赤が人生の差し色になった日
子どもがまだ小さかった頃、Eテレを観るのが日課だった。
その中で、私がひそかに好きだった歌がある。
【どんな色がすき】
どんないろがすき(あか)
あかい いろがすき
いちばんさきに なくなるよ
あかいクレヨン
どんないろがすき(あお)
あおい いろがすき
いちばんさきに なくなるよ
あおいクレヨン
(中略)
いろ いろ いろ いろ
いろんな いろがある
いろ いろ いろ いろ
いろんな いろがある
どんないろがすき(ぜんぶ)
ぜんぶの いろがすき
みんないっしょになくなるよ
ぜんぶのクレヨン
この歌を聴いていると、なんだか自分の「好き」を全肯定してくれてる気がしてね。
赤が好きでもいいし、青が好きでもいいし、赤と青のふたつが好きでもいい。もちろん、全部好きでもいい。30年以上も前の歌だけど、多様な個性を尊重する今の世の中にも通じるよね。
いつ頃からかなぁ?
私、洋服を買うのがあまり楽しくなくなってきてね。
というのも、コレほしい!って思える服が見つからないのよ。ショッピングモールをうろうろして、何軒もハシゴするのに、「気に入った服」がない。「妥協できる服」しかない。この妥協服に何千円も費やしていいものか?悩んだ挙句、買わずに帰ることもしょっちゅう。
でもね、こんなふうになったのは、自分で選択の幅を狭めてしまったからじゃないかと思うの。
「このデザインは若者向けだなぁ」
「この色はちょっと派手だなぁ」
って、いつのまにか自分の「好き」を後回しにしちゃって。黒とか白とか無地とか、無難な服ばっか選ぶようになっちゃってね。
私ね、若い頃は赤色が好きだったの。
赤い服や赤い鞄等けっこう身につけてたんだけど、気がついたら、赤を選ばなくなってた。別に我慢していたわけではないんだけどね。無意識に遠ざけてたのかなぁ?
数ヶ月前のある日。
お店でふっと「赤のコンバース」が目に入った。
赤のコンバースなんてこれまで何度も見てきたはずなのに、なぜかその日は感じが違って。赤色が好きだった過去の思い出がぶわーっとよみがえって、瞬間的に「ほしい!」って思っちゃったんだよね。
「でもアラフィフには絶対派手だよなぁ……」って、一度はあきらめて買わずに帰った。
帰ったんだけど……やっぱ気になる……。

ドキドキしながら買ったけど、誰にもなーんにも言われなかった。娘たちも、「別にいーんじゃない?」って。
なんにも言われない=褒められてもいないんだけど(笑)けなされてもないからね。あれこれ考えすぎて、「好き」を抑えていたのは誰でもない自分自身だった。
ひょっとしたら、これまですごくもったいないことをしちゃってたかもなあ。
10年以上ぶりに買った赤い靴は、思った以上にテンションを上げてくれました。履くだけでちょっと楽しくなる。こんな気持ちは久々。
赤色はファッションだけでなく、私の人生の差し色にもなったみたい。「好き」は人生に彩りを与えてくれるんだね。
これからも、人生をいろんな色で塗り重ねていけたらいいな。
ぜんぶのクレヨンを使ってね。
#noteDeNoel便り
▼喜木凛さんのnote de Noël(ノート・ド・ノエル)に参加しています。
Day14テーマ:彩り
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