【後悔】#12 Perfumeをもっと追っていれば良かった
Perfumeのファンになって16〜17年ほど経つと思う。
ちょうど『ポリリズム』が出て、『GAME』で爆発した頃。
当時は“テクノポップ”というワードは聞いたことがなかったけど、ゲーム好きというのも相まってあのピコピコしたサウンドの虜になった。
そして、サウンドは機械的だけどトークでは広島弁全開で等身大の姿に戻る3人のそのギャップに完全にやられた。
で、学校の先生が何故か『GAME』の初回限定盤を持っていたので貸してもらい、ずーっと聴いていた。
YouTubeやニコニコ動画でも、MV等を見漁っていた(良いか悪いかはさておき、『道夏大陸』というファンメイドのドキュメンタリー風動画って今も伝わる人はいるだろうか)。
文字どおり、しばらくは聴かない日が無かった。
でも、『⊿』は引き続きヘビロテしていたけど、『JPN』辺りで少し熱が冷めてしまい、『LEVEL3』と『COSMIC EXPLORER』はタイアップ曲くらいしか分からなかった。
理由としては、海外進出等で活動の規模と幅が大きくなって追いきれなくなってしまったから。
遠い存在になってしまった感覚というか。
知る人ぞ知る隠れた名曲がどんどん有名になっていく感覚というか。
例えるなら、好きなインディーズバンドがメジャーデビューした後に何故かスンと冷めてしまうあの感覚に近いのかも。
でもでも、何年か経った頃、夢にPerfumeが出てきた。
「そういえば今どんな活動してるんだろう」と何気なく調べたら、偶然にも『Future Pop』というアルバムが出るタイミングだった。
ちょうどフラゲ日か発売日当日だった気がする。
僕は何か運命のようなものを感じ、電車でCDショップまで行き、アルバムを買った。
『Future Pop』を聴いた感想は、「こんなに進化してるの!?」だった。
フューチャーベースやダブステップの要素を取り入れて、いわゆるサビが無いけど何故かノリノリになれる曲の応酬。
「まだこんな表現方法があったんだ」と衝撃を受けたのを今でも覚えてるし、実際僕が初めて行ったライブも『Future Pop』のアルバムツアーだった。
チケットを申し込んだ時はまだファンクラブに入っていなかったけど、一般応募をした後に「チケット当たりますように!」という願掛けも兼ねてファンクラブに入った。
そして無事に当選し、ファンになってからおよそ10年越しに本物の3人を見た。
ライブはもちろん最高で号泣した。
「もう一生ファンで追い続けます!」と誓ったきっかけにもなった。
だけど、それと同時に「今までも追い続けていれば良かったな」という後悔が湧いた。
それ以降は、追っていなかった空白の時間を取り戻すかのように過去のアルバムを聴きまくった。
ライブも、付近で開催されたアルバムツアー、FC会員限定ツアー、Reframeツアーは全て行った。
でも、後悔が完全に無くなることはなかった。
というのも、僕はPerfumeを一言で表す時に“常に最先端に居続けるアーティスト”と表現するようにしている。
Perfumeは曲も演出も常に新しい表現を取り入れ、繰り返し、そして見事にPerfumeの色に染めてしまう。
そして、気付いたら「Perfumeっぽい表現だな」や「これはPerfumeにしか出来ないだろう」という演出を確立している。
あまりにもさらっとこなしてしまうが故に、皮肉にも最新技術を駆使しているにも関わらず逆に凄さが伝わりきらない現象に陥る。
でも演出を観て「凄いなぁ」と思い後々調べてみると、実は凄い技術が使われていて、本番直前ギリギリまで調整作業が実施されていたことが判明したり。
例えばここ数年で普及してきた“5G”。
あ〜ちゃんは東京で、かしゆかはロンドンで、のっちはニューヨークで同時に歌い踊り、それをリアルタイムで合成することで、あたかも1つのステージで3人が踊っているように見せる演出を実施した。
演出は大成功に終わったけど、それが2017年の出来事。
今でこそ生活に馴染んでいる技術を、既に8年ほど前に取り入れている。
最近では大阪・関西万博でもPerfumeのパフォーマンスを体験できるパビリオンがある。
最近の音楽業界は特に流行り廃りが激しいにも関わらず、比喩でも誇張でも無く、言葉のとおり“常に最先端に居続けるアーティスト”なのだ。
だからこそ先ほどの話に戻るけど、「今までも追い続ければ良かったな」という後悔が拭えない。
当時の最新技術を駆使するPerfumeを、もっとリアルタイムで味わっておけば良かった。
年内でコールドスリープ(活動休止)にもなるから、そんな後悔が膨らむ日々。
まぁでも今はとにかく逆に考えるしかない。
Perfumeがコールドスリープから目が覚める頃には、もっととんでもない技術が誕生してるかもしれないし。
きっとそれをひっさげて、再び最先端のポジションを一瞬で確立するんだろうな。
そんな再起動世界を願い、ある日止まった時の針がまた動き始める瞬間を待ち続けよう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
今週もお疲れ様でした。
