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暗黒メモ「急拡大する『女性の非モテ化』が、女性を狂わせている」

 生涯未婚末代確定おひとり様中高年女性が活発に情報交換を行うプラットフォームとしてすっかり定評のあるXでは、もはや何度目かわかりませんが、今月もさっそく「女性は独身がもっとも幸福度が高くて快適!」という話が盛り上がっているようです。8月もお元気そうでなによりです。

( https://x.com/kirei8838/status/2083704100957659387 より引用 )

 昨今のXはイーロン・マスクさんがこしらえたアルゴリズムにより、非モテ女性にとって心地よい言説がタイムラインの向こう側から次々と奔流のごとく流れ込んできて、ある種の福祉施設のような様相を呈してきています。

 パーソナライズされたアルゴリズムによって流された情報はたしかに耳当たりがよく納得したくもなりますが、しかし現実はそう甘くはないと思います。あまりそういう自分に都合のよい言説を真に受けすぎると、あとで大変なことになるのではないかと思います。

 実際に「独身で最高!」となれるのはごくわずかで、だいたいの人はそうはなれず、「無」の存在になりつつある自分のむなしさを一日一日刻み付けられるような、寿命までの長い長い時間を味わうことになります。たとえばこんな風にです。読者から情報提供いただいた記事をご紹介します。

35歳実家住まいの正社員です。
1月に将来への不安をこちらで相談した際はありがとうございました。

その後、現状を変えようと持病(リウマチ、PCOS、貧血)の治療、ジム、生活費の試算など具体的努力を始めました。
しかし、あの相談以降、精神状態がかつてないほど悪化し苦しんでいます。

特に今、以下の思考パターンに恐怖を感じています。
・ネット記事等で発信者が既婚・子持ちだと分かると「誰かに選ばれ子宝にも恵まれた幸せ者が甘えるな」と激しい怒りが湧く。
・「お一人様」を謳う人でも子供がいると「本当の孤独も知らないくせに」と拒絶反応が出る。
人を属性でジャッジしてはどん底に落ちる毎日です。

他にも以下の症状があります。
・24時間、劣等感と自責の念(自分は負け組だという思い)に支配されている。
・夜全く眠れず、仕事中も「死にたい」「全てが遅すぎた」「人生詰んだ」という思考がループし集中できない。
・これまで楽しかった趣味や、空が綺麗といった日常の感覚が完全に死んでいる。
・何をしても最後は「でも自分は独身で子供もいない」という結論に辿り着く。


家族からは「このご時世、あなたみたいな人は沢山いる」と笑われ、深刻に捉えてもらえません。

発言小町『35歳独身。既婚者への攻撃心と絶望が止まりません。受診すべき』
(2026年2月14日)より引用
https://komachi.yomiuri.co.jp/topics/id/1233317/

 読んでいて恐ろしいやら哀しいやら、いろいろと複雑な気持ちが去来してしまいますが、この方と同じようなタイプの苦しみを抱える女性は、これから世の中ではどんどん増えていくことになるとは思います。

 なぜならいま世の中では「女性の(不本意な)非モテ化」が物凄い勢いで進行しているからです。

 
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 さて本題に入る前に簡単にファクトをおさらいしておきましょう。

 先ほども述べたとおりいま世の中では「女性の非モテ化(≒女性の性淘汰)」が物凄い勢いで拡大しています。女性の生涯未婚率・生涯無子率は右肩上がりで上昇し、2000年以降生まれは最悪の場合およそ4割近くが生涯無子になるという将来推計すらもあります。女性がここまで「性選好による淘汰」にさらされる時代などホモ・サピエンスが誕生して以来ありえなかったものです。

 女性の「非モテ化」とは、男性たちの「女性を求めるレースからの撤退」が表裏一体です。ようは現代の男性たちが女性と性的パートナーシップを得るために多大な金銭的・時間的コストを払い、また女性にお近づきになるために社会的・法的リスクを引き受けるというその片務的負担の高まりに耐えかねて、女性との関係構築をすっぱり諦めてべつの娯楽を楽しむようになったという大きな流れがあります。

 シンプルな算数ですが、男性が「モテたい競争」からいなくなれば、女性も当然モテなくなります。男性が複数人の女性と関係を結ぶのが当たり前の社会なら別ですが、少なくとも現代日本はそうではありませんので、恋愛市場からの男性の撤退は、恋愛市場であぶれる女性の急増とパラレルな現象となります。

 男性たちはそもそも生物として「淘汰されること」が当たり前の性だから、女性から撤退したところでまあまあ楽しく生きている人たちは大勢いるわけですが、女性はそうではありません。なぜなら女性は求めてくる男性を「淘汰する側」としてふるまうことを所与とした性であり、男性のように「淘汰される側」としての状況におかれることを想定した認知的デザインにはなっていないからです。

 数十万年間ずっと「淘汰する側」のつもりで、脳だってそのような形で最適化させて生きてきたのに、いきなり「貴女がたも今後は淘汰されるので、今日から心構えをアップデートしてください」と言われても無理があります。この未曽有の淘汰の波に呑まれた女性たちは、とりわけ30代半ばくらいには追い詰められ、認知が混乱をはじめます。

 女性も最初は若さという資産があって男性と遊べたりするチャンスがあるので「独身のほうがハッピー!」となれるかもしれませんが、それは若さという最強の資産が「いつでもその気になれば女としての正規ルートに戻れる」というある種の保障になっていたからこそ保たれていた一過性の気分であって、多くの場合はその最強の資産が使い物にならなくなる35歳を過ぎたあたりでおかしくなっていきます。

 35歳を過ぎた独身女性は多くの場合生涯未婚末代おひとり様女性としての人生がほぼ確定します。そこまでは「独身のほうが楽しいじゃん」と思えていた女性たちも「孤独な老い」によってじわじわとそう思えなくなり、

 彼女たちにはきわめて特徴的な認知的混乱、すなわち「自分が“二人”に分裂して心が引き裂かれる」という現象が起こります。

 
 「自分が二人に分裂して心が引き裂かれる」とはいったいどういうことかというと、わかりやすくいえば

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