家系に流れるもの
──見えない“遺産”──
本当に異常だ。
何もかもが、どこかおかしい。
義理母自身もまた、精神的に不安定な状態にあるという。
毎日、躁鬱のような症状で服薬を続け、
感情がコントロールできず、時に鬼の形相を見せることもあった。
まるで悪魔のようだった、と相方は語った。
そして──
義理母の家系には、精神疾患を抱える人が多く、
中には自ら命を絶った者もいたのだという。
これはもう、れっきとした「家系のカルマ」だ。
お金や不動産ではなく、
代々無意識のうちに引き継がれてしまう
“見えない遺産”。
本来ならば、こうした負の連鎖は、どこかの代で断ち切られる必要がある。
だが、誰も気づかず、誰も向き合わなければ、
そのエネルギーは次の世代へと静かに引き継がれていく。
「なぜ自分がこんなに苦しいのか」
「なぜ、人生が重く感じるのか」
それが“家系の声”であることに気づく人は、決して多くはない。
この家に生まれた意味。
この環境に置かれた理由。
そこに目を向けたとき、ようやく“見えない鎖”が浮かび上がる。
そしてその鎖を断ち切る鍵を、
相方は──本当はもう、手にしているのかもしれない。
