スーパーフォーミュラ第12(最終)戦 鈴鹿 決勝
レース前の状況
最終戦。周回数は31周。
今回はピットウィンドウ制限がないので各車自由なタイミングで1回のピットストップ義務を消化できる。
ポールポジションに岩佐歩夢、2番手に野尻、3番手に佐藤蓮、4位に太田格之進、5位に牧野が並ぶ。
ランキングトップの坪井翔は7番グリッドから。
チャンピオン争いは4名に絞られた状況。
116.5点の坪井に対し、太田格之進と牧野任祐が107点で追い、岩佐歩夢が104点で4番手。
坪井は3位以上でチャンピオン確定。
岩佐は12.5点差を逆転するには優勝と坪井の5位以下が必要。
太田と牧野は9.5点差で、優勝と坪井の4位以下が逆転の条件。
スタートから前半の波乱
レッドシグナル消灯。岩佐が出遅れるも何とかトップをキープ!
2位に佐藤蓮、3位に野尻。そして牧野が順位を上げる。坪井翔はバトル中にコースオフして9位まで転落。
1周目終わりに野尻が早くもピットイン。
2周目終了時点で坪井もピットへ。大湯と三宅も続く。
坪井は野尻の前で復帰。野尻が猛烈にプレッシャーをかける!
S字で追いつき、ヘアピンでも攻める。シケインで野尻が一瞬前に出るが、クロスラインで坪井が再び前へ。4周目の1コーナーも守り切った。
坪井がファステストラップを記録。上位勢はリバース戦略を採らざるを得ない状況か。
しかし7周目、アンダーカットされないギリギリのタイミングで、太田格之進がピットイン。坪井の前で復帰し14位。
続く8周目には岩佐もピットへ。
こちらも太田より前で復帰。フラガもピットインするが坪井の前をキープ。
ピット済み勢の順位は岩佐、太田、フラガ、坪井の順。
セーフティカー導入と再スタート
11周目、野中と大湯がクラッシュ!セーフティカーが入る!
未ピット組が一斉にピットへ向かう。結局このタイミングで全車ピットイン義務を果たし、この先戦略の差はなくなる
12周目、セーフティカーラインを岩佐が先頭で通過。太田、佐藤蓮、牧野、フラガ、福住、坪井の順。
坪井は7位まで後退し、チャンピオン争いが混沌としてきた。
15周目から再開。130Rで岩佐が加速する。フラガが牧野を抜いて4位に浮上する。
16周目、太田がOTSを使用して岩佐の後ろにつくが守り切る。その直後、佐藤蓮もOTSを使用。
バックストレートで太田に迫り、2コーナーで2位に浮上。太田は3位に後退。
終盤の攻防と運命の決着
20周目、牧野がフラガに何度も仕掛けるが守り切られる。
22周目、阪口が坪井をパス。これで坪井が8位に転落。9位まで落ちると、岩佐は2位でもチャンピオン獲得となる重要な局面。
24周目、9位の小出がバックストレートでOTSを使用して坪井に迫る。
26周目、坪井が2コーナー出口で膨らみダートへ。土煙が上がるもポジションは守る。
27周目、残り5周。トップ岩佐と2位佐藤蓮の差は変わらず。
両者ともに2020年フランスF4同期(というか同居)。当時は岩佐がチャンピオン、佐藤が2位だった因縁の対決。
28周目、3位太田から「クルマの挙動がおかしい」との無線。佐藤蓮との差が開き始める。
29周目、佐藤蓮がOTSを使用するもシケイン出口でミス。岩佐は翌30周目のメインストレートでOTSを使わず。差は1秒。
31周目、ファイナルラップ。差は0.7秒。岩佐がセクター1で自己ベストを記録。両者ともOTSを使い切る。
そしてそのまま岩佐歩夢が優勝。参戦2年目でシリーズチャンピオン獲得!
2位に佐藤蓮、3位に太田格之進。4位フラガ、5位牧野任祐、6位福住、7位阪口、8位坪井翔、9位小出、10位野尻。
ファイナルラップ、岩佐と佐藤蓮は全く同タイムの1分40秒596を記録。岩佐にとっては自己ベストラップでの勝利となった。
レース後とチャンピオンシップ
最終ランキングは岩佐歩夢が124点でチャンピオン。
2位に坪井翔119.5点、3位太田格之進118点、4位牧野任祐113点となった。
太田は3位のテーブルの前でうつむいたまま。その後、立ち上がって岩佐を讃える。
野尻も岩佐のもとへ祝福に。解説の土屋武士氏も感極まる。まさにヒューマンモータースポーツの真骨頂。
週末の来場者数は延べ69,200人。
異例の3レース開催となった最終ラウンドは、岩佐歩夢の大逆転チャンピオン獲得で幕を閉じた。
参考サイト
岩佐歩夢、スーパーフォーミュラ最終戦勝利で初の年間王者に
https://news.yahoo.co.jp/articles/0a0a57e535dae1ce0af93eb4902a837f334d7dbb
岩佐歩夢が完勝、大逆転でタイトル奪取。数々の苦難乗り越え参戦2年目で日本の頂点に【スーパーフォーミュラ第12戦決勝レポート】
https://news.yahoo.co.jp/articles/3f3b5344ee2bd705469602daa84f61f7eb65c1a9
勝利のカギはエンジニアとのチームワーク。岩佐歩夢「タイトルの価値をどう活かすかは自分次第」【スーパーフォーミュラ第12戦&シリーズ会見】
https://news.yahoo.co.jp/articles/8d8412ee7d017667e652be0c59391035b14dbacb
悔し涙の太田格之進「タイトル獲得に向け、やれることはやった」。佐藤蓮は0.7秒届かず「優勝しか見ていなかった」【スーパーフォーミュラ第12戦鈴鹿決勝会見】
https://news.yahoo.co.jp/articles/c0c8eabb9abe1cf9c07e9613d416ef0269fb5d52
