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白饅頭日誌:7月13日「社会が壊れているのは『剥奪感』のせい」

 最近リベラル系論客の間でかなり流行っていますよね。なにがって、

 「剥奪感」ってワードがですよ。

 ――今年2月の衆院選の直後に実施したという調査で、何が浮かび上がりましたか。

 「衆院選の翌日・翌々日に、全国の18~69歳を対象にウェブ調査をし、2千以上の回答を得ました。注目したのは、有権者が投票先を決めるとき、何が影響しているのか、です」

 「興味深かったのは、年齢や性別といった属性よりも、『その人がどんな価値観を持ち、どう情報を扱い、どう社会から影響を受けるか』という道徳心理や情報行動が、投票行動に強くかかわっていたことでした」

 ――具体的に、どんな心理や価値観が影響していましたか。

 「何点かあるうちで最も印象深かったのが、日本社会全体を覆う『相対的剝奪(はくだつ)感』の強さでした。どの政党を支持するかを問わず、『まじめに頑張る普通の人が報われない』という不満が一様に高かったのです」

 「そして注目すべきは、この剝奪感の出口、つまり不満を向ける先が、政治的な立場によって異なっている点です。右派は矛先を少数者やマスコミに向ける一方、左派は『社会の不平等』や『再分配をしない体制』への抗議というかたちをとっています」  

朝日新聞『多数派の「剝奪感」が政治を動かす 背景に「黄金の例外期」の終焉』
(2026年6月24日)より引用
https://digital.asahi.com/articles/ASV6M0P22V6MUPQJ00KM.html

 最初に言明しておくと、近ごろのかれらが“多数派”を云々するさいに好んで使うようになったこの「剥奪感」というワード、私はとても嫌いです。

 なぜならこのワードほど分断を煽っている言葉はないからです。

 なぜこの言葉が分断を煽っているのかというと、これは一見して中立的な風を装いながら「(剥奪されていると感じるのは)アンタの気のせい、勘違い、逆恨み、誇大妄想」という冷笑的ニュアンスを言外に含んでいるからです。

 
 偉い先生センセは「多数派の『剝奪感』が政治を動かす」と仰いますが、私に言わせてもらえば全然“わかってねえなあ”と思います。

 そうではなくて「『剥奪感』という言葉によって透明化されている(≒正当性・正統性がないものとされている)いくつもの怒りや憤りが政治を動かす」というほうが、いまの世の中をずっと正確に言い表しています。

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 さきほど「剥奪感」というワードが私は嫌いであると書きましたが、しかし実は私もこのワードを頻繁に用いていた時期がありました。トランプ旋風(※1回目)が起こったころです。

 ドナルド・トランプという、あんなお騒がせ・ネタキャラ候補がなぜ大統領になってしまったのかを解説するとき、私はこの“剥奪感”をキーワードとしてよく用いていました。こんな具合にです。

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