サクラの季節🌸境い目のキミとボク
今年も桜の季節が巡ってきた。
3月29日、日曜日の午後。
4月2日、仕事の帰り道。
今年も桜を見ることが出来た。

3月29日。妻の納車を終えてそのまま友人と3人で鵜葺草葺不合命の岩陵のある吾平山陵へ。ここは鹿屋の桜の名所の中で咲くのが一番早い。




妻が作ったお弁当でささやかにな花見宴会。
桜の花が舞い降りる芝の上で食物を頂くのは誠に美味しく楽しい。

妻と友人が岩稜までお参りに行っている間、ぼやけた空の太陽の下でぼくは少しばかり眠りに誘われてうつらうつらしていると、どこかからか囁き声が聴こえてきた。
ボクがこちらから見ていて
キミはあちら側から見ている。
境界面はボクの方に曲がってきたり
キミの方に曲がったり。
ボクが見ている境界面を
キミが小さく小さく
目に見えないくらい
とても小さくなって支えている。
キミが見ている境界面は
ボクも小さく小さく
目に見えないくらいとても
小さくなって支えているみたいだね。
キミとボクはものの中で
背中合わせでいるんだよ。
ボクらは境界面に映し出されて
キミの世界で
ボクはミクロになったら素粒子で
マクロになったら夜空のお星さま。
ボクの世界でキミは
ミクロになったら素粒子で
マクロになったら夜空のお星さま。
ボクのまなこを見つけたかったら
夜空の星を見つめてね。
ボクらはものの中で
背中合わせの素粒子で
天空のお星さま。

聞き慣れた笑い声と足音が聴こえてきてぼくは起き上がった。吾平川の流れの音に合わせて、風に揺れる木々が小鳥たちと歌っていた。桜の花びらが川面で踊っていた。

4月2日。雨が続いていたが久々に午後から晴れ間が覗いた。週末も天気予報は雨予報なので最後のチャンスかもと思い、仕事帰りに少し寄り道をして神川大滝に足を運んだ。

葉も出ていてかなり散ってはいたがまだ花びらも多く残っていた。
ここまで奥に来ると空気がとても美味しく感じる。

水飛沫は遠くまで飛んでくる。滝の音に包まれつつ。滝は知覚正面で見ると飛び出す絵本のように見えた。

桜の終わりとともに山の木々は新緑を芽吹く。
ウグイスももう上手に鳴いていた。ぼくも口笛でウグイスの鳴き声を真似たが、上手く出来なかった。
もう口笛を吹くということも随分していなかったなと気づいた。

神川大滝から海沿いの幹線道路に戻る手前に綺麗に咲いているところがあった。

このまま下れば河口となる。

季節はぐるりと周る。
春夏秋冬。
ぼくの前に桜の季節はまたやってきたのだ。
桜の花は美しくもほんの束の間で散ってしまう。
境い目から
現れて
境い目の奥にある
生成の世界を
見せようと
ほんの少しのあいだ
桜はその美しさを
見せてくれるのだろうか。

境い目は至る所にある。
ぼくの外面と内面。
ぼくと物との境界面。
境界面はぼくとあなたが両側から
見ている世界。

またそこに桜の季節がやってくるのを楽しみに。
ご一読ありがとうございました🌸☀️
