見出し画像

廃墟のようなハイデルパシャ駅潜入!〜イスタンブール🇹🇷 | 40女のヨーロッパ乗り鉄旅 #01-3

【Day3 : イスタンブール】
夜行列車の時間まで街歩きの一日。アジア側の終着駅でまさかのトルコ国鉄食堂に潜入!

🚊96日間の旅エッセイ。前回のお話はこちら↓

********************

イスタンブール2日目。
快晴のボスポラス海峡を眺めながら優雅に朝食をとりさっそくホテルを出る。

ホテルテラスからの眺め。駅越しのボスポラス海峡!
風が少し冷たい。

##ユーレイルグローバルパス利用開始

まずは本日からスタートする壮大な鉄道旅の相棒、ユーレイルグローバルパス3ヶ月連続使用版を利用開始すべく、駅の窓口に出かける。

昨夜のうちに確認しておいた今夜の寝台チケットも購入し、利用開始の日付印を押してもらった。
さぁ、今日から3ヶ月間、乗れるだけ乗って使い倒すぞ!!

ユーレイルパスは寝台料金や指定席料金は別途必要になるため、そういった列車に乗るときはいちいち駅の窓口に行かなければいけない。

特に寝台は結構な追加費用が必要になる場合が多いので辛いけれど、日本では数少なくなった寝台列車にたくさん乗れるのもヨーロッパ鉄道旅の醍醐味だ。
一泊分宿代が浮くことだし、ここは躊躇なく個室を取ろうと窓口に行った。

「一人部屋はものすごく高いわよ、二人部屋にしておきなさい」 

窓口のおばさまがアドバイスしてくれる。
金額を聞くと確かになかなかの料金だが、誰と一緒になるか分からない二人部屋は怖いよなぁ…
と躊躇していると、

「誰も来ないことも結構多いからそれだったらラッキーよ。誰か来るとしても同性になるようにしているから大丈夫!」

と私の心配をかき消すようにウィンクしてくれたので心を決めた。

駅窓口。ネコ様が鎮座してる!

##海底鉄道マルマライでアジア側へ

寝台を無事に予約できたので本日の観光開始!

たった1日の観光、どこへ行こうか迷ったけれどやはり行ったことないところに行ってみよう、ということで海底鉄道トンネルを通る列車”マルマライ”に乗って、アジア側に渡ってみることにした。

このマルマライ、運営はトルコ国鉄TCDDなのでネットの情報によるとユーレイルパスでも乗れるとのこと。
早速地下深くに降りて改札に行くと、最新の鉄道は自動改札になっていてパスを見せられる窓口などない。

たくさんブラブラしている駅員なのかガードマンなのか分からん一人をつかまえて、パスを見せて説明してみる。
数名の駅員が集まってきて相談が始まるが誰も分からない様子。

イライラしてきたので、

「TCDDなので使えるはず!」

とちょっと強気に出てみたら、駅員の一人がどこかに確認に行ってくれて、無事に自動改札横の柵の鍵を開けて入れてくれた。

無料で乗れるのはありがたいけど、帰りもこの調子だと面倒だなぁ。

海底鉄道マルマライ

マルマライは日本の大成建設が工事に関わっているということで、イスタンブールに行ったら乗ってみたいと思っていた路線。
地下なので、景色もなくて特段楽しくはないけれど、ヨーロッパからアジアに渡っているんだと思うと感慨深い。

********************

##威厳たっぷりハイデルパシャ駅潜入

マルマライを降りて向かった先は、昨日に引き続き、映画『オリエント急行殺人事件』にも出ていたアジア側の終着駅、ハイデルパシャ駅。

こちらもすでに使われていないようだが、海沿いに建つ駅舎が素敵そうなので、遠目にでも見られるといいなと思って近くまで歩いて行く。

陸橋からディズニーシーにありそうな立派な駅舎が見えてきたので興奮気味に写真を撮っていると、プラットフォームにちらほらと人影が見える。
あれ?シルケジ駅みたいに入れるのかな?

ということで、さらに近づいてみる。

陸橋から駅が見渡せる。
バックにはボスポラス海峡の海が広がる

駅を覗き込めるところまで来てキョロキョロしていると、パリッとスーツを着た恰幅の良いおじさまと目が合う。

部外者禁止って怒られる!?

と思いつつ笑顔で挨拶しつつ中に入って良いのかジェスチャーで尋ねてみると、もちろんと大きく頷いて招き入れてくれた。

さらに、「お茶を飲むか?ここで飲んで行きなさい」と、どうやら言っている感じ。
私を近くのテーブルに座らせるとともに入口付近に居た高齢の男性に、

「お茶2つ持ってきて!」
的なことを偉そうな感じで言っている。

トルコ語なのでなんだかよく分からず恐縮しているとすぐにお茶が運ばれてきて、お茶を飲みながらボディーランゲージでの会話がスタートした。

ハイデルパシャ駅のプラットフォームは
廃墟のよう

私が日本から来た、マルマライに乗ってきた、と伝えると、

「TAISEI!」

とニコニコするおじさま。

分かり合えてる!

簡単な英単語も通じない状況だったけれど、2018年のこの当時はスマホの翻訳機能で会話することは思いつかず、写真を見せたり地図を指差したりしてコミュニケーション。

おじさまの出身地や、兵役でキプロス島に行っていたことなどが分かり、すっかり打ち解けることができた。

気を良くしたおじさま。
今度は「ついておいで」というように手招きされ、おじさまの執務室のようなところへ招き入れてくれる。

プラットフォーム横にあるその執務室には大きなデスクと壁一面に写真入りの組織図。
いただいた名刺から察するに、どうやらおじさまは駅のセキュリティ部門の責任者のようで、執務室の書庫からいろいろな資料を取り出して見せてくれた。

中でも私の目に止まったのは、バグダッド鉄道の記録をまとめたトルコ鉄道TCDDとドイツ鉄道DBのロゴが描かれた本。
砂漠を走る汽車の写真や、工事中の記録写真などが載っていて、これは鉄道マニア垂涎のお宝資料では?という感じ。

19世紀にドイツ帝国の拡大戦略として建設が進んだ
バグダッド鉄道。3B政策ってやつですね。

##トルコ国鉄食堂でご馳走に

大喜びの私にさらに気を良くしたおじさまは、「ご飯食べたのか?」というジェスチャー。
そろそろ12時になろうとしているのでお暇しようとしても何せ言葉が通じない。

いいからいいから、というように手招きされ、あれよあれよという間に駅舎の奥にある国鉄社員用の食堂でお昼の定食をご馳走になってしまった。

トルコ国鉄TCDD食堂にて。ピリ辛で美味しい!

予想外に駅舎に長居してしまい、食後のお茶を執務室でいただいていると部屋に続々と入ってくるおじさま達。
どうやらこれから会議が始まるようだったので丁重にお礼を言って退出。

記念にトルコ国鉄ノベルティをいただきホクホク気分で駅を後にした。
思いがけない出会い、
これだから一人旅は面白い!!


🚊次回、トルコ紳士とディナーデート?チューリップ花盛りのイスタンブールを歩く↓


📘この投稿は「40女のヨーロッパ乗り鉄旅」の一編です↓

いいなと思ったら応援しよう!