宇宙留学で鳥肌が立つ経験。遠く近い宇宙【vol.4:山村留学のはなし】
種子島にある南種子町の山村留学制度「宇宙留学」で、東京から引越してきて約1年。
前回は地域のコミュニケーションなどについて書きました。
宇宙留学に興味を持つ方には、子どもや親が宇宙好きという方も多いかもしれません。
種子島といえば、やっぱりロケット打ち上げ。
今回は、この島ならではの「宇宙に近い暮らし」と、一方で私たちを悩ませる「虫との格闘」についてお話しします。
一見、無関係に見えるこの2つ、実は意外なところで繋がっていました。
ロケットは「見る」ものではなく「体感する」もの
現地で初めてみたロケット打ち上げは、想像とは全く異なるものでした。
バリバリバリバリ……!!
テレビ中継では決して伝わらない、腹の底に響く重低音。
肌でビリビリと振動を感じます。
「鳥肌が立つ」とはまさにこのこと。
ゴオオオじゃなくてバリバリバリ。
宇宙兄弟の、まさしくこれ↓
7巻59話「リフトオフ」(5/5) pic.twitter.com/xyVcczhqW4
— 『宇宙兄弟』が読めるアカウント📚️1日1話ずつ毎日投稿中 (@uchukyodai_yomu) May 16, 2025
子どもたちは呆気にとられたり大興奮したりしながら、ロケットを目で追い続けます。
その姿を見ていると、遠い宇宙や図鑑の中の世界を、全身で体感しているのかなぁと思います。

種子島には宇宙センター・宇宙科学技術館があり、数え切れないほど遊びに行きました。
さらにJAXAの子ども向けイベントや、ロケット・人工衛星の島内搬送など、ロケット・宇宙を意識する機会が多くあります。
先日は宇宙留学生向けのツアーを開催していただき、普段見られない場所も見学させてもらいました。
*\ 🚀宇宙留学生向けバスツアー開催報告📡 /*
— JAXA種子島宇宙センター (@tnsc_JAXA) February 27, 2026
先日、宇宙留学生さん向けにTNSC見学ツアーを実施しました🚀
当日はあいにくの天気でしたが、宇宙ヶ丘追跡所にてロケットの追尾に使用されていたアンテナを実際に動かしたり、動くアンテナを間近に見学していただきました✨ pic.twitter.com/4QuudWYec6
種子島に来て、子どもも私も宇宙が大好きになりました。
遠い宇宙を、小さい頃から手触り感をもって身近に感じられるのは、種子島に暮らす子どもたちの特権かもしれません。

打ち上げ失敗から学ぶ宇宙の遠さ
ロケット打ち上げは「いつでも気軽に見られるイベント」ではありません。
今年度は3回打ち上げがありましたが、天候不良や機体トラブルで、直前に延期になることもありました。
昨年10月には、打ち上げ「17秒前」に緊急停止するというトラブルもありました。
その時の現地の様子がこちら↓
抽選当たって恵美之江展望台から。17秒前の突然の沈黙からのざわめき。ロケット産業は一発の緊張感がすごいなー。機体は無事で何より。関係者皆さんおつかれさまです。 https://t.co/7DdqNBAeJs pic.twitter.com/E8yK7xM0io
— Teppei Sekiguchi (@TeePPee) December 17, 2025

残念な機会も、「宇宙に行くってこんなに難しいんだ」「何千人もの大人が、ギリギリの調整をしているんだ」という現実を学ぶ良い機会になっています。
成功の華やかさだけでなく、失敗や延期も含めた宇宙開発を肌で感じられる。
これも種子島の山村留学の醍醐味でしょう。
(ロケット・宇宙の話題は多すぎるので、別の機会にまとめて書こうと思います)

恐怖の「ハサミムシ襲来」と、宇宙工学への気づき
さて、そんな最先端の科学を身近に感じる一方で、わが家ではもっと原始的な「敵」と戦っています。
虫です。
山村留学を考えるにあたって不安なこととして、仕事や医療のことなどと同じく、虫が不安という人もいるのではないでしょうか。
ムカデに注意したほうが良いという話を聞きますが、幸いわが家ではまだ被害は出ていません。
ただ唯一悩まされたのが、去年の夏に異常発生したハサミムシです。

サッシの隙間、洗濯物、ありとあらゆる場所から侵入してくる黒い影……。
もともと虫が苦手で、最初は悲鳴を上げていた親も子も、数日もすれば無言でティッシュで掴んでポイ笑。
人間、環境には慣れるものです。
ところで、地を這うだけで飛ばないと思っていたハサミムシですが、ある日飛んでいるのを見つけました。
羽があるのかと気になって調べてみると、面白い事実が判明。
ハサミムシの羽は極めて複雑に折り畳まれていて、一瞬で15倍のサイズまで大きく展開できる構造を持っているそう。
そしてなんとこの展開技術が、宇宙開発で太陽電池パネルの設計などに応用されているのだとか。
ただの厄介な虫だと思っていたハサミムシが、急に宇宙工学に見えてくる衝撃。
虫までも宇宙に繋がっている種子島。
ちなみに先日はこんなイベントに参加してきました↓
宇宙科学技術館❄️1/11(日)冬の企画イベント開催報告
— JAXA種子島宇宙センター (@tnsc_JAXA) January 16, 2026
~🧩パズルはロケットのやくにたつ🚀~
イベントでは、図形を組み合わせて隙間なく敷き詰める「タイル張り」や、宇宙機の部品を折りたたむ技術である「ミウラ折り」等を紙で体験していただきました
ご参加いただいた皆さまありがとうございました✨ pic.twitter.com/N8dmtBtw8P
そんな学びの機会をくれる虫に感謝、、、とは思っていません笑
慣れるとはいえ、家の中にまでは入ってきてほしくないものです。。。
生きた知識にあふれる生活
ロケットの振動も、ハサミムシの体のつくりも、 すべては図鑑やネットで見ているだけでは分からない「生きた知識」。
子どもたちはこの1年で、たくさんの知識と知恵を身につけた気がします。
さて、来年度の宇宙留学がいよいよ1ヶ月後に近づいてきました。
留学で来島予定の方、引越し準備は順調でしょうか?
次回は引越し・費用のことを書こうと思います!
東京から種子島、40時間強行軍の記録です!
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過去記事をマガジンにまとめてみました。
