアジアのIDを尋ね、支払いカードに返金かバウチャーに返金かを選んで欲しいという内容だった。カードへの返金については空港で状況を聞いていたのでバウチャーを選びIDと共に返信した。それから1週間後、バウチャーに返金された。空港でめんどくさい相談にじっくり丁寧に対応してくれた美人の姉さん、笑顔が素敵なカウンターの姉さん、ありがとう。実に4年9ヵ月も前の欠航便の返金を行ってくれたエアアジアにもありがとう。ぶっちゃけちょっと驚いている。もともと利用者としては対面の機会があるスッチーさんやカウンターの職員、空港で案内をしている娘さんなどを通じてほぼほぼ良い印象しかないが、企業として思っていた以上に誠実じゃないか。このバウチャーを使って、また大好きなタイに行く。

