ニース旧市街で夜の宝探し〜フランス🇫🇷| 40女のヨーロッパ乗り鉄旅 | #17-3
【Day58: アヴィニョン→ニース】
車でプロヴァンスの村に立ち寄りながら地中海沿いのニースへ。ニースに来た目的である絵はがきの場所特定にトライ!
🚊96日間の旅エッセイ。前回のお話はこちら↓
##ニースに立ち寄る目的
印象深いアヴィニョンを後にし、ニースに向けて出発。
この日と翌日はフランス国鉄のスト運休日のため、ニースまで民泊ホスト君の車で移動し1泊、その先はコートダジュールの村に立ち寄りながらモナコまで車で移動し、そこから鉄道でイタリアに向かう計画だ。
ニースに来たのは、学生時代の旅で知り合った方からいただいた手書きスケッチのハガキに、”ニースの旧市街”という一枚があったから。
ここがどのあたりなのか、実際足を運べたらなぁと思い、立ち寄ることにしたのだった。
スペインのモンセラートに続く、絵葉書の場所特定が目的だ。

旧市街といっても広いのでこれは難易度高そう…
★スペイン•モンセラートでの絵はがき場所探しエピソード↓
##プロヴァンスの村々をブラブラ
ニースに向かう道中、まず最初に立ち寄ったのはマルシェが立つ可愛い小さな町。

ラベンダー入りのハチミツを購入!
やたらとセミをモチーフにしたテーブルウェアや壁飾りなどの蝉グッズが売られていて、私から見るとちょっと気味が悪いけど、プロヴァンスではセミは幸運のシンボルとして人気アイテムなんだとか。

水車が回る水量豊富な川が美しい町は観光地としても人気なのだろうか、小さな町ながらカフェでくつろぐたくさんの人で賑わっていた。

なんとなく日本のお蕎麦屋さんみたい
次に向かったのは、山の中の渓谷沿いの小さな村で、泉が湧き出ることで有名ということで彼イチオシの場所。
彼が私にぜひ見せたい大好きな場所だ、ということで興奮気味に渓谷沿いの湿っぽい山道を案内してくれるのだが、なんだか日本の山中でよく見る風景と似ていて私にとっては物珍しさを感じない。

一歩森に入ると日本の山中のような遊歩道が続く
渓谷の突き当たりには泉があり、ポコポコと勢いよく水が湧き出ているのが見え、確かに水も綺麗で素敵な場所ではあるけれど、やっぱり日本で見たことあるような雰囲気なのでいいリアクションができなくて困惑してしまう。

なんだか既視感がある
ここまでプロヴァンス地方のいろいろな場所を訪れてきたが、緑豊かではあるものの概して乾燥した空気感なので、彼らにとってはしっとり湿気たっぷりの渓谷は物珍しい景色だということなのだろうか。
人それぞれ生まれ育った場所によって感動する風景も異なってくるというのは面白い。
##高速道路をひた走り海沿いへ
高速道路を数時間走りコートダジュールに到達、カンヌを抜けてニースに到着する。
ニース・モナコは学生時代に旅したことがあるのだが、当時は夜行列車でパリからニースに入り海岸沿いを歩いただけなので、街の中心部や旧市街は初めての訪問。


絵葉書に描かれていた何気ない旧市街の風景は、どこにあるのか気になりつつも、何せ広い街で見つけるのは難易度高いと考えていた。
出発前、この絵葉書の存在を同行者に話したところ、デジタルネイティブ世代の彼はノリノリで地図検索して場所の当たりをつけてくれる。


何気ない通りの様子を描いているこの絵には、通りの向こうに教会か何かの塔が描かれているので、そこから当たりをつけたようだ。
新市街をブラブラした後は、こちらの宝探しを目的に旧市街に繰り出す。

全く記憶がないことからすると新しく整備されたのか?
##宝探し気分で旧市街を散策
旧市街に足を踏み入れ目当ての方向に歩くと、描かれている塔はすぐに見つかり、あとは塔の角度を確認しながらそれらしい路地をいくつか歩いていく。
数本目の路地で核心に近づく。
描かれているのは、緩やかな坂の上から真っ直ぐに伸びる通りをのぞむ風景なので、「絶対この通りだよ!」とはしゃぎながら坂を上っていった。
坂を上りきるとそこは行き止まりになっていて、森だか崖だかが迫るフェンスの下に数段の石段が見える。
振り返って絵葉書を写した写真と見比べると...


完全一致!!!
目の前の駐車スペースに無造作に停められている車たち、通りに向かってずらりと立ち並ぶ家々のベランダ、そして通りの向こうに見える塔――見事なまでの完全一致に、観光地でも何でも無い場所で声をあげて2人で喜んでしまった。
「絶対ここに座って絵を描いたんだよ!」
と、私より興奮して彼が言うとおり、突き当たりの石段に腰掛けてスケッチするあの日の青年の姿が目に浮かぶようでゾクッとすると同時に、あれから20年も経っているのに何ら変わらない美しい街並みを維持しているニースの人々に敬意を感じたのだった。

##夜のニースもまた美しい
雑多な人々の息遣いが感じられる旧市街から、門を潜ると貴族のリゾートみたいな新市街にガラッと雰囲気が変わるところがこの街の魅力。


怪しく光る
宝探しに成功した興奮冷めやらぬまま、食事を取るのも忘れて夜の街を歩き回ったのだった。
旧市街も新市街もどちらの雰囲気も好きだなぁ。

撮り鉄が捗ります
🚊次回、フランス最終日はあいにくのお天気。モナコでお別れして一人イタリアへ向かう。
📘この投稿は「40女のヨーロッパ乗り鉄旅」の一編です。
